落合陽一氏、マクニカのイベント「MET2024」に登壇。「Mirrored Body®」同士が会話する未来とは?2025年大阪・関西万博最新情報も公開
2024年12月2日(月)~12月13日(金)に開催された株式会社マクニカ主催のイベント「MET2024」に、落合陽一氏が登壇しました。本イベントでは、2025年日本国際博覧会(大阪・関西万博)シグネチャーパビリオン「null²(ヌルヌル)」の最新情報や先行体験に加え、新しいデジタルID基盤「Mirrored Body®」に関する発表が行われました。セッションの様子は、12月5日(木)から12月13日(金)までオンラインでも配信されました。
2025年大阪・関西万博シグネチャーパビリオン「null²(ヌルヌル)」:最新情報
「null²」は、「鏡の再発明」をテーマに掲げたパビリオンです。建物全体を、変形しながら風景を歪める彫刻と位置づけ、鏡面状の膜材による「動くファサード」を採用しています。この膜材は、叩いたり、音や風を受けたりすることで独特の動きを見せ、来場者に新しい体験を提供する予定です。落合氏は、現在の進捗状況を動画や画像とともに公開し、「このパビリオンのテーマは『いのちを磨く』であり、日本人が古来より銅鏡などの鏡を磨いてきた歴史に着目しました。残り約130日で、会場で最も魅力的な外観を持つパビリオンを完成させます。」と語りました。
「Mirrored Body®」:デジタルとフィジカルの融合
シグネチャーパビリオン「null²」では、来場者が自身のデジタルアバター「Mirrored Body®」と出会う体験が提供される予定です。事前にアプリをダウンロードして自身をスキャンすることで、NFTと紐づいた唯一無二のデジタル分身を生成できます。さらに、より高精細に自身をスキャンするための3Dスキャン装置をパビリオンの周りに設置する予定です。このデジタル分身は、個人のデータを蓄積することでよりリアルな本人に近づき、成長していく写し鏡となります。「Mirrored Body®」は、新しいデジタルアバター型ID基盤であり、個人が自分のデータを安全かつ効率的に管理できるプラットフォームです。健康管理や本人確認など、多岐にわたる応用が期待されています。
サステナブルパビリオン2025の設立とパートナー募集
「Mirrored Body®」の活用と発展を実現するため、2022年にサステナブルパビリオン2025が設立されました。同社は、万博のレガシーを後世に継承し、新たなサービスの創出につなげる役割を担っています。MET2024では「Mirrored Body®」の様々な事例が提案され、落合氏は「母子手帳の情報からSNS上の人間関係まですべてを記録した“第2の自分”のデジタルアバターと、会話したり、相談したりする時代が来ると予想しています。『個人データの民主化』という高い目標に向けて、共に歩むパートナーを募っています。」と述べました。
新デザインの「Mirrored Body hardware wallet」を発表
落合氏がデザインした新しい「Mirrored Body hardware wallet」も発表されました。美しさだけでなく、デジタル上の資産を守る物理的な鍵として機能する、セキュリティを兼ね備えています。11月29日より先行発売が開始され、特別な特典を付属したスペシャルパッケージの販売も予告されました。落合氏は「このハードウェアウォレットは、Mirrored Body®の進化を支援し、個人の情報を安全に管理するための重要なツールです。」と述べました。「Mirrored Body hardware wallet」は、暗号資産やNFTの管理、証明書やIDの管理などの機能が利用できます。シリアルナンバーが刻印された特別なハードウェアウォレットです。
「Mirrored Body®」と会話する未来
3Dスキャン装置は、スマートフォンのアプリを利用して、1台で周囲360度から撮影すると、数分で立体画像を作成できます。大規模言語モデルや最先端AI技術を活用したデジタルアバター型ID基盤「Mirrored Body®」によって、口元が動き、自然な受け答えの会話ができることを目指しています。イベントでは、落合陽一氏が自身の「Mirrored Body®」と会話する様子が紹介されました。
MET2024について
MET2024は、テクノロジーを社会課題の解決に活かすため、「共創」をテーマに開催されました。キーメッセージは「未来を仕入れよう。」で、豪華ゲストとマクニカの知見を掛け合わせ、新たな発想をふくらませるヒントを提供しました。会期はオンライン開催で、2024年12月2日(月)~12月13日(金) 、参加費は無料(事前登録制)でした。
株式会社サステナブルパビリオン2025について
サステナブルパビリオン2025は、「Mirrored Body®」を開発しており、デジタルアバターの概念を進化させ、あらゆる人が社会的に活用できるプラットフォーム構築を目指しています。
株式会社マクニカについて
マクニカは、半導体、サイバーセキュリティをコアとして、最新のテクノロジーをトータルに取り扱う、サービス・ソリューションカンパニーです。世界26か国/地域92拠点で事業を展開しています。
まとめ
本イベントでは、2025年大阪・関西万博の最新情報と、革新的なデジタルID基盤「Mirrored Body®」が発表されました。「Mirrored Body®」は、デジタルアバターと会話する未来を示唆しており、個人データの民主化に向けた取り組みとして注目を集めています。 落合陽一氏によるデザインのハードウェアウォレットも発表され、セキュリティ面にも配慮したシステム構築が進められていることがわかります。


