誰もが楽しめる万博の実現を目指す「LET’S EXPO」、大阪・関西万博 バーチャル万博体験支援業務サプライヤーに就任
2025年4月13日より開催される大阪・関西万博において、一般社団法人関西イノベーションセンター(MUIC Kansai)が運営するユニバーサルツーリズムプロジェクト「LET’S EXPO」が、日本国際博覧会協会(以下、博覧会協会)の運営参加(バーチャル万博体験支援業務)サプライヤーに2024年12月23日付で就任しました。
「LET’S EXPO」は、「万博に行きたくても行けない」という課題を持つ人々に向けて、バーチャル空間で万博を体験できるサービスを提供することで、誰もが万博を楽しめる環境の実現を目指しています。 今回の就任により、「LET’S EXPO」は博覧会協会と連携し、高齢者や障がい者の方々へのバーチャル万博体験支援を全国規模で展開します。
バーチャル万博体験支援:アクセシブルサポートの中核
「LET’S EXPO」は、アクセシブルサポートとして3つのサービスを提供しており、その中の「バーチャル体験サポート」が今回の連携の中心となります。 このサービスは、以下の2つの取り組みで構成されています。
1. バーチャル万博: 夢洲会場を3DCGで再現したオンライン空間上に、ARやVR等のバーチャル技術を活用したバーチャル万博を提供します。
2. オンラインツアー: 各パビリオンをライブ配信するオンラインツアーを実施します。参加者はチャット機能を通じて出演者とリアルタイムでコミュニケーションを取ることができ、まるで現地にいるかのような臨場感あふれる体験が可能です。
これらのサービスは、介護施設や障がい者施設などに設置された設備を通じて、入居者の方々が視聴・操作できるようにサポートされます。自宅から参加することも可能です。
「LET’S EXPO」:ユニバーサルツーリズムの実現へ
「LET’S EXPO」は、「万博に行きたいけれど、行くことができない」という課題を持つ方々とその家族、介護・福祉関係者と共に課題解決に取り組み、誰もが楽しめる万博を目指しているユニバーサルツーリズムプロジェクトです。
アクセシブルサポートを通じて、要支援・要介護認定を受けている方や障害者手帳をお持ちの方など、約1200万人の身体に不自由を抱える方々のうち3%にあたる35万人の方々に、リアルとバーチャルの両方から万博を楽しんでいただくことを目指しています。 高齢化社会に突入している日本において、万博への参加障壁を取り除く取り組みは、日本の福祉分野の力を世界に発信する機会にもなると期待されています。
関連企業について
「LET’S EXPO」は、一般社団法人関西イノベーションセンターを運営主体とし、東京トラベルパートナーズ株式会社、住友電気工業株式会社なども参画しています。
一般社団法人関西イノベーションセンター: 大阪府大阪市中央区に所在。理事長は早乙女実氏。観光産業に関わる企業や人が集い、新しいビジネスの創出や社会実装に取り組むイノベーション創出拠点です。
東京トラベルパートナーズ株式会社: 東京都渋谷区に所在。代表取締役は栗原茂行氏。介護施設向け旅行サービス「旅介」、介護施設向けオンラインツアーサービス「旅介オンラインツアー」などを展開しています。
住友電気工業株式会社: 大阪市中央区に所在。代表取締役社長は井上治氏。環境エネルギー関連事業など幅広い事業を展開しています。
まとめ
「LET’S EXPO」の大阪・関西万博におけるバーチャル万博体験支援業務サプライヤー就任は、万博へのアクセシビリティ向上に大きく貢献する取り組みです。 高齢者や障がい者の方々を含む、より多くの人々が万博の魅力を享受できるよう、バーチャル技術を活用した革新的なサービス提供に期待が集まります。 「LET’S EXPO」の取り組みは、日本のユニバーサルツーリズムの進化を示す象徴的な事例となるでしょう。


