TOPPANホールディングス、大阪・関西万博向け多言語翻訳アプリ「EXPOホンヤク™」の提供開始
2025年4月13日（日）から10月13日（月）まで、大阪府大阪市で開催された2025年日本国際博覧会（大阪・関西万博）において、TOPPANホールディングス株式会社（本社：東京都文京区、代表取締役社長CEO：麿 秀晴）は、万博の全来場者とスタッフの円滑な多言語コミュニケーションを支援する自動翻訳アプリ「EXPOホンヤク™」を提供開始しました。
本アプリは、2025年1月29日（水）よりApp StoreおよびGoogle Playで公開され、スマートフォンなどにインストールすることで無料で利用可能です。日本語を含む30言語に対応し、公益社団法人2025年日本国際博覧会協会（博覧会協会）と連携して整備された、万博関連の地名や会場名称などの専門用語約1,200語を搭載しています。
アプリは、大阪・関西万博の会場スタッフ（約7,000ID）にも提供され、多言語翻訳機能に加え、定型文登録機能（約400文を搭載予定）、会場マップ機能、アナウンス再生機能といった専用機能が追加されています。
提供の背景
「人を想う感性と心に響く技術で、多様な文化が息づく世界に。」をパーパスとするTOPPANグループは、大阪・関西万博のテーマである「いのち輝く未来社会のデザイン」に共感し、中期経営計画で掲げる「DX」と「SX」によってワールドワイドで社会課題を解決するリーディングカンパニーを目指し、未来社会ショーケース事業の一つである「デジタル万博・自動翻訳システム」に協賛しました。
TOPPANグループは、音声翻訳サービス「VoiceBiz®」をはじめ、多言語コミュニケーション支援ソリューションを展開してきた実績があり、総務省の「グローバルコミュニケーション計画2025」に基づく研究開発課題「多言語翻訳技術の高度化に関する研究開発」を推進するため、「総務省委託・多言語翻訳技術高度化推進コンソーシアム」を組成し、研究代表企業として研究開発および実証実験を実施してきました。本アプリは、その成果の一つとして開発されました。
「EXPOホンヤク™」の特長
- 無料利用可能: 大阪・関西万博の全来場者、公式参加国、民間パビリオン出展者などが無料で利用可能です。
- 専門用語搭載: 博覧会協会と連携して整備された万博関連の専門用語約1,200語を搭載し、会場内でのスムーズなコミュニケーションを支援します。専門用語はアプリ公開後も順次追加予定です。
- 会場スタッフ向け専用機能: 会場スタッフ向けには、多言語翻訳機能に加え、定型文登録機能、会場マップ機能、アナウンス再生機能を提供します。
- 高精度翻訳エンジン: TOPPANグループの音声翻訳サービス「VoiceBiz®」シリーズで利用している、国立研究開発法人情報通信研究機構（NICT）の国産翻訳エンジンを活用し、日本語から多言語への高精度な翻訳を実現しています。
「EXPOホンヤク™」の利用方法
2025年1月29日（水）よりApp StoreとGoogle Playで無料ダウンロードが可能です。
対応言語数は日本語を含む30言語で、音声翻訳およびテキスト翻訳に対応しています。音声出力可能な言語は13言語、テキスト翻訳のみ対応の言語は17言語です。
今後の目標
TOPPANホールディングスは、大阪・関西万博での協賛を通じて、「EXPOホンヤク™」に加え、会期前イベントや会期中のガイドツアー、セミナー、イベントなどにおいて、高度な自動翻訳システムを活用したサービスを提供し、「言葉の壁」のない未来のコミュニケーション環境の実現を目指しています。
TOPPANホールディングスの大阪・関西万博協賛
TOPPANホールディングスは、大阪・関西万博において、「デジタル万博・自動翻訳システム」に加え、「シグネチャーパビリオン」および「フューチャーライフ万博・フューチャーライフエクスペリエンス」にも協賛しています。
「VoiceBiz®」について
翻訳対象言語を30言語から選択でき、固有名詞や定型文の登録に対応した多言語音声翻訳サービスです。NICTが開発する深層学習を用いたAI翻訳技術を採用しています。
まとめ
TOPPANホールディングスは、大阪・関西万博の未来社会ショーケース事業「デジタル万博・自動翻訳システム」の一環として、多言語翻訳アプリ「EXPOホンヤク™」を提供しました。本アプリは、万博来場者とスタッフ双方にとって、言語の壁を超えた円滑なコミュニケーションに貢献する重要な役割を果たしました。無料での提供、専門用語の搭載、そして会場スタッフ向けの専用機能など、万博という大規模な国際イベントに最適化された機能が提供された点が特徴です。
