2025年日本国際博覧会(大阪・関西万博)への参加決定:未来の鉄道点検ソリューション「Project SPARROW」を体感
株式会社Liberaware、CalTa株式会社、KDDIスマートドローン株式会社の3社は、共同で研究開発を進めている「Project SPARROW」を、2025年日本国際博覧会(大阪・関西万博)の「フューチャーライフ万博・フューチャーライフエクスペリエンス」に出展することを発表しました。2025年4月15日(火)から21日(月)まで、フューチャーライフヴィレッジにて、「未来の鉄道点検」をテーマとしたブースを展開します。
未来の鉄道点検を体感できるブース
本ブースでは、「肌で感じるProject SPARROW」をコンセプトに、ドローンモック展示、ジオラマ展示、VR体験などを提供。来場者は、直感的に「Project SPARROW」が目指す未来を理解できるコンテンツを体験できます。 詳細なコンテンツ内容は3月中旬に公開予定です。展示されるドローンは開発段階のものであり、実際に製品化されるものとは異なります。
Project SPARROW:安全で効率的な鉄道点検ソリューション
「Project SPARROW」は、「SPecialized Aerial Remote Railway Observation Work platform」の頭文字をとったプロジェクト名です。 「SPARROW」(雀)は、都市部から農耕地域まで広く生息する雀のように、日本社会の身近な存在になりたいという想いを込めて命名されました。 なお、プロジェクト名であり、製品名やソリューション名とは異なります。
背景と目的
日本の鉄道業界では、保有アセットの平均年齢が50年を超えるなど老朽化が進み、自然災害の激甚化・頻発化による設備損傷の増加も課題となっています。安全な列車運行維持には継続的な点検・保守が不可欠ですが、人口減少により少ない人数での点検が求められています。さらに、鉄道現場特有の労働災害リスク(触車、感電、墜落)も大きな課題です。
これらの課題解決のため、ドローンを活用した点検調査が最適です。 「Project SPARROW」では、列車回避機能や周辺環境を考慮した機能を備えたドローンと、ドローン運航管理システムと連携したデジタルツインを開発し、包括的な点検ソリューションの現場投入を目指します。特に人口減少が深刻な地方路線において、大きな効果を発揮すると期待されています。災害発生時には、迅速な被災状況把握と早期運転再開にも貢献します。
実施概要
自律型ドローンによる巡視などの点検と、収集した情報を閲覧・分析できるデジタルツインプラットフォームを開発することで、鉄道インフラ点検の安全性と生産性を向上させます。 これにより、強靭なインフラを創造し、安全・安心な社会の実現を目指します。 本プロジェクトは、「中小企業イノベーション創出推進事業(SBIR)」の補助金(52億円)を受けて実施されています。
協賛企業について
CalTa株式会社は、鉄道などのインフラ業界のデジタル化を進めるスタートアップ企業です。デジタルツインプラットフォーム「TRANCITY」を活用した管理手法で、インフラ業界のみならず、製造業やプラント業界などの課題解決にも貢献しています。
KDDIスマートドローン株式会社は、4G LTEを用いたドローンの安全な遠隔飛行・長距離飛行を実現するサービスを提供しています。ドローンによる新たなビジネス創出や、点検・監視・測量・物流・農業など様々な分野でのニーズに対応しています。
株式会社Liberawareは、「誰もが安全な社会を作る」をミッションに掲げ、狭く、暗く、危険な屋内空間の点検・計測に特化した世界最小級のドローン開発と、インフラ点検・維持管理ソリューションを提供しています。
まとめ
2025年日本国際博覧会において、株式会社Liberaware、CalTa株式会社、KDDIスマートドローン株式会社の3社は、「Project SPARROW」を通じて、未来の鉄道点検技術を披露します。ドローンとデジタルツイン技術を融合した革新的なソリューションは、日本の鉄道インフラの維持管理に大きく貢献する可能性を秘めています。 本展示会で、未来の安全で効率的な鉄道点検を体感できる機会をお見逃しなく。
