大阪万博2025:ウズベキスタンパビリオン見どころ|知識の庭で未来探求

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大阪・関西万博 ウズベキスタンパビリオン:知識の庭で未来社会を探る

2025年4月13日から10月13日、大阪・夢洲島で開催されるEXPO 2025大阪・関西万博において、ウズベキスタンパビリオンが「知識の庭:未来社会のための実験室(Garden of Knowledge: A Laboratory for a Future Society)」をテーマに公開されます。ウズベキスタン芸術文化開発財団(ACDF)が発表した見どころを詳しくご紹介します。

ウズベキスタンの伝統と未来が融合する建築デザイン

ドイツの建築設計会社アトリエ・ブリュックナー(ATELIER BRÜCKNER)がデザインと建築を担当したパビリオンは、約750平方メートルの2階建て。ヒヴァの建築や中央アジアの伝統的な護符「トゥマール」から着想を得た三角形の平面図が特徴です。レンガと粘土で造られた基礎部分はウズベキスタンの文化遺産を表現し、高さ8メートルの風通しの良い木造彫刻は森を象徴しています。

建築に使用される木材、粘土、レンガはウズベキスタンの伝統に基づいた自然素材で、循環型経済の理念に沿った再利用可能な材料です。屋根に使用された280本の木材にはトラッカーが付けられており、スマートフォンで原産地を辿ることが可能です。使用木材は全て大阪近郊で栽培されたスギです。万博終了後、これらの材料は解体され、ウズベキスタンでスタジオや教育施設として再利用される予定です。

没入型展示で体験するウズベキスタンの未来志向の取り組み

パビリオンのレイアウトは庭のサイクルを表現し、「知識の種をまき、進歩の果実を収穫する」プロセスを反映しています。館内では、ウズベキスタンの未来志向の取り組みを体験できる没入型の展示が用意されています。

まず、「大地」を象徴する最初のエリアでは、持続可能性やイノベーションに焦点を当てた主要なプロジェクトが紹介されます。その後、移動式のプラットフォームに乗り、パビリオン上部へ移動。360度の3D映像による没入型体験を通して、ウズベキスタンの文化や生態系の歴史をたどります。レギスタン広場など、文化・歴史的名所を巡りながら伝統や工芸について学ぶことができます。

次に、「象徴の森(Forest of Columns)」と呼ばれる開放的なテラスエリアへ。柱が日よけの役割を果たすこの空間は、アイデア交換の場としても機能します。側面と天井が開放された構造で、重なり合う柱と梁が光と影を作り出し、ウズベキスタンの伝統的な装飾模様を彷彿とさせます。

最後は、「知識の庭(Garden of Knowledge)」で静かに思索を深める時間。ウズベキスタンの伝統的なお茶会を楽しむことができます。座席には、日本に所縁を持つナダ・デブス氏がデザインした陶器製のスツールが置かれ、これらは日本国内でウズベキスタンの職人によって製作されました。

展示内容としては、SDGsに沿ったグリーン経済への移行、再生可能エネルギーのプロジェクト、環境に優しい交通手段、省エネルギー型住宅などの取り組み、持続可能なインフラの発展(安藤忠雄氏が設計を手がける新国立美術館の建設やアラル海流域の環境再生プロジェクトなど)、高度な教育・研究プログラムを通じた若者の育成、伝統工芸や文化遺産の保護への取り組みなどが紹介されます。

受賞歴と関係者からのコメント

ウズベキスタンパビリオンは、2024年12月に「ドイツ・デザイン賞2025(German Design Award 2025)」において、「優秀な建築 – 見本市と展示会」部門で金賞を受賞しました。

ウズベキスタン芸術文化開発財団(ACDF)会長兼ウズベキスタン国立パビリオン・コミッショナーであるガヤネ・ウメロワ氏は、パビリオンが持続可能性とイノベーションへの取り組みを象徴し、ACDFのビジョンを体現していると述べています。また、ドイツ・デザイン賞受賞は、文化遺産の保護と先進的なデザインの融合、国際的な対話促進への尽力の証であると強調しています。

アトリエ・ブリュックナーの創設パートナー兼マネージングディレクター、シリン・フランゴール=ブリュックナー氏は、伝統とモダンの融合、持続可能な建築と革新的なデザインが重要性を増している中で、ドイツ・デザイン賞受賞を喜んでいます。パビリオンがウズベキスタンの明るい未来を象徴し、責任ある持続可能な社会の実現に貢献すると述べています。

ウズベキスタンパビリオン概要

名称: ウズベキスタンパビリオン

開催期間: 2025年4月13日~10月13日

開館時間: 9:00~21:00 (最終入場:20:30)

入場方法: 事前予約(予約ウェブサイト:https://www.expo2025uzbekistan.uz/)、当日受付、当日現地でのチケット購入(先着順

想定所要時間: 10~30分

備考: 1階では大阪・関西万博の公式グッズを販売。

関連団体

ウズベキスタン芸術文化開発財団(ACDF)

ウズベキスタンの遺産・芸術・文化の保護・促進・育成を担う財団です。文化発展の最前線に位置し、文化に携わる人々に機会を提供するべく活動しています。

ガヤネ・ウメロワ

ウズベキスタン芸術文化開発財団(ACDF)会長、ウズベキスタン国立パビリオン・コミッショナー。ウズベキスタンの文化分野の発展に尽力しています。

アトリエ・ブリュックナー(ATELIER BRÜCKNER)

展示デザイン、舞台美術、建築を手掛ける世界をリードするデザインスタジオです。

このパビリオン・プロジェクトは、ウズベキスタン共和国投資・産業・貿易省とACDFによって委託されました。

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