シンガポールパビリオン「ゆめ・つなぐ・みらい」展示の全内容を発表(2025年9月時点)
2025年4月13日に開幕したEXPO 2025大阪・関西万博。シンガポール政府観光局は、シンガポールパビリオン「ゆめ・つなぐ・みらい」の展示内容の全貌を2025年2月19日、コンラッド大阪にて発表しました。本記事では、発表された内容に基づき、2025年9月時点でのパビリオン情報を記述します。
シンガポールパビリオン:夢の集合体「ドリーム・スフィア」
シンガポールパビリオンのテーマは「ゆめ・つなぐ・みらい」。2025年に独立60周年を迎えるシンガポールは、「Little Red Dot(小さな赤い点)」の愛称にインスパイアされた赤い球体のパビリオン、「ドリーム・スフィア(The Dream Sphere)」にて、革新と創造を続ける人々の夢、自然との調和、多様な人々を受け入れる都市国家としての未来像を提示しています。 パビリオンは地上3階建て、敷地面積1,003平方メートル、総床面積1,766平方メートル、ドリーム・スフィアの高さは最も高い所で約17メートル、最大横幅は18.5メートルです。
3つの章からなる来場者体験
シンガポールパビリオンでの体験は、3つの章で構成されています。
第1章: アニメーションやアート・インスタレーションを通して、シンガポールから広がる夢、共有された志と努力によって生まれる未来の可能性が表現されています。
第2章: 「トーキング・ツリー(話す木)」の物語を通して、人々と動植物が調和共存する都市づくり、可能性に満ちた都市へのシンガポールの取り組みが紹介されています。
第3章:ドリーム・リポジトリ(夢の集まる場所) 新たに発表された第3章では、「ドリーム・ディスク」に来場者が自身の夢を描いて共有する仕掛けが設けられています。夢の大小に関わらず、全ての人の夢が集まり、未来に変化をもたらす可能性を示すコンテンツとなっています。より良い未来への共通ビジョン形成への旅を表現した展示となっています。
シンガポール独立60周年記念事業:DREAMS FOR 60
シンガポール独立60周年記念事業の一環として、「DREAMS FOR 60(60周年に向けた夢)」企画が実施されています。3FのShiok!カフェには、シンガポール自然協会(NSS)、シンガポール日本人会、SG Enable、コミュニティプロジェクト「SG75」など、様々なコミュニティから寄せられた60個の夢が、60枚のディスクに描かれたインスタレーションとして展示されています。Shiok!はシンガポールで「美味しい」を意味する言葉です。
ドリームメッセンジャー、サニー
大阪・関西万博、そして世界中の人々に夢の実現の大切さを伝えるため、シンガポール原産のクリムゾン・サンバード「サニー」がドリームメッセンジャーとして起用されています。赤い体と活発な姿は、「Little Red Dot」であるシンガポールを象徴しています。
シンガポールパビリオンで一緒に夢を!サニー折り紙キャンペーン
サニーを起用した「シンガポールパビリオンで一緒に夢を!サニー折り紙キャンペーン」も実施されています。日本折紙協会監修の折り紙でサニーを折り、自身の夢と共に写真に撮り、指定のハッシュタグと共にInstagramに投稿すると、サニーがその夢をシンガポールパビリオンに届けるという企画です。キャンペーン期間は2025年4月1日から9月30日まででした。参加者には様々な賞品が提供されました。
シンガポール政府観光局とクリエイティブ・エクスペリエンス・パートナー
シンガポールパビリオンの運営には、シンガポール政府観光局と、クリエイティブ・エクスペリエンス・パートナーであるKingsmen Exhibits Pte Ltd.が関わっています。
シンガポール政府観光局は、シンガポール通商産業省に所属する政府機関で、観光促進と資源開発に携わっています。Kingsmen Exhibits Pte Ltd.は、展示会やテーマパーク事業のグローバルリーダーです。
まとめ
シンガポールパビリオン「ゆめ・つなぐ・みらい」は、独立60周年を迎えるシンガポールの夢と未来へのビジョンを、インタラクティブな展示を通して来場者に提示しています。「ドリーム・リポジトリ」や「サニー折り紙キャンペーン」といった参加型の企画は、来場者自身の夢を共有し、未来へのアクションを促す役割を果たしています。万博閉幕後も、このパビリオンで共有された夢が、シンガポールのみならず世界中の人々の未来に繋がることを期待したいです。


