マイボトルを持って万博に行こう！大阪・関西万博の会場内に「マイボトル洗浄機」を10台設置
2025年日本国際博覧会（大阪・関西万博）の開催を目前に控え、象印マホービン株式会社は、会場内に「マイボトル洗浄機」を10台設置することを発表しました。 この取り組みは、マイボトルをもっと気軽に日常的に使える社会を目指し、環境問題への意識向上にも貢献することを目的としています。
象印マホービンの「暮らしをつくる」理念と万博への参画
象印マホービン株式会社は、1918年の創業以来、「暮らしをつくる」を企業理念に掲げ、時代をリードする快適で便利な暮らしの品々を提供し続けてきました。 大阪・関西万博のテーマである「いのち輝く未来社会のデザイン」に共感し、「食」と「水」に関わる企業として、その想いや姿勢を未来に提示するため、万博への参画を決定しました。
同社は2006年からマイボトルの啓発活動を行い、マイボトルの繰り返し使用によるプラスチックごみ問題などの社会課題解決に貢献してきました。 大阪・関西万博の特別参加プログラム「Co-Design Challenge」に応募し、「マイボトル洗浄機」が選定されたことで、会場内への設置が実現しました。 万博来場者が会場内で気軽に洗浄機を利用することで、環境に優しい行動への後押しとなることを期待しています。 「マイボトル洗浄機」の特設サイトは、https://www.zojirushi.co.jp/cafe/washer/です。
「マイボトル洗浄機」の開発背景と改良
マイボトルの普及が進んでいる一方で、所有しながら使用しない人が一定数いる現状を踏まえ、その理由を分析しました。「持ち運び時の重さ」「中身を準備する手間」「外出先での洗浄の不便さ」などが課題として挙げられています。
そこで、マイボトル活用の妨げとなる「洗浄の手間」の解消を目指し、2021年に株式会社中農製作所と共同で「マイボトル洗浄機」を開発しました。その後、株式会社STUFFも開発に加わり、大学やオフィスなどで実証実験と改良を重ねてきました。
2023年の「Co-Design Challengeプログラム」選定を機に、万博用モデルの開発に着手。屋外で不特定多数の人が使用する点を考慮し、デザイン、耐久性、メンテナンス性、セキュリティなど、様々な課題への対策を実施。株式会社ソフトディバイスの協力を得て、インターフェースの分かりやすさと使いやすさの向上にも取り組んできました。
万博会期終了後、会場に設置された10台の「マイボトル洗浄機」は、実際のまちの中に設置され、さらなる実証実験と改良を経て、商品化を目指します。
「マイボトル洗浄機」の特長
「マイボトル洗浄機」は約20秒で洗浄・除菌が可能です。洗浄完了後にマイボトルを取り出すと接地面が洗浄されるため、衛生面にも配慮されています。
万博会場オリジナルのデザインを採用しており、かつてのマホービンの形状をイメージした曲線と、関西を代表するブランド木材である吉野杉をサイドパネルに使用。万博会場の象徴である木造建築「大屋根リング」をイメージしたデザインとなっています。
洗浄にはオゾン水を使用することで、除菌・消臭効果と環境負荷低減を両立しています。音声と映像による分かりやすいアニメーションで、使用方法や洗浄状況を確認できます。
これまでの実証実験
「マイボトル洗浄機」は、これまでに様々な場所で実証実験が行われています。
- 2021年12月：近畿大学
- 2022年6月：FC大阪主催試合
- 2023年12月～2024年2月：WAW日本橋
- 2024年4月～9月：サトーHD社内
- 2024年8月～10月：赤坂インターシティーAIR
- 2024年9月～10月：沖縄県西表島
万博での連携とマイボトル活用促進
象印マホービン株式会社は、一般社団法人 大阪外食産業協会のパビリオンに出店するおにぎり専門店「ONIGIRI WOW！」で、味の素AGF株式会社の「ブレンディⓇマイボトルスティック」を販売します。 350～500mL容量のマイボトルにスティック1本と水または湯を入れ、振って溶かすだけで簡単に飲める商品です。「ブレンディⓇマイボトルスティック」ブランドサイトは[リンクは表示されません]です。
「マイボトル洗浄機」開発パートナー
- 株式会社中農製作所
- 株式会社STUFF
- 株式会社ソフトディバイス
これらの企業の詳細は本文中に記載されています。
まとめ
象印マホービン株式会社は、大阪・関西万博において「マイボトル洗浄機」10台の設置を通じて、マイボトルの利便性向上と環境意識の醸成に貢献します。万博会期後の設置場所や商品化への取り組みにも期待が高まります。
