河瀬直美プロデュース 大阪・関西万博 シグネチャーパビリオン「Dialogue Theater – いのちのあかし – 」ミナ ペルホネンによるデザインのユニフォーム、資生堂によるオリジナルメイク発表
2025年2月27日、河瀬直美テーマ事業プロデューサーを務める大阪・関西万博シグネチャーパビリオン「Dialogue Theater – いのちのあかし – 」のアテンダントスタッフユニフォームとオリジナルメイクが発表されました。
ミナ ペルホネンによるユニフォーム:多様な対話を表現するデザイン
ユニフォームは、ファッションブランド「minä perhonen」(ミナ ペルホネン)が企画・デザインを担当しました。Dialogue Theaterのロゴである吹き出しのモチーフを全体にあしらうことで、多様な対話が飛び交うパビリオンのあたたかく楽しげな雰囲気を表現しています。
特に、コートジャケットの胸の前の重なり(打ち合わせ部分)のデザインが特徴的です。一般的に、洋服のシャツのボタンなどは、女性は右が前、男性は左が前になっていますが、本ユニフォームでは右と左の生地が対話をするように重なり合うデザインを採用。一般常識や男女の慣習などを取り払い、多様なテーマについて考えてみようというメッセージが込められています。
バンダナは、アテンダントスタッフの個性やその日の気分によって様々な巻き方ができるよう設計されており、スタッフ自身が装いにアレンジを加えることができます。
ユニフォームのアイテム一覧は以下の通りです:コートジャケット、レインコート、Tシャツ、サコッシュ、バンダナ、靴下
minä perhonenデザイナー:皆川 明氏 コメント
皆川明氏は、河瀬直美氏の「万博184日間、毎日が人類史上、はじめての対話。」というテーマに感銘を受け、ユニフォームデザインに取り組みました。「面白くて難しい」というテーマの重要性、対話における自己主張や忖度、そして184日間の対話を通して変化する可能性について言及。金子みすゞの詩「みんな違ってみんないい」に触れ、パビリオンでの多様な受け取り方を尊重するデザインを目指したとコメントしています。吹き出しマークをテーマカラーのイエローの中に配置したシンプルなデザインは、「とっても簡単なようでとっても難しい対話。とっても難しくてとっても楽しい対話」を象徴しています。
minä perhonenについて
minä perhonenは、デザイナー皆川 明氏によって1995年に設立されました。オリジナルの図案によるテキスタイルを軸に、ファッション、家具、インテリア、空間デザインなど幅広い活動を行っています。自然の情景や社会への眼差しからデザインを進め、日本各地の生地産地との連携により生み出されるテキスタイルが特徴です。国内外の様々なメーカーやデザイナーとのコラボレーションやデザイン提供も行い、2024年にはスウェーデン国立美術館や韓国・ソウル東大門デザインプラザ(DDP)で展覧会を開催しました。2025年はブランド設立30周年を迎えます。
資生堂によるオリジナルメイク「Dialogue Beauty」:美の力で対話を促進
オリジナルメイクは、「Dialogue Beauty(ダイアローグ ビューティー)」と名付けられ、資生堂ビューティークリエイションセンターのヘアメイクアップアーティストらがデザインしました。コンセプトは、「対話によって社会と繋がり、コミュニケーションを図っていく上で、『美の力』はとても大切なもの」という考えに基づいています。
アテンダントスタッフ一人ひとりの個性を大切にするため、年代やジェンダーにとらわれることなく、資生堂のヘアメイクアップアーティストによるヘアメイク研修が実施されます。
ユニフォームデザインにもある吹き出しのモチーフを模したフェイスアクセサリーも用意され、年代・ジェンダーの隔てなく、その日の気分に合わせて付け替えることが可能です。
オリジナルメイク開発者コメント
資生堂ビューティークリエイションセンターは、「万物資生」の創業精神に立ち返り、美の力で社会を前進させていくことを目指して「Dialogue Beauty」を開発しました。184日間、世界中のお客様をお迎えするアテンダントスタッフが、「Dialogue Beauty」を通して対話を促進し、「今日も頑張ろう!」という気持ちになれることを期待しています。
計良 宏文氏(資生堂チーフヘアメイクアップディレクター)
阿保 麻都香氏(資生堂ヘアメイクアップアーティスト)
資生堂ビューティークリエイションセンターについて
約40名のヘアメイクアップアーティストが所属し、宣伝広告のヘアメイク、ファッションショーのヘアメイク、メイクアップ製品のカラークリエイションやビューティートレンド研究など、最先端のトレンド情報をグローバルに発信し、新しい美を創造し続けています。
「Dialogue Theater – いのちのあかし – 」×資生堂 共創プロジェクト
「Dialogue Theater – いのちのあかし – 」が目指す「対話を通じた分断の解消」という理念に、資生堂が共鳴し、共創プロジェクトが誕生しました。「Dialogue Beauty」を皮切りに、資生堂の感性研究や河瀬直美プロデューサーの世界観と共鳴するブランドとの共創などが準備されています。
シグネチャーパビリオン「いのちのあかし」について
シグネチャーパビリオン「いのちのあかし」(テーマ:いのちを守る)は、奈良と京都の2つの廃校を活用して建築されます。コンセプトは「毎日が、人類史上はじめての対話」で、184日間の会期中に数千回もの対話が想定されています。
有限会社組画は、本プレスリリースの発表元です。


