大阪・関西万博公式YouTubeチャンネル「EXPO PLL Talks」公開収録に遠山正道氏がゲスト登壇
2025年2月27日(金)、大阪・関西万博公式YouTubeチャンネル「EXPO PLL Talks」の公開収録が開催され、株式会社スマイルズ代表取締役、株式会社The Chain Museum代表取締役の遠山正道氏がゲストとして登壇しました。このイベントは、株式会社アートローグが公益社団法人2025年日本国際博覧会協会、独立行政法人日本芸術文化振興会、文化庁とともに、「Study:大阪関西国際芸術祭」の一環として開催した連続トークイベント「EXPO PLL Talks アート & インパクト:イノベーターと共に考えるアフター万博の世界」の一部です。
アートへのルーツを探る:ビジネスとアートの融合
第13回目の開催となった今回のイベントは、「ビジネスパーソンとして活躍する一方で、アーティストの顔も持つ遠山氏のアートへのルーツ」をテーマに、遠山氏とモデレーターである株式会社アートローグ代表取締役CEOの鈴木大輔氏(Study:大阪関西国際芸術祭総合プロデューサー)との対話形式で行われました。
イベントでは、遠山氏が自身のビジネス経験とアーティストとしての活動の両面から、アートとビジネスの繋がりについて独自の視点で語りました。特に、「ビジネスをアートに置き換える」という切り口での発言が印象的でした。遠山氏は、自身が経営する「Soup Stock Tokyo」の店舗数について、「最初に立てた企画書では50店舗で打ち止めと書いた。結果未だに50店舗前後の出店数。別に200店でも500店でも必要であれば出店すればよいと思ってはいるけど、なぜかそうならない。店舗数が多ければ多いほどいいというイメージがスープストックにはないんですよね。アートも同じで一点ものが一番良くて、多ければ多いほど減価していくみたいなこともありますよね。私はアートからスタートしているので、ビジネスのさまざまな出来事をアートに置き換えると、いろいろなことを説明しやすいんですね。」と述べています。
さらに、遠山氏は「アフター万博への期待」についても触れ、「今回万博に関連するディレクターが多くいるので、それぞれの発意を身近で浴びれるチャンス。自分がディレクターだったらという視点で万博を見てほしい。そして自分が万博という素晴らしい舞台を与えられたら、どうするかなって考えるだけでも面白い。万博の規模じゃなくても、自分1人の万博として小さくても、実家の庭先でやってみようかなとか、そういう1人1人の考えを発意するきっかけにしてほしい。それにはもう最高だと思うね。」と、個々人が万博をきっかけに自身の創造性を開花させる可能性に言及しました。
EXPO PLL Talks とは
「EXPO PLL Talks アート & インパクト:イノベーターと共に考えるアフター万博の世界」は、大阪・関西万博のテーマ「いのち輝く未来社会のデザイン」を実現するためのコンセプトに基づき、2025年の大阪・関西万博に向けて開催されているトークイベントです。 多様なジャンルで活躍するゲストを招き、モデレーターの鈴木大輔氏との対話を通じて、アートとビジネスの新たな可能性を探求しています。 イベントの様子は、大阪・関西万博公式YouTubeチャンネルで公開されています。
Study:大阪関西国際芸術祭
イベントを主催する株式会社アートローグが企画・運営を行う「Study:大阪関西国際芸術祭 2025」は、2025年4月11日(金)から10月13日(月)まで、大阪関西を中心に開催される現代アートの国際フェスティバルです。 大阪・関西万博と同時期に開催され、夢洲、大阪文化館・天保山、大阪府立国際会議場(中之島)、西成・船場地区など、大阪の象徴的な場所を会場としています。「アート×ヒト×社会の関係をStudyする芸術祭」をテーマに、国内外のアートプロジェクトを通じて、新たな対話と発見の場を創出することを目指しています。
登壇者プロフィール
遠山正道氏
株式会社スマイルズ 代表 / 株式会社The Chain Museum 代表取締役。1962年東京生まれ。慶應義塾大学卒業後、三菱商事を経て2000年に株式会社スマイルズを設立。「Soup Stock Tokyo」、「PASS THE BATON」など数多くのユニークな事業を展開し、アートとビジネスを融合させた新しい価値観を発信している。アーティストとしても活動し、「The Chain Museum」、「ArtSticker」などのプロジェクトを通じて、アートを社会やビジネスに接続する取り組みを進める。女子美術大学教授としての教育活動や、東京ビエンナーレなどへの参画など、多方面で活躍中。
鈴木 大輔
Study:大阪関西国際芸術祭 創設者・総合プロデューサー。株式会社アートローグ代表取締役CEO。1977年11月3日生まれ。大阪市立大学都市研究プラザのグローバルCOEにおける研究プロジェクトを経て起業。
過去の登壇者
「EXPO PLL Talks」では、これまでに南條史生氏、平田オリザ氏、大林剛郎氏、小川理子氏、落合陽一氏、浮島智子氏、佐藤裕久氏、建畠哲氏、ウスビ・サコ氏、河瀨直美氏、三浦崇宏氏など、多彩なゲストが登壇しています。
株式会社アートローグ
株式会社アートローグは、「Study:大阪関西国際芸術祭」の企画・運営やWEBメディア「ARTLOGUE」「Art Tourism」などの企画・運営を行う会社です。
まとめ
本イベントは、ビジネスとアートの融合という観点から、大阪・関西万博とその後の未来社会について考える貴重な機会となりました。遠山正道氏の独自の視点と、今後の「EXPO PLL Talks」への期待が示されました。 「Study:大阪関西国際芸術祭」も、大阪・関西万博と連携したアートイベントとして注目を集めています。


