2025大阪・関西万博:サステナブルレザーブランド「ctan」が循環型社会を提案
2025年6月、大阪・関西万博にて、株式会社ナダヤが展開するサステナブルレザーブランド「ctan(シータン)」が、革新的な循環型社会への提案として、「土に還る革製品」の展示を行いました。
廃棄レザーの有効活用:土に還る革製品
ctanは、通常廃棄されるレザーの可能性に着目。食肉の副産物である牛革を、キズやシワといった特徴を「個性」と捉え、余すことなく製品化することで、レザーロス削減に取り組んでいます。 大阪万博での展示では、この取り組みをさらに進化させ、製品の素材だけでなく、製造工程に至るまで環境に配慮した「土に還る革製品」を提案しました。
展示内容:未来への循環型社会
ctanの万博展示では、以下のアイテムが企画案として提示されました。
- 皮を余すところなく利用し、全てが土に還るお財布
- 皮を余すところなく利用し、全てが土に還る帽子
- 皮を余すところなく利用し、全てが土に還るケース
- 皮を余すところなく利用し、全てが土に還るゴミ箱
これらの製品は、牛革をサステナブルな資源として捉え、肉、骨、油といった他の部位と同様に、皮も余すことなく活用するというコンセプトに基づいています。 従来、革製品製造過程では60%以上の革が廃棄されていましたが、ctanはキズやシワのある革も製品化することで、この問題に取り組んでいます。
展示で使用された素材は、革(ctan)、オーガニックコットンなどの植物由来生地、メタルフリー・プラスチックフリーな留め具やファスナーなど、環境への負荷を最小限に抑えたものとなっています。 展示全体を通して、動物が土に還る自然な循環と呼応した、ファッショナブルでサステナブルな循環型社会を実現する提案がなされました。
サステナブルレザーブランド「ctan」:レザーロス削減への挑戦
ctanは、製革工程で約45%、製品加工段階で30~50%が廃棄されるというレザーロスの現状に対し、革のキズやシワを個性と捉え、これまで廃棄されていた革も製品化することで、資源の有効活用と循環型社会の実現を目指しています。 財布、名刺入れ、バッグなど、ctanレザーを使用した多くの製品を企画・販売しており、クラウドファンディングや大学との産学連携、他ブランドとの協業など、積極的に活動の場を広げています。 ctanは、食肉の副産物であるレザーを最大限に活用し、動物の命を尊重したサステナブルなブランドを目指しています。 今回の万博出展では、国内の革産地であるたつの市のタンナリーとの協業を通じて、「土に還る」究極の循環型社会を目指した製品開発に取り組んだことを強調しました。
2025大阪・関西万博出展概要
ctanの万博出展は、「未来の生活スタイル~スマートルーム~」という企画の一環として、大阪ヘルスケアパビリオン「展示・出展ゾーン」にて2025年6月10日(火)~16日(月)に実施されました。 大阪ヘルスケアパビリオンは、「REBORN」をテーマに、未来の大阪の可能性を感じられる展示体験を提供する場です。
株式会社ナダヤ:革の未来を創造する企業
株式会社ナダヤは1960年創業の革小物メーカーです。 キャッシュレス化やサステナビリティといった時代の変化に対応し、革製品に関するあらゆる事業に挑戦することで、革製品に関するニーズに応え続けています。
本展示を通して、ctanは革製品におけるサステナビリティの可能性を示し、循環型社会の実現に向けて大きな一歩を踏み出しました。


