大阪・関西万博:伝統の藍染めとサステナブルなファブリックが織りなすユニフォーム
2025年、大阪・関西万博で、徳島県が伝統的な藍染めとサステナブルなファブリックを融合させたユニフォームを発表しました。関西パビリオンのアテンダントが着用するこのユニフォームは、地域の歴史、自然、未来への感謝の思いが込められた、伝統とサステナビリティを象徴する一着です。
伝統と未来が融合したユニフォーム
このユニフォームは、「阿波藍」による藍染めと、新しいファブリックブランド「KINOF」を組み合わせたものです。
阿波藍(藍染め)は、徳島県で生産される天然染料で染め出される藍色。鮮やかな青色は「ジャパンブルー」とも称され、2020年東京オリンピックのエンブレムにも採用された、日本古来の伝統色です。今回のユニフォームのデザインと染色は、藍師・染師「BUAISOU」(Website: https://www.buaisou-i.com/)が手がけました。
KINOF (https://kinof.jp/)は、徳島県上勝町発祥の新しいファブリックブランドです。ゼロウェイストなどの取り組みで注目を集め、日本建築に使われる杉の間伐材から生まれた新しいテキスタイルを使用しています。
ユニフォームの詳細
- ユニフォーム名称: 踊渦潮乱舞鯛紋様型染法被
- コンセプト: ~徳島の歴史、自然、未来、全てに「感謝」を込めて~ 地域でデザインされ、丁寧に作られたユニフォーム。阿波藍をおもてなしのスタンダードに。
- ビジュアルコンセプト: 「藍が息衝く」 藍染の法被に描かれた鯛の躍動感から感じられる力強さを上勝の自然と合わせることで、徳島の自然から感じる生命力と精神性を表現しています。
- 制作者コメント: 藍の魅力は、実際に目の前で体験しなければ伝わりにくいものです。阿波おどりや鳴門の渦潮にも共通するこの魅力を、ユニフォームのデザインに反映しています。鯛は、大きければ大きいほど「めでたい」という意味を持ち、その躍動感から様々な解釈が可能です。夏に阿波おどりが始まると徳島県民は必ず帰ってくるという話に象徴されるように、万博だけでなく徳島にも訪れてほしいという思いが込められています。
問い合わせ先
徳島県万博推進課 大崎 TEL 088-621-2364 e-mail bampakusuishinka@pref.tokushima.lg.jp
まとめ
2025年大阪・関西万博の関西パビリオンでは、徳島県の伝統的な藍染め技術とサステナブルなファブリックブランド「KINOF」を融合させたユニフォームが採用されました。このユニフォームは、阿波藍の深い青色と、杉の間伐材を使用したKINOFの素材が織りなす、伝統と未来が調和した一着です。 徳島県の歴史、自然、そして未来への感謝の思いが込められたユニフォームは、万博来場者へ、徳島の魅力を伝える役割を担っています。
