大阪万博関連イベント「自然豊かなペルーの恵みで創る未来」レポート：ペルーのスーパーフード体験会

2025年4月25日(金)、東京都港区広尾の在日ペルー大使館イベントスペースにて、大阪・関西万博関連イベント「自然豊かなペルーの恵みで創る未来」と題したスーパーフード体験会が開催されました。本イベントは、在日ペルー大使館が大阪・関西万博のテーマ「いのち輝く未来社会のデザイン」に共鳴し、ペルーの機能性食材の魅力を発信するべく開催したものです。ペルーはジャガイモやトマトの原産地であり、「美食大国」としても知られています。本体験会では、ペルーが誇るスーパーフードを実際に試食しながら、健康的で持続可能な未来社会の可能性を探る機会となりました。

イベント概要

タイトル: 大阪万博関連イベント「自然豊かなペルーの恵みで創る未来」

日時: 2025年4月25日(金) 13:00～15:00

会場: 在日ペルー大使館イベントスペース（東京都港区広尾）

対象: 食に関する報道関係者、業界関係者

イベントプログラム詳細

イベントは、開会挨拶に始まり、在日ペルー大使 Sr. Roberto Hernán Seminario Portocarreroによる主賓挨拶で幕を開けました。

続く基調講演では、3つのテーマが取り上げられました。

⑴「ペルーの機能性食材と持続可能な開発」

講師：特定非営利活動法人アルコイリス 代表理事 大橋則久氏

大橋氏は、ペルーの機能性食材の新たな価値について講演。インカグリーンナッツを例に、「いのちを育む」ストーリーを、具体的な生産者のエピソードや持続可能な開発の事例とともにお伝えし、食を通じて地球と未来を守ることについて考察しました。

⑵「ビタミンCの宝庫カムカム：健康効果と社会的意義」

講師：東京農業大学 名誉教授 豊原秀和氏

豊原氏は、アマゾン原産のカムカムの、地球上でもっとも多い天然ビタミンC含有量に着目。その驚くべき健康効果に加え、地域社会や環境保全への貢献について、具体的なエピソードを交えて解説しました。

⑶「マカの特有成分ベンジルグルコシノレートの健康効果」

講師：名古屋大学 名誉教授 大澤俊彦氏

大澤氏は、インカ帝国時代から強壮剤として重宝され、「生命の根」と呼ばれたマカに着目。現代科学が解明したマカの特有成分ベンジルグルコシノレートの健康効果の可能性について解説しました。

基調講演に続き、試食セッションが行われました。

「按田優子が提案！ペルー発スーパーフードの新しい楽しみ方」

シェフ：按田優子氏（料理家、「按田餃子」店主）

ペルーでの食品加工の経験を持つ按田氏は、マカ、カムカム、サチャインチなどペルーのスーパーフードを使った創作料理を提供。その独創的なレシピを通じて、参加者はペルーの機能性食材の新たな魅力を体験しました。

最後に、在日ペルー大使館 商務官 Mr. Fernando Albaredaが登壇し、総括・閉会挨拶を行いました。ペルー政府の日本市場向け機能性食品の普及促進策と今後の展望について紹介がありました。

主催・協賛・協力

主催: 在日ペルー大使館

協賛: 特定非営利活動法人アルコイリス、ラティーナ株式会社、株式会社キノス、野菜で健康研究所株式会社、一般社団法人食品機能推進協会

参加方法

本イベントは原則事前登録制でしたが、当日来場希望者は株式会社キノス（担当: 竹井・古田、Mail:kinos@f2.dion.ne.jp、Tel: 03-6281-5712、Fax: 03-6281-5714）まで連絡する必要がありました。

株式会社キノスについて

株式会社キノスは、本イベントに協賛しており、お問い合わせ窓口も担当しています。

本イベントは、ペルーのスーパーフードの魅力を伝えるとともに、持続可能な未来社会への貢献を訴える、有意義な機会となりました。 参加者にとって、ペルーの食文化への理解を深め、新たな食体験を得る貴重な時間となったことでしょう。