2025年大阪・関西万博 住友館「UNKNOWN FOREST」:森の冒険が幕を開ける
2025年、大阪・関西万博の住友館では、没入型の体験型展示「UNKNOWN FOREST 誰も知らない、いのちの物語」が展開されます。本記事では、住友EXPO2025推進委員会が発表した情報に基づき、このユニークな森の冒険について詳細に解説します。
約4億年の歴史を秘めた森の物語
住友は、長年にわたる森との関わりの中で、森が持つ多様な価値に気づき、その魅力を万博を通じて来場者へ伝えようと、「UNKNOWN FOREST」を企画しました。この展示は、今まで見過ごされてきた森の「いのちの物語」に触れる機会を提供します。多様な生命が共存する森の価値、そして人間には知ることができない学びを体験を通して伝えます。
物語の舞台は、未知なる森「UNKNOWN FOREST」。訪れた人々は、幾千年もの時を生きた巨木「マザーツリー」に導かれます。命の終わりを迎えようとするマザーツリーは、最期の願いとして「いのちの物語を集めてきてほしい」と人々に託します。
マザーツリーは、森を吹き抜ける風の力を「ランタン」に宿します。このランタンを手にした者だけが、森に眠る「いのちの物語」を引き出すことができるのです。風の妖精に導かれ、来場者は森の奥深くへと進んでいきます。しかし、この森は自ら探し求めなければ、何も語ってくれません。冒険心と想像力を携え、仲間と共に森を探求することで、心を揺さぶる新たな発見が待ち受けているのです。
インタラクティブな体験:森の生命と共鳴する
「UNKNOWN FOREST」では、来場者は自由に森の中を散策し、様々な「いのちの物語」と出会います。森に潜む動物や生き物たちの痕跡、土の中で繰り広げられる木々の対話、そして数百年に及ぶ木の一生を目の当たりにすることができます。
さらに、輝きだす菌類や、普段は聞こえない生き物たちの声が、来場者の行動やランタンに呼応して現れるインタラクティブな体験も用意されています。森の至る所に散りばめられた「いのちの物語」との出会いが、来場者を迎えます。
ランタン:冒険のパートナー
冒険の鍵を握るのが、風の力を宿した「ランタン」です。来場者はランタンを片手に、仲間と共に「いのちの物語」を探し、集めます。ランタンは来場者と語りかけたり、森の様々な生命と共鳴して光を変化させたり、隠れていた生き物たちを呼び出したりと、様々な役割を果たします。そして、森の中で出会った「いのちの物語」はランタンに蓄積され、クライマックスへと繋がっていきます。
クライマックス:UNKNOWN FOREST パフォーミングシアター
森の中での体験を終えた来場者は、ランタンに蓄積された「いのちの物語」をマザーツリーに託します。その後、「UNKNOWN FOREST パフォーミングシアター」へと向かいます。
およそ幅20m×高さ7.5mの舞台で繰り広げられるのは、マザーツリーの誕生から最期の瞬間までの物語です。空間に漂う風や霧、3層構造の舞台装置、巨大なLEDビジョン、立体的な映像を投射するメッシュスクリーン、そして音楽と演者の動きが融合した演出は、来場者の五感を揺さぶり、UNKNOWN FORESTのクライマックスを演出します。
制作チーム
「UNKNOWN FOREST」は、多くのクリエイティブな才能によって生み出されました。チーフクリエイティブディレクター/プロデューサーには内藤純氏(PARADE Design Firm)、コンテンツディレクターには落合正夫氏(MONTAGE Inc.)、展示ディレクターには田村啓宇氏(NOMURA Co., Ltd.)が名を連ねています。さらに、菊竹三訓氏、田中倫氏(DENTSU LIVE INC.)、大田俊吾氏(MONTAGE Inc.)、川崎英治氏(NOMURA Co., Ltd.)らが制作チームに名を連ねています。ランタンのプロダクトディレクションは大日本印刷株式会社、ミスト演出はパナソニック株式会社が担当しています。
まとめ
住友館「UNKNOWN FOREST」は、単なる展示ではなく、森の生命と深く関わり、その神秘に触れることができる、インタラクティブで感動的な体験を提供します。2025年大阪・関西万博の目玉展示として、多くの人々を魅了することでしょう。


