ALCANTARA®がEXPO 2025 大阪・関西万博でイタリアパビリオンの空間演出に貢献

2025年4月13日より開催されたEXPO 2025 大阪・関西万博において、イタリアパビリオンの空間装飾に、メイド・イン・イタリーの最高品質を誇るマテリアルブランド、ALCANTARA®が採用されました。

「芸術が生命を再生する」をテーマに、MCAスタジオ・マリオ・クチネッラ・アーキテクツ社（Mario Cucinella architects）が設計したイタリアパビリオンは、ALCANTARA®の素材を用いた演出によって、来場者に豊かな体験を提供しました。

パビリオン内では、鮮やかな赤色の劇場カーテンや、日本の伝統的な暖簾から着想を得たカーテンが使用され、ルネサンス時代の理想都市を現代的に解釈した空間が創出されました。

イタリアパビリオンの空間デザインは、理想都市をモチーフに、人々が交流する広場、屋上のイタリア式庭園、そして来賓エリアから構成されています。特に、特別会議室は、砂丘を思わせる「デューン」カラーのALCANTARA®でデザインされたパーティションで装飾され、レーザー加工によって特別な質感が与えられています。このパーティションに施された模様は、トーン・オン・トーン効果でイタリアパビリオンのロゴを表現しており、建築全体を貫くアーチのデザインも取り入れています。

木造劇場の入口を彩る大きな回廊には、深みのあるボルドー色のALCANTARA®が使用され、来場者は、ゆったりと揺れるカーテンの間を通り抜けながら、視覚と触覚の両方を満たす没入型の体験を味わうことができました。

ALCANTARA®と芸術・デザイン界との深いつながりを象徴する展示として、イタリアのキネティックアートを代表するアルベルト・ビアージ氏（Alberto Biasi）の作品も展示されました。ビアージ氏は、白、水色、黒のALCANTARA®の「細片」を用いて、「オプティカルダイナミクス」の3つの作品を制作し、動きと光の効果を生み出しました。

イタリア政府代表のマリオ・ヴァッターニ氏（Mario Vattani）大使は、ALCANTARA®の参加について、「イタリアパビリオンにおけるアルカンターラ社の参加は、実験精神、メイド・イン・イタリー、そしてデザインといったイタリアならではの創造性と起業家精神を体現しています。万博という世界的な舞台で、イタリアの卓越性と絶え間ない革新の物語を伝えるものなのです。アルカンターラ社は、私たちが万博で示したいイタリアのイメージを完璧に表現しています。それは伝統と新技術を融合させ、常に未来を見据える国の姿でもあります。」とコメントしています。

アルカンターラ社のエウジェニオ・ロッリ（Eugenio Lolli）社長兼CEOは、「EXPO 2025 大阪・関西万博という名誉ある国際イベントに参加できることを、私たちは大変誇りに思います。アルカンターラ社にとって、これは素晴らしい機会です。長年にわたり多様な用途に対応し、メイド・イン・イタリーの価値のもとで伝統と革新を結びつけてきた当社の素材の美しさを世界に発信できるからです。万博2025総合委員会やマリオ・クチネッラ・アーキテクツ社といった国際的な機関とのパートナーシップは、ALCANTARA®が文化、芸術、技術分野におけるイタリアの卓越性を伝える重要な媒体であるという確信をさらに深めるものです。」と述べています。

イタリアパビリオンは、イタリアという国のアイデンティティを新しい視点から包括的に紹介するとともに、イタリアと日本の文化が出会う場所としての役割を果たしました。パビリオン内では伝統と革新が融合し、各展示スペースで活き活きと表現されています。アルカンターラ社は、このプロジェクトの理念に共感し、その実現に貢献しました。

1972年設立のアルカンターラ社（ALCANTARA S.p.A.）は、メイド・イン・イタリーの品質を誇る最高級マテリアルを提供しています。ALCANTARA®は、独自の技術により生み出された他に類のない優れた感覚、美しさ、機能性を兼ね備えた画期的マテリアルで、ファッション、アクセサリー、自動車、インテリアデザインなど様々な分野で活用されています。2009年にはカーボン・ニュートラル認証を取得しており、サステナビリティへの取り組みにも力を入れています。

イタリアパビリオン：伝統と革新の融合

EXPO 2025 大阪・関西万博におけるイタリアパビリオンは、ALCANTARA®の素材が織りなす空間演出によって、イタリアの文化と技術、そして伝統と革新を見事に融合させた、記憶に残る展示となりました。 ALCANTARA®は、単なる素材提供にとどまらず、イタリアのアイデンティティを表現する重要な役割を果たしたと言えるでしょう。

ALCANTARA®：サステナビリティへの取り組み

ALCANTARA®は、その優れた品質とデザイン性に加え、サステナビリティへの取り組みも高く評価されています。カーボン・ニュートラル認証取得など、環境への配慮は、現代社会において重要な要素であり、ALCANTARA®の企業姿勢を象徴するものです。

結論

EXPO 2025 大阪・関西万博におけるイタリアパビリオンは、ALCANTARA®の素材と、イタリアのクリエイターたちの才能が融合した、成功したプロジェクトと言えるでしょう。日本の伝統とイタリアの革新が調和した空間は、多くの来場者に深い印象を与えたはずです。