関西国際空港リニューアル!万博向けターミナル1、3月27日グランドオープン

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関西国際空港、2025年大阪・関西万博を前にリニューアルされたターミナル1が3月27日にオープン

2025年3月27日、2025年大阪・関西万博に向け、リニューアルされた関西国際空港(KIX)第1ターミナルがオープンしました。世界的な建築設計会社であるPOPULOUSと関西エアポートによる7年以上の歳月をかけたプロジェクトで、関西への旅行者にとって効率性と体験の向上を目指したものです。

POPULOUSのシニアプリンシパル兼ディレクター、ブレット・ワイトマン氏は、1994年開業の関西国際空港ターミナル1について、「既存のインフラを最大限に活用し、関西エアポートの商業的な利益を最大化する方法を検討しました」と述べています。施設運営者、主要関係者、エンドユーザー、専門的な小売コンサルタントと連携し、運営機能、旅客の利便性、アクセス性、持続可能性を基盤に、革新的なデザインが実現しました。同時に、地域の個性を際立たせ、真の体験型空間の実現を目指した革新的なソリューションも提供しています。

リニューアルされたターミナル1では、国際線エリア(中央)の面積が60%拡張され、商業エリアが充実しました。旅客体験に基づく革新的な店舗レイアウトが導入され、シームレスな手続き体験を実現しています。

段階的なリノベーションによる運用継続

POPULOUSは、再開発の建築意匠およびインテリアデザインを担当し、工事全体を監修しました。ワイトマン氏は、リノベーション中も運営機能を考慮したデザインが重要であったと強調しています。空港の運営を続けながら4段階で実施されたこのプロジェクトは、2025年以降、年間4,000万人以上の旅客利用を見込んでおり、これは従来の倍近くの増加となります。

2022年10月には第1段階の国内線エリアがオープンし、続いて新しい国際線エリアがオープンしました。プロジェクトの第2段階は2023年12月に完了し、6,650平方メートルのエアサイド商業エリア、1,130平方メートルの飲食スペース、新しい集約型入国審査エリアが追加されました。そして、2025年3月27日、第3段階が完了し、4月の大阪・関西万博開幕前に保安検査エリアの統合と拡張が完了しました。

第3段階:国際線保安検査場のリニューアルオープン

第3段階では、1時間あたり4,500人から6,000人の利用者に対応できるスマートレーンを導入し、より迅速で快適な保安検査を実現しています。新しい待ち行列管理システムは、リアルタイムで利用客の流れをデータで把握し、フラッパーゲートを自動制御することで、利用客の動線を自動的に切り替え誘導します。これは日本初の導入です。このシステムにより、利用客数や状況に応じて、自動で効率的な保安検査レーン誘導が可能となりました。

新しい商業エリアには、国際線出発エリア、国際線到着エリア、ストリートフードコートに13の店舗が並びます。このプロジェクトは、その建築設計コンセプトが高く評価され、2023年の世界建築フェスティバル賞の未来のプロジェクト部門でファイナリストに選出されています。

デザインへのこだわり

著名なイタリアの建築家レンゾ・ピアノ氏によってデザインされたこの空港は、建築の象徴的存在とされています。1990年代のハイテク建築運動の一部として評価されるKIXの工業デザインは、非対称のクリアスパン型の翼のような屋根のラインで有名です。長さ1.7kmのこのターミナルビルは、世界最長の空港旅客ターミナルビルのひとつと言われています。

デザインリードを務めるアーキテクトのジャック加藤氏は、今回のリノベーションにおいては、従来のデザインを尊重しつつ、利用客にとって新たな購買環境の整備を取り入れることが必要だったと述べています。「以前のグレーを基調とした色合いから脱却し、自然素材の色彩を取り入れて内部空間を活性化させ、ターミナルに日本らしさを表現しました。併せて、移動した入国審査などのエリアは、元の建築を反映した開放感のある空間にすることで、それぞれの旅行の始まりにふさわしい、感動を与える出迎えの場を創出しました。これにより、到着の際の体験が、心躍るものに変わるでしょう。」と加藤氏は語っています。

POPULOUSについて

POPULOUSは、人々が愛する集いの場所の創造を専門とするグローバルな建築設計会社です。ロンドン・オリンピック・スタジアムやブリスベンのサンコープ・スタジアムなどのスタジアムから、ラスベガスのSphereやシドニーのICCダーリングハーバー・マスター・プランのような都市環境、そして今回の関西国際空港の再開発プロジェクトまで、幅広いプロジェクトを手掛けています。アジア太平洋地域本社をブリスベンに置き、建築意匠やインテリアデザインからブランド・アクティベーション、都市計画まで、幅広い分野の専門家が揃っています。

関西国際空港 T1リノベーションの概要については、関連資料をご確認ください。(※資料へのリンクは省略)

まとめ

2025年大阪・関西万博開催を前に、関西国際空港第1ターミナルは、POPULOUSと関西エアポートによる大規模なリニューアルを経て、2025年3月27日にオープンしました。国際線エリアの拡張、商業エリアの充実、スマートレーン導入による保安検査の効率化など、旅客体験の向上を重視したリニューアルとなっています。 7年以上にわたるプロジェクトは、空港の運営を継続しながら段階的に進められ、年間4,000万人以上の旅客に対応できる体制が整いました。 建築デザインにおいても、既存の建築デザインを尊重しつつ、現代的な要素を取り入れ、日本らしさを表現することに成功しています。

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