2025年大阪・関西万博：LIXILのイノベーティブな4製品が未来社会のデザインを彩る
2025年、開催された大阪・関西万博では、株式会社LIXILが「いのち輝く未来社会のデザイン」というテーマに沿った、イノベーティブな4製品を展示しました。LIXILは「世界中の誰もが願う、豊かで快適な住まいの実現」をPurpose（存在意義）に掲げ、多様な従業員の英知と視点を活かし、人々の暮らしの質の向上と地球環境の未来に貢献する製品開発に取り組んでいます。万博での展示は、その取り組みを象徴するものです。
循環型素材「レビア」を使用した持続可能な歩道
大阪・関西万博のテーマ事業であるシグネチャーパビリオンの一つ、「EARTH MART（テーマ：いのちをつむぐ）」パビリオンでは、LIXILが提供した循環型素材「レビア」を使用した舗装材「レビアペイブ」が約500㎡の歩道に採用されました。
「レビア」は、従来、再資源化が困難であった家庭や事業活動から排出される廃プラスチックと廃木材を原料としています。これらの廃棄物を資源として有効活用することで、廃棄物処理に伴うCO₂排出量の削減に貢献しています。「EARTH MART」パビリオンは、解体後に畑の堆肥や家畜の飼料として利用可能な茅葺き屋根を採用するなど、循環型建築として設計されています。「レビア」も水平リサイクルが可能な循環型素材であるため、パビリオンのテーマと整合性がとれています。
レビアペイブ（万博特別仕様）製品仕様：
- サイズ：300mm×300mm
- カラー：グレー
- 施工面積：約500㎡
スマートホーム技術とPHRを活用した睡眠改善サービスの体験展示
経済産業省採択事業であるスマートホーム「Life Assist2」を活用したPHR（パーソナル・ヘルス・レコード）ユースケース「もっとグッスリ（More IoT for good sleep）」が、EXPOメッセ「WASSE」にて6月21日～29日の期間限定で体験展示されました。
このサービスは、株式会社FiNC Technologiesの「FiNCアプリ」と沢井製薬株式会社の「SaluDiアプリ」で記録された個人の健康記録（PHR）を活用し、「Life Assist2」アプリを通じて、入浴から入眠、睡眠中、起床時までの一連の流れにおいて、適切なタイミングで住宅機器のコントロールや行動の推奨を行うことで、個人に合わせた快適な睡眠を誘導するものです。経済産業省の「令和5年度補正PHR社会実装加速化事業」の一環として開発され、万博では部屋を模した睡眠ブースで、短時間の疑似的な睡眠体験を提供しました。
「Greentap」によるミネラルウォーターの無料試飲体験
サントリーホールディングス株式会社が出展した「SUNTORY PARK CAFE」では、LIXILの浄水技術とサントリー食品インターナショナル株式会社の美味開発技術を融合させたキッチン用ミネラル浄水栓「Greentap」が展示され、ミネラルウォーターの無料試飲体験が提供されました。「Greentap」は、LIXILの浄水カートリッジでろ過した水道水に、サントリー食品が独自開発した植物ミネラルエキスを加えたもので、まろやかで冷たいミネラルウォーターを提供します。レストラン利用者には、Greentapロゴ入りのオリジナルコップが貸し出されました。
ベルギー・パビリオンの屋上を彩るガーデンエクステリア「GARDEN ANNEX」
ベルギー王国が建設した「ベルギー・パビリオン」の3階屋上には、天候に左右されず自然と調和するアウトドアリビングを実現する「GARDEN ANNEX」が設置されました。電動で開閉する屋根ルーバーは、開放的な空間と、豪雨時にも対応できる優れた雨覆い機能を提供します。洗練されたLED照明などの機能とデザインにより、高質な住空間を演出します。今回は、柱建て独立タイプの「Model A」がVIP用カンファレンスルーム前に設置され、来場者をおもてなししました。
GARDEN ANNEX Model A 製品仕様：
- 色：粉体塗装ホワイト色
- サイズ：L5.0Ⅿ × W3.1M × H2.7M
- ルーバー開閉：リモコンまたは専用アプリ
- オプション：フレームLED (上下タイプ)
まとめ
LIXILは、大阪・関西万博において、循環型素材、スマートホーム技術、浄水技術、そしてガーデンエクステリアなど、多様な分野でイノベーティブな製品を展示し、人々の暮らしの質の向上と地球環境の未来への貢献を示しました。これらの製品は、万博のテーマである「いのち輝く未来社会のデザイン」に合致し、LIXILのPurpose実現に向けた取り組みを象徴するものでした。 万博会場内では、トイレやフロントサッシなど、その他のLIXIL製品も多数採用されました。
