西武・プリンスホテルズワールドワイドとオリックス・ホテルマネジメント、大阪市内での共同配送を開始~大阪・関西万博会期中の交通円滑化にも貢献~
2025年4月1日、株式会社西武・プリンスホテルズワールドワイドとオリックス・ホテルマネジメント株式会社は、大阪市内で運営するホテルにおいて共同配送を開始しました。これは、箱根、京都、滋賀エリアに続く取り組みであり、大阪・関西万博会期中の交通円滑化にも貢献することが期待されています。
両社は、CO2排出量削減や人手不足といった社会的課題の解決を目指し、共同配送による物流効率化を推進しています。西武・プリンスホテルズワールドワイドは2016年10月から都内8ホテルで共同配送を開始し、その後、箱根・湘南エリア(2022年10月)、京都・滋賀エリア(2024年4月)へと拡大してきました。オリックス・ホテルマネジメントとの共同配送は、2024年7月に箱根エリアで開始され、2024年11月には京都・滋賀エリアに拡大、そして今回、大阪市内へと実施エリアを拡大しました。
今回の共同配送では、大阪南港物流センター(大阪府大阪市、運営:株式会社J・MADE)が活用されます。各取引先はこのセンターに食品を納品し、一時保管、荷さばき、検品といった流通加工が行われます。その後、共同配送便で各ホテルへ配送されます。大阪南港物流センターは、今回の共同配送開始にあたり冷蔵・冷凍庫を増床し、大量の食品の3温度管理保管(常温・冷蔵・冷凍保管)に対応できるようになりました。
この共同配送により、取引先は各ホテルへの個別配送が不要になり、ホテルも取引先との個別対応が不要となるため、双方の業務効率が向上します。また、ホテルへの納品車両の削減により、トラックドライバーの手配が最小限に抑えられ、物流のドライバー不足の解消、CO2排出量削減、ホテル近隣の交通渋滞緩和に繋がると期待されています。
両社は、共同配送が流通業務の効率化に資する取り組みとして、株式会社J・MADEと「総合効率化計画認定」を申請し、認定を受けました。オリックス・ホテルマネジメントと株式会社J・MADEの申請は2024年11月22日、西武・プリンスホテルズと株式会社J・MADEの申請は2025年2月12日に認定されています。ホテル事業者が総合効率化計画認定を受けるのは初めてです。
大阪市内において共同配送を実施する施設は以下の通りです。
西武・プリンスホテルズワールドワイドの運営施設:
- グランドプリンスホテル大阪ベイ
オリックス・ホテルマネジメントの運営施設:
- クロスホテル大阪
- ホテル ユニバーサル ポート
- ホテル ユニバーサル ポート ヴィータ
西武・プリンスホテルズワールドワイドは、西武グループの中核会社として、国内外の宿泊施設、スキー場、ゴルフ場などを運営しています。オリックス・ホテルマネジメント株式会社は、オリックスグループの運営事業を担い、国内の旅館・ホテル、研修施設の運営を行っています。
本共同配送は、物流効率化、環境負荷軽減、そして大阪・関西万博会期中の交通円滑化に貢献する取り組みとして注目されています。


