大阪万博:世界初!ナトリウムイオン電池自販機で脱炭素化

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世界初のナトリウムイオン電池蓄電による自販機、大阪・関西万博会場に設置

2025年4月13日から10月13日、大阪・関西万博の会場内に、世界初(※1)となるナトリウムイオン電池蓄電により稼働する自動販売機「未来につなぐ自販機」が設置されました。アサヒ飲料株式会社と株式会社ロケットバッテリーの協業によるこの取り組みは、持続可能な資源の活用と脱炭素社会の実現を目指した実証実験です。

CO2吸収機能搭載の進化版自販機

「未来につなぐ自販機」は、アサヒ飲料が展開する「CO2を食べる自販機」に、太陽光パネルとナトリウムイオン電池を搭載したものです。太陽光発電による電力をナトリウムイオン電池に蓄電することで、自然エネルギーのみで稼働します。この仕組みにより、稼働電力由来のCO2排出をゼロにすることが可能です。

さらに、「未来につなぐ自販機」は、レアメタルを使用しないため環境負荷の低減にも貢献します(※2)。バッテリー本体にはスマートメーターを搭載し、電力供給状況の見える化を実現しています。大阪・関西万博開催期間中は、電源を使用しないオフグリッド式で稼働し(※3)、自然エネルギーの有効性とナトリウムイオン電池の持続性を検証します。

※1:2025年3月22日現在、富士電機株式会社調べ ※2:2025年3月22日現在、株式会社ロケットバッテリー調べ。「レアメタル」は通常リチウムイオン電池などに使用されます。 ※3:電源を一切使用せずにオフグリッド式で稼働するため、天候不良等により稼働しない可能性があります。

設置概要と実証実験の目的

  • 設置台数: 1台
  • 設置場所: 大阪・関西万博会場内 静けさの森内
  • 稼働期間: 2025年4月13日~10月13日 (開場時間: 9:00~22:00)

アサヒ飲料は、脱炭素社会の実現に向け、「CO2を食べる自販機」の積極的な展開に加え、CO2吸収材をコンクリートやサンゴ移植の基盤等に活用する事業も開始しています。今回の実証実験は、大阪・関西万博のテーマである「いのち輝く未来社会」を具現化する取り組みであり、自動販売機という日本を象徴する売場における新たな「実装」「実証」を来場者へ発信することを目的としています。「CO2を食べる自販機」を進化させた「未来につなぐ自販機」の実証実験を通じて、本格稼働に向けた取り組みを行い、新たな価値創造を目指します。

CO2吸収と活用に関する詳細

「CO2を食べる自販機」1台当たりの年間CO2吸収量は、稼働電力由来のCO2排出量の最大20%を見込んでおり、スギ(林齢56-60年)約20本分の年間吸収量に相当します。2024年12月末時点で、関東・関西エリアを中心に約450台が設置されています。

アサヒ飲料は、自動販売機から吸収したCO2を、取り組みに賛同する各自治体や企業と共創しながら、アスファルトやコンクリートの原料、海中での藻場造成など、さまざまな工業原料として活用することを計画しています。これは、ブルーカーボン生態系の再生にも貢献する取り組みです。

アサヒ飲料のサステナビリティへの取り組み

CO2資源循環モデルの取り組みは、アサヒ飲料が将来世代にワクワクと笑顔をつなげていくための活動「100 YEARS GIFT(100年ギフト)」の一環です。アサヒグループは、グループ理念“Asahi Group Philosophy”の行動指針の一つとして「事業を通じた持続可能な社会への貢献」を掲げ、サステナビリティの重点テーマである「気候変動への対応」において、2040年までにCO2排出量をネットゼロとすることを目指す「アサヒカーボンゼロ」を目標としています。

株式会社ロケットバッテリーについて

所在地:大阪府大阪市中央区島之内一丁目22番17号 代表者:代表取締役CEO 国本昂大 事業内容:蓄電池及び蓄電池設備並びにそれらの材料・部品に関する企画、開発、輸出入、生産、製造、加工、販売、賃貸及び修理 URL:https://rocketbattery.jp/

まとめ

本実証実験は、ナトリウムイオン電池と太陽光発電を組み合わせた革新的な自販機による、脱炭素社会への貢献を示す重要な一歩です。アサヒ飲料と株式会社ロケットバッテリーの協業により実現した「未来につなぐ自販機」は、大阪・関西万博という舞台で、その可能性を大きく示すものとなりました。 今後、実証実験の結果が、持続可能な社会の実現に大きく貢献することが期待されます。

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