大阪・関西万博 人道のチカラを伝える「国際赤十字・赤新月運動館」が公開
2025年日本国際博覧会(大阪・関西万博)において、日本赤十字社(本社:東京都港区、社長:清家 篤)が企画・制作・運営を務める「国際赤十字・赤新月運動館」(以下「赤十字パビリオン」)が公開されました。「人間を救うのは、人間だ。 ~The Power of Humanity~」をスローガンに、世界各地で頻発する紛争や災害による人道危機の現状と、それに立ち向かう赤十字の人々の活動が紹介されています。 本パビリオンは、来場者に人道の理念への理解と共感を深め、人道アクションにつながるきっかけを提供することを目指しています。
赤十字パビリオンの概要
300㎡(25m×12m)の空間を3つのゾーン(ZONE1・2・3)に分け、約30分の体験を通して赤十字の世界観を体感できます。
ZONE1:プロローグ
ZONE1では、「世界の人々の何気ない日常を垣間見る映像インスタレーション」が展開されています。日常の風景とそこに生きる人々の姿を通して、かけがえのない日々の大切さを来場者に改めて感じてもらえる空間となっています。
ZONE2:メインシアター
紛争や災害による人道危機の厳しい現実を、体験者のリアルな証言と共にまとめた約10分の映像コンテンツを、没入感のあるドームシアターで体感できます。 映像には、パレスチナ自治区のガザで医療支援事業に携わった川瀨佐知子氏、東日本大震災で被災しながら支援を続けた当時の看護専門学生だった藤田彩加氏と千葉梨沙氏、阪神・淡路大震災での経験から日赤への入社を決意した大林武彦氏の4人のメッセージが織り込まれ、赤十字の使命と人間の力を感じられるゾーンとなっています。
ZONE3:エピローグ
ZONE1とZONE2での体験に基づき、来場者が自身の想いを表現できるZONE3。 幅8mの大型スクリーンに、ドームシアターで感じた想いや、自分のできることなどに関するメッセージを投稿でき、そのメッセージが投影されます。世界の人道危機を自分事として捉える機会を生み出し、思いのバトンをつなぐことを目指しています。また、国内外での赤十字の幅広い人道支援活動が壁一面で紹介され、赤十字の活動を身近に感じられる場となっています。
ショップ
ZONE3を抜けると、出口手前に赤十字グッズなどを販売するショップがあります。日赤の大阪・関西万博オリジナルグッズをはじめ、赤十字とコラボ関係にあるムーミンの80周年記念アイテムなども販売されています。
万博会期中の赤十字関連イベント
万博会期中には、赤十字パビリオン以外にも、万博会場内にていくつかの赤十字関連イベントが開催されました。
世界赤十字・赤新月デー(スペシャルデー)
5月8日(木)11:00~12:00、EXPOナショナルデーホール「レイガーデン」にて、「世界赤十字・赤新月デー」が開催されました。公式式典に続き、早稲田大阪高等学校ウィンドバンドによるマーチング演奏や合唱が披露されました。
赤十字ウィーク
5月4日(日)~10日(土)、ギャラリーWESTにて「未来の野外診療所 ~ゼロ・エミッションの災害医療~」と題した展示体験会が開催されました。次世代テントの体験、再生可能エネルギーを利用した発電、イノベーティブな水循環システム、医療ロボットなどが展示されました。 また、5月5日(月)~9日(金)、ギャラリーWESTにて「赤十字 祝ムーミン80周年 ~ムーミン アラビアとの共同キャンペーン~」が開催され、日本限定のムーミン アラビアコレクションの展示、販売が行われました。
ウーマンズ パビリオン in collaboration with Cartier WAスペースへの参加
9月9日(火)~10日(水)、ウーマンズ パビリオン in collaboration with Cartier WAスペースにて、国際赤十字の女性のためのネットワーク GLOW Red(グローレッド)が「多様性のある組織の構築を目指して」、「災害や紛争における女性リーダーの役割」と題したトークセッションを開催しました。
その他情報
現在も開催中の企画展「万博と赤十字-日赤発祥の原点は万博にあり」では、幕末の日本人が見たパリ万博が、その後の日赤誕生の端緒となった経緯が紹介されています。日赤本社1階「赤十字情報プラザ」(東京都港区芝大門1-1-3)にて開催されており、完全予約制(入場無料)となっています。(会期:2025年10月30日(木)まで、開館日時:火・水・木曜日 10:00~12:30 / 13:30~16:30 ※祝日、創立記念日(5月1日)、年末年始を除く、予約フォーム:https://www.jrc.or.jp/webmuseum/plaza/、問 合 せ :03-3437-7580(赤十字情報プラザ))
赤十字WEBミュージアムでも連載企画「万博と赤十字-日赤発祥の原点は万博にあり」が公開されています。
万博と日赤誕生のつながり
1867年のパリ万博と1873年のウィーン万博において、戦争負傷者の救護資器材が展示され、敵味方の区別なく救うという思想とジュネーブ条約に基づく実践方法が紹介されたことが、日本における赤十字誕生のきっかけとなりました。
青少年赤十字
青少年赤十字(JRC)は、赤十字の理念を通じて人を思いやる豊かな心を持ち、自主的に行動できる子どもを育てることを目的としています。全国の幼稚園、保育所、小学校、中学校、高等学校、特別支援学校で、約14,400校、約343万人が活動しています。
赤十字パビリオンの最新情報
赤十字パビリオンの最新情報は、日赤特設ウェブサイト(https://expo2025.jrc.or.jp/)および公式SNS(X:@Expo_RedCross、Instagram:@expo2025_redcross、Facebook:@expo2025redcross)で発信されています。
会社概要
日本赤十字社は、人道活動を行う組織です。(詳細は割愛)