ルイ・ヴィトン、2025年日本国際博覧会（大阪・関西万博）で多彩なイベントを展開
1854年創業のルイ・ヴィトンは、2025年日本国際博覧会（大阪・関西万博）の開催を記念し、年間を通して日本を舞台にした様々なイベントを展開します。大規模なエキシビションや書籍の出版など、日本に特化した企画が予定されており、1世紀以上にわたるルイ・ヴィトンと日本との深いつながりを改めて示す機会となります。
ルイ・ヴィトンと日本：深く共鳴する感性
ルイ・ヴィトンと日本は、創業以来特別な関係を築いてきました。1870年代、ジャポニスムがパリを席巻する頃には、日本人外交官の間でルイ・ヴィトンの製品が注目を集めていました。1896年には、日本の家紋がインスピレーション源とも言われるモノグラム・キャンバスが誕生。これは、ルイ・ヴィトンと日本の深い結びつきの始まりを示す出来事と言えるでしょう。熱心な蒐集家であったガストン・ルイ・ヴィトンは日本刀の鍔や版画に興味を持ち、1921年には皇太子裕仁親王に敬意を表してシャンゼリゼ通りのブティックに日本庭園をテーマにしたウィンドウディスプレイを設置しました。
ルイ・ヴィトンが日本に上陸したのは1978年。同年、東京と大阪にオフィスと店舗を構え、3年後には銀座に初の路面店をオープンさせました。その後、川久保玲、草間彌生、村上隆といった著名な日本人アーティストとのコラボレーションが、両者の関係強化に大きく貢献しています。2025年には、「ルイ・ヴィトン × 村上隆」のリエディション・コレクションが登場予定です。また、大阪はルイ・ヴィトンにとって特別な都市であり、メゾンの最初のカフェ「Le Café V」と、須賀洋介シェフによる最初のレストラン「Sugalabo V」がオープンしています。ルイ・ヴィトンと日本には、忠誠、インスピレーション、卓越性からなる歴史が刻まれています。
2025年日本国際博覧会（大阪・関西万博） – フランスパビリオンでのルイ・ヴィトン
2025年4月13日（日）～10月13日（月・祝）の期間、LVMHがスポンサーを務めるフランスパビリオンの中心で、ルイ・ヴィトンはクラフツマンシップと日本への愛を表現するインスタレーションを発表します。日本人建築家、重松象平（OMA）による設計の没入型インスタレーションは、ロダンの《カテドラル》を囲むように84個のワードローブトランクが展示される空間で構成されています。各トランクは比類なき職人技の証であり、フランス国立音響音楽研究所（IRCAM）との共同制作によるオリジナルサウンドトラックが、アトリエの個性と職人技を際立たせます。
2つ目の空間では、真鍋大度が制作した映像作品が、サウンドスケープや壁を通して「トランクのスフィア」に生命を吹き込み、来場者を幻想的な五感の旅へと誘います。ルイ・ヴィトンの旅物語をファンタジックに描いたこのインスタレーションは、ヘリテージとイノベーションの融合と言えるでしょう。
大阪中之島美術館にて「ビジョナリー・ジャーニー」展を開催
2025年7月15日（火）～9月17日（水）には、大阪中之島美術館で「ビジョナリー・ジャーニー」展が開催されます。キュレーター兼歴史家のフロランス・ミュラーと建築家重松象平（OMA）が手がける本展では、ルイ・ヴィトンの歴史的アーカイブと、ギメ東洋美術館、カルナヴァレ美術館からの貸出作品が同時に展示されます。職人の熟練した技術、メゾンのサヴォアフェール（匠の技）、そして叡智の共有に焦点を当て、革新性と創造性への揺るぎない探求を表現します。展示物には、19世紀以来パリ市公文書館に保管され、最近になって良好な状態で再発見されたモノグラム・キャンバスのオリジナルサンプルや、製造工程の一部を垣間見ることができるスペース、希少なオブジェ、パーソナルな物語などが含まれています。
ルイ・ヴィトンより、2冊の新作書籍が登場
2025年には、大阪を様々な角度から紹介する2冊の書籍がルイ・ヴィトンから出版されます。「ファッション・アイ 大阪」は、フォトグラファーのジャン＝ヴァンサン・シモネがデザインし、サイケデリックで躍動感あふれる大阪の風景を表現します。「シティ・ガイド 大阪」は、料理批評家のフランソワ・シモンや大阪出身のアーティストVerdy（ヴェルディ）などが寄稿し、約200のアドレスを紹介するものです。両作品は、ルイ・ヴィトンの旅の精神を体現した探検へと読者を誘います。
ルイ・ヴィトンについて
1854年の創業以来、ルイ・ヴィトンは革新とスタイルを融合させた独自のデザインを最高級の品質で提供し続けています。トラベルラゲージ、バッグ、アクセサリーなど、創業者のルイ・ヴィトンが生み出した「旅の真髄」の精神を受け継ぎ、クリエイティブでエレガント、そして実用的な製品を作り続けています。大胆な挑戦を続け、伝統を重んじながら建築家、アーティスト、デザイナーと協働し、プレタポルテ、シューズ、アクセサリー、ウォッチ＆ファインジュエリー、フレグランスなど、様々な分野を開拓してきました。
(詳細は、ルイ・ヴィトン 公式サイトをご覧ください。)
