GMOインターネットグループ熊谷正寿氏所蔵のジュリアン・オピー《People 14.》、大阪・関西万博で初公開
2025年4月13日(日)から10月13日(月)まで開催される2025年日本国際博覧会(大阪・関西万博)にて、GMOインターネットグループ代表の熊谷正寿氏が所蔵するジュリアン・オピーの代表作《People 14.》が初公開されることが決定しました。
この作品は、LED両面ディスプレイを用いた「動く肖像画」で、最小限の線と色彩で描かれた人々がディスプレイ上で歩いたり、まばたきをしたりする様子が表現されています。静と動が交錯する表現は、鑑賞者に新たな視覚体験を提供します。 熊谷氏は長年に渡りオピー作品を収集しており、「世界一のジュリアン・オピーコレクター」として知られています。今回の万博での展示は、多くの人々に「本物のアート」との出会いを届けることを目的としています。
《People 14.》の概要
作品名 | People 14. |
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アーティスト | ジュリアン・オピー(Julian Opie) |
制作年 | 2014年 |
展示期間 | 2025年4月13日(日)~10月13日(月) |
展示場所 | エンパワーリングゾーン オーストリアパビリオン隣 |
サイズ | 幅1266mm × 奥行1040mm × 高さ2256mm |
素材 | LED両面ディスプレイ |
作品概要:最小限の線と色彩で描かれた人々が、ディスプレイ上で歩みを進めたり、まばたきをしたりする、静的な肖像画に微細な動きを加えた作品です。「動く肖像画」という新たなジャンルを確立したと評されています。都市の風景に溶け込むような表現は、現代社会における人間の姿を象徴的に映し出しています。本作は通常、GMOインターネットグループ本社(渋谷セルリアンタワー)のオフィス入口に設置されていますが、大阪・関西万博の屋外展示に際し、ジュリアン・オピー本人とも協議の上、展示環境に適した新たなディスプレイ本体が特別に制作されました。
ジュリアン・オピーについて
1958年ロンドン生まれのジュリアン・オピーは、イギリスを代表する現代アーティストです。風景や人物といった伝統的なモチーフを、ピクトグラムやアニメーションを思わせるシンプルな描画と色彩表現で簡略化し、最小限の要素で表現するスタイルが特徴です。日本美術にも造詣が深く、広重や歌麿などの浮世絵のコレクションも所有しており、その作風への影響も知られています。ニューヨーク近代美術館、大英博物館、テートギャラリーなど世界中の主要美術館に作品が収蔵されており、日本では東京国立近代美術館、国立国際美術館などに作品が収蔵されています。 近年の展覧会には、東京オペラシティアートギャラリー個展(2019年)、レンブルック美術館(ドイツ、2019年)、ベラルド美術館(ポルトガル、2020年)、ニューランズハウスギャラリー(イギリス、2021年)、ヴェニスビエンナーレ(2022年)などがあります。 また、Blurのアルバムジャケットや、英国ロイヤルバレエ団やU2のステージデザインなど、アートの枠を超えた活動も多数行っています。
熊谷正寿氏のアートへの想い
今回の展示は、GMOインターネットグループ代表の熊谷正寿氏の「アートを通じた社会貢献」という理念に基づいています。熊谷氏はアートを「心を豊かにし、創造性を刺激する源泉」と捉えており、ジュリアン・オピーの作品に深い共感を抱き、世界最大級のコレクションを所有しています。
熊谷氏のコメントによると、オピーの作品が表現する「見かけの複雑さの中にこそ、真のシンプルさが隠されている」という点は、複雑な仕組みを持つインターネットが「0」と「1」のシンプルな組み合わせで成り立っていることに重なり、強く感銘を受けたとのことです。 また、熊谷氏は「アーティストは作品を通じて表現し、コレクターは“キュレーション”を通じて思いを表現する」と考えており、情報があふれる現代において「物事の本質を見抜く力」の重要性を訴えています。GMOインターネットグループ本社(渋谷セルリアンタワー)には「GMO Gallery」を設け、オピーの作品を常設展示しています。さらに、渋谷フクラスには「バンクシー展 GMOデジタル美術館 東京・渋谷」を開設し、一般にも「本物のアート」に触れられる場を提供しています。今回の大阪・関西万博での展示は、これらの活動の延長線上にあるものと言えます。
GMOインターネットグループについて
GMOインターネットグループ株式会社は、東証プライム市場上場企業(証券コード:9449)です。 インターネットインフラ事業、インターネットセキュリティ事業、インターネット広告・メディア事業、インターネット金融事業、暗号資産事業などを展開しています。
まとめ
GMOインターネットグループ代表の熊谷正寿氏が所蔵するジュリアン・オピーの代表作《People 14.》が、2025年大阪・関西万博で初公開されます。 熊谷氏の「アートを通じた社会貢献」という理念に基づく本展示は、多くの人々に「本物のアート」との出会いを提供し、感性と創造性を育む特別な体験となることが期待されます。 この作品は、LED両面ディスプレイを用いた「動く肖像画」で、静と動が交錯する表現が特徴です。 ジュリアン・オピーのシンプルな表現の中に込められた本質を見抜き、現代社会における人間の姿を象徴的に表現したこの作品は、万博来場者にとって忘れられない思い出となるでしょう。


