大阪万博2025:ウズベキスタンパビリオンが伝統と未来社会を融合

未分類

2025年大阪・関西万博:ウズベキスタンパビリオン、「知の庭:未来社会の実験室」が伝統と未来を融合

2025年4月13日、大阪・関西万博のウズベキスタンパビリオンが一般公開されました。ウズベキスタン芸術文化開発財団(ACDF)の委託を受け、ドイツの建築設計会社アトリエ・ブリュックナーが設計した本パビリオンは、「知の庭:未来社会の実験室 (Garden of Knowledge: A Laboratory for a Future Society)」をテーマに、万博の総合テーマ「いのち輝く未来社会のデザイン」を体現しています。

パビリオンの設計と展示は、ウズベキスタンの豊かな遺産が持続可能な進歩、協力、革新の確固たる土台であることを示しています。持続可能な建築を基盤とし、自然素材とインタラクティブな展示、そしてウズベキスタンの歴史的建造物や文化遺産から着想を得た現代の職人技が融合されています。木彫りや寺院建築など、ウズベキスタンと日本は長い歴史を持つ芸術的伝統を共有しており、本パビリオンは両国間の文化交流促進に貢献すると期待されています。

パビリオン内では、ウズベキスタンの「2030年戦略」とユネスコの持続可能な開発目標(SDGs)に沿った展示が行われています。1階では、再生可能エネルギーへの取り組み、風力発電所、持続可能な交通機関を紹介する展示を通して、SDG 7「エネルギーをみんなに、そしてクリーンに」に基づいたグリーン経済への移行がダイナミックなメディアインスタレーションで示されています。産業開発エリアでは、SDG 9「産業と技術革新の基盤をつくろう」への取り組みが紹介され、特に日本政府支援によるアラル海地域再生イニシアティブを通じた革新的な農業方法が取り上げられています。文化発展エリアでは、SDG 4「質の高い教育をみんなに」に関する進展として、天然素材と持続可能性を意識した熟練職人、若手クリエイター、デザイナーによる国際的な「ホモ・ファーベル」プロジェクトが紹介されています。

ウズベキスタン共和国大統領シャフカト・ミルジヨエフ氏は、ウズベキスタンが持続可能な開発、グリーンエネルギー、デジタル化、人工知能を優先事項として前進を続けていると述べ、大阪・関西万博がウズベキスタンの歩み、成果、パイオニア精神を披露する場となるとコメントしています。

パビリオンの建築コンセプトは、「木の下に集う」というアイデアから着想を得ており、かつてシルクロード沿いで営まれていた隊商宿を彷彿とさせます。この伝統に基づく保護・教育・知識交換の原則を再解釈することで、現代的で持続可能な「知の庭」が実現されています。万博の西入口近くに位置するパビリオンは、来場者がウズベキスタンの伝統と現代的な革新に触れられる開放的で魅力的な空間となっています。

ACDF会長兼ウズベキスタンパビリオンコミッショナーのガヤネ・ウメロワ氏は、本パビリオンがイノベーション、持続可能性、グローバル・コラボレーションへのウズベキスタンの献身を表明するものであると述べています。

展示のハイライトは、上昇するプラットフォーム内における360度のマルチメディアの旅です。プロジェクションとサウンドスケープが来場者をウズベキスタンの変容に没入させ、「知の庭」への到着を準備させます。この動くプラットフォームは、デザインと機能においてもユニークなものです。

「知の庭」の吹き抜けテラスには、ヒヴァのジュマ・モスクへの建築的オマージュである細い木製の柱が林立しています。各柱にはNFCタグが取り付けられ、使用された日本産木材の原産地を追跡できます。日本生まれのレバノン人デザイナー、ナダ・デブス氏による手作りの陶器製スツール、ウズベキスタン人陶芸家アブドゥルバヒド・ブホリイ・カリモフ氏による11,000枚以上のブハラタイルなど、ウズベキスタンの伝統工芸も展示されています。

パビリオンでは、会期中を通して文化イベント、ディスカッション、パフォーマンスが催されます。5月にはウズベキスタン国立交響楽団とリクター・トリオによるコンサート、9月にはウズベキスタン共和国のナショナルデーを祝うイベントが予定されています。

アトリエ・ブリュックナーの創設パートナー兼マネージングディレクター、シリン・フランゴール=ブリュックナー氏は、ウズベキスタンのアイデンティティを表現できたことを誇りに思い、パビリオンが交流、革新、持続可能性の精神を称えるものだと述べています。デザイナーのナダ・デブス氏と陶芸家のアブドゥルバヒド・ブホリイ・カリモフ氏も、それぞれプロジェクトへの参加を誇りに思っている旨をコメントしています。

ウズベキスタンパビリオンは、2025年4月13日から10月13日まで、大阪の夢洲島で開催される大阪・関西万博で公開されています。

ウズベキスタン芸術文化開発財団(ACDF)について

ウズベキスタン芸術文化開発財団は、ウズベキスタンの遺産、芸術、文化の保護・促進・育成を担っています。文化発展の最前線に位置し、文化に携わる人々への機会提供を目指しています。2024年10月には第4回世界クリエイティブ経済会議、2025年4月には第1回アラル文化サミットを成功裏に終え、現代美術センターの改修、新国立美術館の建設、ロマノフ大公宮殿の修復などにも携わっています。

ガヤネ・ウメロワ氏について

ガヤネ・ウメロワ氏は、ACDF会長を務め、ウズベキスタンの文化インフラの構築を主導しています。ヴェネツィア・ビエンナーレや大阪・関西万博ウズベキスタンパビリオンのコミッショナーも務めています。

アトリエ・ブリュックナー(ATELIER BRÜCKNER)について

アトリエ・ブリュックナーは、展示デザイン、舞台美術、建築を手掛ける国際的に高い評価を受けるデザイン事務所です。

ナダ・デブス氏について

ナダ・デブス氏はベイルート在住のレバノン人デザイナーです。

アブドゥルバヒド・ブホリイ・カリモフ氏について

アブドゥルバヒド・ブホリイ・カリモフ氏は、ウズベキスタンの陶芸家です。

本記事は、提供されたプレスリリースに基づいて作成されています。

気になる!万博
プライバシー

このウェブサイトでは、お客様に最高のユーザー体験を提供できるよう、クッキーを使用しています。クッキーの情報は、お客様のブラウザに保存され、お客様が当ウェブサイトに再度訪問された際に、お客様を認識したり、お客様が当ウェブサイトのどのセクションを最も興味深く、有用であると感じるかを当チームが理解するのに役立つなどの機能を果たします。

タイトルとURLをコピーしました