2025年日本国際博覧会(大阪・関西万博)における超小型バイオガスプラントの出展
2025年4月13日から10月13日、大阪・関西万博の開催期間中、NTTパビリオン(大阪府大阪市此花区夢洲中1丁目)において、東日本電信電話株式会社(NTT東日本)と株式会社ビオストックが共同で、超小型バイオガスプラントを出展します。
この取り組みは、「地域循環型社会の共創」をパーパスに掲げるNTT東日本と、バイオガスプラントの開発・提供を行うビオストックによるものです。 本展示では、生ごみをオンサイトで再生可能エネルギーに変換する超小型バイオガスプラントを披露し、資源循環の実現を目指します。 従来のプラントと比較して大幅な小型化を実現しており、IoT技術を活用したクラウドからの遠隔制御も新たな機能として搭載しています。 これにより、生ごみの焼却・運搬にかかるCO2削減と再生可能エネルギーの創出を両立し、一部の電力をNTTパビリオンに供給します。
超小型バイオガスプラント開発の背景と目的
食品廃棄物のリサイクル方法として、メタン発酵によるバイオガス生成(メタン化)は注目されています。しかし、従来のバイオガスプラントは、コスト回収や安定運転のため、大型プラントの建設と大量の食品廃棄物回収が必要でした。 都市部では特に、大型プラント設置場所の確保が困難という課題がありました。
NTT東日本とビオストックは、これらの課題解決を目指し、2022年2月よりNTT e-City Labo内に超小型コンテナ型バイオガスプラントを設置。 超小型プラントの運用保守に関する知見とIoT技術を活用した遠隔管理による安定的な運用実証に取り組んできました。 大阪・関西万博での展示は、この取り組みの成果を反映したもので、従来のプラントに比べ圧倒的な小型化を実現し、遠隔制御・遠隔監視機能を搭載したプラントとなります。
展示プラントの特徴
本展示の超小型バイオガスプラントは、以下の3つの特徴を持っています。
① 超小型化: 一般的なバイオガスプラントは日量約10t~数百tの原料が必要でしたが、本プラントは装置の小型化・ユニット化により、10t以下の原料で運転可能です。 さらに、従来の最小モデルである20フィートコンテナ2台から、12フィートコンテナ1台にプラント機器を格納、トレーラー1台で運搬可能な可搬式プラントとなっています。
② エネルギー利用: 従来、少量の原料では安定した発電が困難でしたが、本プラントはバイオガスとカーボンニュートラルLPGの混合により、限られた原料でも安定した発電を実現します。
③ 遠隔制御: ビオストックは、超小型バイオガスプラントの安定運用と効率的な管理を目指し、遠隔監視システムの開発と機能拡充を繰り返してきました。 本プラントでは、IoT技術を活用したクラウドからのプラント遠隔制御を実現しました。 これにより、プラント運用の効率化に加え、PLC削減によるコスト低減と納期短縮も期待できます。
各社の役割と今後の展望
NTT東日本は、デジタル技術を活用した計測データ分析とバイオガスプラント運用実証環境の提供を担当します。 ビオストックは、超小型バイオガスプラントの提供、運用、保守(遠隔制御)を行います。
NTT東日本グループは、「地域の未来を支えるソーシャルイノベーション企業」として、地域循環型社会の共創を目指しています。 ビオストックの超小型バイオガスプラントは、生ごみのオンサイト処理による再生可能エネルギーと肥料の創出、CO2排出量と廃棄コストの削減を両立し、地域の持続可能な未来づくりに貢献します。 今後も、自治体や企業と連携し、生ごみの削減と再生可能エネルギーの活用による循環型社会システムの構築・実装に取り組んでいきます。 本展示は、NTTグループのGXソリューションブランド「NTT G×Inno」の取り組みの一環です。
お問い合わせ先
株式会社ビオストック 事業開発部 TEL:0155-66-6030 MAIL:info@biostock.co.jp
(注記): 本記事は提供されたプレスリリースの情報に基づいて作成されており、追加情報や推測は含まれていません。


