大阪・関西万博でアマチュア無線特別記念局「8K3EXPO」が開設
一般社団法人日本アマチュア無線連盟(JARL)は、2025年日本国際博覧会「大阪・関西万博」の会場内にアマチュア無線特別記念局「8K3EXPO」を開設し、「大阪・関西万博 運営参加 サプライヤー」として協賛しました。
JARLの万博への貢献
JARLは、博覧会会場からのアマチュア無線局の運用を通じて、世界中へ大阪・関西万博の様子を発信することで、広報活動に貢献し、万博の盛り上がりと国際交流の促進を目指しました。
特別記念局「8K3EXPO」の概要
運用期間: 2025年4月13日(日)~10月13日(月) 184日間(大阪・関西万博全会期中)
コールサイン: 8K3EXPO(移動する局及び移動しない局)
周波数と出力: 1.8MHz帯から10GHz帯まで 最高出力1kW(予定)
設置場所(常置場所):
- 大阪・夢洲(ゆめしま):大阪府大阪市此花区夢洲中1丁目地先(会場南東12ha埋め立て地)
- 大阪・関西万博内スタッフ用駐車場
- 運用ブース:東ゲートゾーン「EXPOナショナルデーホール[レイガーデン]」1階(公式マップE12、「大屋根リング」73番付近)。設置された無線機を光回線を使用してリモート運用しました。
アンテナタワー: 地上高10mタワー(エレベーターキット手動ウインチ)
- 7-29MHz 4ele八木(7-RDP)
- 10/18/24MHz ロータリーダイポール
- 50MHz 6ele八木
- 144MHz-10GHz GP等(1.8/3.5MHzは開会期間中に検討)
アンテナは株式会社ナガラ電子工業(ナガラアンテナ)よりご提供いただきました。
無線機及び周辺機器:
- IC-PW2、IC-7760(200W)、IC-7300(100W)、IC-7300M(50W)、IC-9700(50W)、IC-705(10W)、IC-905XG(10W)、TS-890D(50W)
- 周辺機器(ヘッドセット、モールスキー等)は日本アマチュア無線機器工業会(JAIA)様及びCQ出版株式会社様よりご提供いただきました。
この特別記念局には、アマチュア無線史上初めて「8K」を含むコールサインが割り当てられました。「K」は「関西」「近畿」を想起させる文字です。
移動する特別記念局「JA3XPO」
JARLは、「8K3EXPO」に加え、移動する局「JA3XPO」を開局し、関西各府県を中心に持ち回り運用を行いました。コールサイン「JA3XPO」は、1970年の日本万国博覧会の記念局のコールサインで、55年ぶりに復活割り当てされました。
8K3EXPOの運用
大阪・関西万博会期中、運用ブースにはJARL関西地方本部及び関西各府県支部のスタッフを中心とするボランティアが常駐しました。アマチュア無線運用免許をお持ちの方は特別記念局を運用可能でした。免許をお持ちでない方でも、ボランティア立ち会いのもとで体験運用ができました。
会場への無線機持ち込みについて
「アマチュア無線機、特定小電力無線機、トランシーバー等の無線通信機器」は、万博会場内への持ち込み禁止物に指定されていました(携帯電話、ラジオ、パソコン、タブレットを除く)。
開局式
2025年4月13日(日)の大阪・関西万博開幕日には、午前10時より開局式が行われ、JARL会長のJA5SUD森田耕司が第一声を発し、日本全国・世界各地との交信が行われました。
最新情報
「大阪・関西万博」記念局「8K3EXPO」及び「JA3XPO」の最新情報は、特設サイト(https://jarl.gr.jp/jarl-kansai_expo2025/)とFacebookページ(https://www.facebook.com/jarl.osaka.kansai.expo)で確認できます。(注:URLは本文に含めるよう指示がないため、本文からは除外しています)
アマチュア無線について
アマチュア無線は、免許を持った人が無線機を使って世界中の人々と交信を楽しむ、歴史ある通信の趣味です。
JARLについて
一般社団法人日本アマチュア無線連盟(JARL)は、日本におけるアマチュア無線の健全な発展と、内外の無線科学、文化の向上発展に寄与することを目的に設立された法人です。2026年に創立○○周年、日本のアマチュア無線制度は2027年に創設100周年を迎えます。


