資生堂、2025年大阪・関西万博日本館にて、藻類を活用したスキンケア化粧品のプロトタイプを初公開
2025年4月13日、株式会社資生堂は、ちとせグループが主導するMATSURIプロジェクトの一員として、2025年大阪・関西万博の日本館において、藻類由来のスキンケア化粧品プロトタイプを初公開しました。 「生命美の循環」をテーマとしたこれらの製品は、化石資源に変わる未来へのアプローチとして、資生堂が藻類に着目した研究開発の成果です。
太古より地球上に存在する藻類の繁殖力や美しさから無限の可能性を見出し、1872年の創業以来受け継がれる「アートとサイエンスの融合」という資生堂のDNAが、プレミアムとサステナビリティを両立する化粧品開発への強いインスピレーションを与えました。 大阪・関西万博で展示されたプロトタイプは、社名の由来である「至哉坤元 万物資生」の精神に基づいています。 人々に美を届けるだけでなく、大地や自然をも美しくする化粧品という願いが込められています。
ビジョンプロダクト紹介
資生堂は、この理念を体現した2つのプロトタイプ、「美の玉 まがたま」と「美の玉 しずく」を発表しました。
① 美の玉 まがたま(スキンケア化粧品プロトタイプ)
「大地、いのち、自然のたまもの」をコンセプトに、自然への敬意と日本古来の美意識からインスピレーションを得て開発されました。昆布などの褐藻類が進化の過程で獲得したゼリー状多糖類を、膜形成技術の応用により3色の玉状のクリームに成型しています。 手のひらで優しくつぶすと、クリーム状のエッセンスがあふれ出す、心地よい使用感を追求した処方です。
② 美の玉 しずく(スキンケア化粧品プロトタイプ)
「海、いのち、玉」をテーマに、藻類の美しさを海色の小さなビーズで表現した美容液です。資生堂が開発したリピッドシェル技術を用いて、藻類由来のオイルをビーズ状の殻(固型油分シェル)で包み込んでいます。 手のひらに落ちる珠玉の一滴が、とろけるようにみずみずしく肌になじむ、生命力に満ちた肌へと導く処方を目指しています。 リピッドシェル技術は、乳化粒子を目に見える大きさで安定的に保つ技術です。
MATSURIへの参画について
資生堂は、企業使命「BEAUTY INNOVATIONS FOR A BETTER WORLD(美の力でよりよい世界を)」に基づき、人々の肌だけでなく、自然環境をも美しく健やかに維持する、人にも地球にも優しい化粧品開発に取り組んでいます。 サステナブル資源の可能性を追求し、美しく健やかな社会と地球の持続可能性への貢献を目指して、2022年4月にMATSURIプロジェクトに参加しました。
さらに、2023年7月にはちとせグループと研究開発を中心とした戦略協業契約を締結。藻類を利用した化粧品原料や容器原料の開発・量産化、将来的には食品分野への活用も視野に入れ、循環型のモノづくりを加速させています。
株式会社資生堂について
(企業情報に関する記述は簡潔に)
株式会社資生堂は、グローバルに展開する化粧品メーカーです。(企業概要の詳細は公式ウェブサイトを参照ください。)
まとめ
2025年大阪・関西万博日本館において、資生堂は藻類を活用したスキンケア化粧品のプロトタイプを初公開しました。これは、サステナビリティとプレミアムを両立させた製品開発を目指す同社の取り組みの一環であり、MATSURIプロジェクトへの参画を通じた循環型社会への貢献を示すものです。 「美の玉 まがたま」と「美の玉 しずく」という2つのプロトタイプは、資生堂の技術力と自然への敬意が融合した、未来志向の製品と言えるでしょう。
