大阪・関西万博2025で介護DX推進システム「安診ネット カイゴDX」が展示決定
福岡県福岡市に本社を置く芙蓉開発株式会社は、厚生労働省の公募に採択され、介護総合管理システム「安診ネット カイゴDX」を2025年日本国際博覧会(大阪・関西万博)にて展示することを発表しました。2025年6月21日(土)から6月29日(日)まで、EXPOメッセ「WASSE」にて展示されます。
2040年問題へのソリューション:安診ネット カイゴDX
少子高齢化が加速する日本において、2040年には生産年齢人口が半減し、85歳以上の高齢者が急増すると予測されています。この「2040年問題」への対策として、生産性向上と高齢者の重度化防止が喫緊の課題となっています。
芙蓉開発株式会社が開発した「安診ネット カイゴDX」は、これらの課題解決に貢献する介護DX推進システムです。2012年のグループ内介護施設での運用開始以来、数々の重度化防止や生産性向上に関する成果を上げており、厚生労働科学研究や厚生労働省老健局の検証などでエビデンスも得ています。新型コロナウイルス感染症の流行時には、長野県におけるホテル・自宅療養者(最大3,000人/日)の医療管理システムとしても活用されました。
AIによる高精度な健康リスク判定と業務効率化
「安診ネット カイゴDX」は、AIがバイタルデータを用いて統計的手法により健康リスクを赤・黄・緑の3段階で判定します。その検知精度は97.8%、見落としは実質5%以下と高い精度を誇り、介護現場の健康管理の質向上と重度化防止に大きく貢献します。導入施設では、肺炎患者の数が1年で半減したという実績もあります。
さらに、介護・看護・リハビリ・栄養・ケアマネ・経理・医師報告といった全ての職種を効率化する専用システムを搭載。情報共有・記録の自動化などにより、1日50分の業務削減(令和5年度 厚労省老健局検証)を実現しています。
大阪・関西万博での展示:介護DXによる職員の生活の変化
大阪・関西万博では、「現代」のブースにて「安診ネット カイゴDX」が展示されます。全国100ヶ所以上の導入施設における事例を基に、「介護DXにより、職員の生活がどう変わるか?」をテーマに、具体的な効果を分かりやすく紹介します。
展示ブースのコンセプトは、架空の主人公が2025年を起点として、現在・5年後・10年後・15年後の各年代を設定し、各年代で発生する課題とその解決策としてテクノロジーが展示されるというものです。「安診ネット カイゴDX」は、介護職をしている主人公の現在の課題を解決するシステムとして紹介される予定です。
展示概要
- 出展期間: 2025年6月21日(土)~6月29日(日)10:00~19:00(29日のみ10:00~14:00)
- 出展場所: EXPOメッセ「WASSE」
- 出展ブースのコンセプト: 架空の主人公が各年代で直面する課題解決のためのテクノロジー紹介
事例紹介:髙橋亜美さんのケース
30代主婦で2児の母である髙橋亜美さんは、特別養護老人ホームで介護士として勤務しています。勤務先では「安診ネット カイゴDX」が導入されており、バイタルデータの自動収集・分析による高精度な急性増悪検知により、安心して勤務できているとのことです。リスク情報の自動記録機能により、導入前と比べて1日約1時間の作業時間が短縮され、利用者への関わりを増やし、やりがいを感じていると同時に、残業がなくなったことで子供たちと過ごす時間も十分に確保できるようになりました。
安診ネット事業部長 前田氏コメント
安診ネット事業部長の前田氏は、「安診ネット」の重度化防止と生産性向上に関する実績を医学会や介護シンポジウムなどで発表してきましたが、今回の大阪・関西万博での展示を通して、「あるべき介護」「エビデンスの重要性」が再認識され、日本が福祉先進国として国内外から評価を得られる一助となることを期待しています。
会社概要
芙蓉開発株式会社は、医療機器開発、病院や介護施設の経営、建設・不動産事業などを展開する芙蓉グループの一員です。グループの資源を生かし、日本の遠隔医療や医療用AIの可能性と有用性について検証・啓蒙活動も行っています。
(※ 記載内容は2025年4月15日現在の情報です)


