大阪万博開幕1週間、ホテル平均宿泊単価が前年比+46% ─ カソクが価格速報を公開
2025年4月21日、ホテルの企画・開発から運営まで一貫支援するカソク株式会社(本社:東京都新宿区、代表取締役:新井恵介)は、開催中の大阪・関西万博(2025年4月13日~10月13日)の宿泊単価への影響に関する速報を発表しました。大阪市内の本町・堺筋本町エリアの対象施設において、平均客室単価(ADR)が最大+71.8%増加し、同条件稼働率と仮定した場合の売上ポテンシャルは最大1.7倍となる見込みです。
大阪万博による宿泊単価と売上へのインパクト
カソク株式会社は、2024年1月1日~2025年7月31日までのデータに基づき、大阪市中心部(本町・堺筋本町)エリアの自社運営施設のADR、稼働率(OCC)、平均滞在日数(LOS)、売上高を分析しました。その結果、以下のような数値が報告されています。
平均客室単価(ADR)
- 2025年4月:前年同月比 +46.4%
- 2025年7月:前年同月比 +71.8%
稼働率(OCC)
- 2025年4月:94.07%
売上インパクト
- 2025年4月見込み:前年比1.5倍
- 2025年5~7月見込み(OCCが前年並み):前年比1.5~1.7倍
総括
2025年4~7月の暫定・予測値に基づくと、前年同期比で売上高が1.6倍となる見込みです。この数値は2025年4月21日時点の予約状況に基づいており、最終的な実績とは異なる可能性があることを、カソク株式会社は明記しています。
宿泊単価上昇の3つの要因
カソク株式会社は、宿泊単価の上昇要因として以下の3点を挙げています。
- 国際・国内イベント需要の集中: 万博来場者2,820万人に加え、同時期の大型コンベンションやスポーツ大会が市内需要を押し上げていると考えられます。
- 長期滞在ニーズの増加: カソク株式会社の調査によると、平均滞在日数(LOS)は前年同期間比+0.3泊となっています。
- 交通インフラ整備によるアクセス拡大: 万博会場と大阪都心のアクセス改善により、本町・堺筋本町エリアが万博会場への近接性と都市観光の両方を兼ね備えた拠点として選ばれるようになったと考えられます。
月別ADR・売上増加率
4月以降も前年を上回る水準で推移し、7月には今期ピークに達する見込みです。4ヶ月平均の売上成長率は約1.6倍と報告されています。成長カーブは右肩上がりであり、万博開催期間中にさらなる上昇余地があると見込まれています。
今後の展望
カソク株式会社は、万博終了後もインバウンドのV字回復や関西IR(統合型リゾート)構想によって高単価トレンドが継続する可能性を指摘しています。同社は、レベニューマネジメントを活用した動的価格調整(ダイナミックプライシング)とWEB直販強化施策により、収益最大化を目指すと発表しています。
調査概要
- 対象期間: 2024年1月1日~2025年7月31日
- 対象施設: 大阪市中心部(本町・堺筋本町)エリアのカソク株式会社運営施設
- 指標: ADR、OCC、LOS、売上高
- データソース: 自社PMS、OTA API、BIツールによる自動集計
- 解析日時: 2025年4月21日9時00分時点
カソク株式会社について
カソク株式会社は、ホテルの開発・運営コンサルティング会社です。土地の状態から企画、設計、開発、販売、運営までを一貫して支援しています。現在、東京と大阪を中心に全国で40棟のホテル施設を運営しています。
このプレスリリースは、2025年4月21日時点のデータに基づいており、今後数値が変動する可能性があります。 数値はあくまで参考情報としてご参照ください。


