2025年大阪・関西万博会場でグリーン燃料発電システムとオフセットサービスが提供開始
KlimaDAO JAPAN株式会社、有限会社ティー・エヌ・プラン、株式会社PBADAO、JE FOREST株式会社(以下、共同事業者)は、2025年日本国際博覧会(以下「大阪・関西万博」)において、万博会場のパビリオン、企画展、イベント等に対し、グリーン燃料発電システムによる電力供給と、トークン化カーボンクレジットを活用したオフセットサービスを提供すると発表しました。
大阪・関西万博は、「持続可能な大阪・関西万博開催にむけた方針」(2022年4月策定)に基づき、カーボンニュートラルな運営を目指しています。しかし、一部の企画では常設電源を上回る電力が必要となるため、各運営者は独自にカーボンニュートラルな電力を確保することが求められています。
共同事業者は、この課題に対応するため、以下の2つのサービスを提供します。
1. カーボンニュートラルな電力を供給するグリーン燃料発電システム
ティー・エヌ・プランが開発したグリーン燃料発電システムは、水と大気中のCO2から合成したグリーン燃料を使用します。この燃料は常温常圧で生成され、燃焼時に排出されるCO2は生成時に大気中から吸収されたCO2であるため、カーボンニュートラルな燃料・電力と言われています。ティー・エヌ・プランは、大阪府泉大津市と包括連携協定を締結し、システム運用に関する協力を進めています。
2. カーボンクレジットトークンを活用したオフセットサービス
オフセットサービスには、スマートコントラクト「Carbonmark API」を用いてトークン化されたカーボンクレジット(カーボンクレジットトークン)が活用されます。ERC-20規格のトークンとして発行されることで、高い透明性を確保し、取引やオフセットを容易に行えます。既に国内企業11社と自治体と共同で、J-クレジットをトークン化・取引する仕組みの実証事業が行われ、「Japan Financial Innovation Award 2025」を受賞するなど、高い評価を得ています。
パン職人世界一の座を競う国際ブーランジェコンクール『第5回 ベスト・オブ・モンディアル・デュ・パン』へのサービス提供決定
大阪・関西万博で開催される『第5回 ベスト・オブ・モンディアル・デュ・パン』でも、本サービスの提供が決定しました。このイベントは、世界各国のパン職人たちが競う国際コンクールで、会場における電力消費が非常に大きいため、グリーン燃料発電システムとオフセットサービスの活用が決定されました。
今後、大阪・関西万博協会とも連携し、本サービスの提供先を順次拡大していく予定です。
各社の概要
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KlimaDAO JAPAN株式会社: Web3・ブロックチェーン技術を用いて、気候変動対策に取り組む企業。グローバルな「KlimaDAO」の技術を基盤に、日本向けサービス・システム開発を行っています。「KlimaDAO JAPAN MARKET」の開発も進めています。
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有限会社ティー・エヌ・プラン: カーボンニュートラルな燃料・電気を生成するグリーン燃料発電システムの製造・販売を行う企業。脱炭素エネルギー化と地域活性化に取り組んでいます。
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株式会社PBADAO: ブロックチェーンのユーザビリティ向上のためのインフラプロダクト(ウォレット含む周辺サービス)のAPI/SDK提供や、関連アプリケーションの企画・開発を行う企業です。
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JE FOREST株式会社: 森林・環境関連分野で事業展開する企業。テクノロジー、金融、リアル×バーチャルの融合による新たな事業創出に取り組んでいます。
本サービスに関する問い合わせ先
JE FOREST株式会社 橋村 TEL:050-1808-4608 E-MAIL:info@jeforest.com
本サービスは、大阪・関西万博のカーボンニュートラル実現に大きく貢献するだけでなく、グリーン燃料発電システムやトークン化カーボンクレジットの普及促進にも繋がるものと期待されます。


