オーストラリアの家具ブランドNAU、EXPO 2025大阪・関西万博でコンテンポラリーデザインを展示
2025年4月、オーストラリアを代表する家具ブランドNAU(ナウ)は、EXPO 2025大阪・関西万博に出展しました。オーストラリア政府との協力のもと、NAUはオーストラリアパビリオンに厳選されたコンテンポラリーなオーストラリアデザイン家具を展示し、クラフトマンシップと革新性を世界に紹介しました。
オーストラリアデザインの可能性を世界へ発信
NAUの大阪・関西万博への参加は、同ブランドがコンテンポラリーなオーストラリアデザインの可能性を追求し、世界に発信しようとする姿勢の表れです。オーストラリアパビリオンでは、NAUのデザインが持つ優雅さと機能性、そしてコンテンポラリーなオーストラリア家具の革新性とクラフトマンシップを体感することができました。
デザイナーのアダム・グッドラム(Adam Goodrum)は、「Billo」「Molloy」「Mega Tulip」「Plum」「Harbour」などのコレクションを手掛けており、今回の万博での展示について、「大阪で開催される2025年の万博で、自身のデザインが展示されることを大変光栄に思います。NAUの家具が、来場者の体験をより豊かにし、オーストラリアパビリオンに活気と温かみのある雰囲気をもたらす存在になることを嬉しく思います。この万博は、オーストラリアデザインのストーリーを世界と共有する貴重な機会です。」とコメントしています。
オーストラリアの建築設計事務所Buchan社が設計したオーストラリアパビリオンは、オーストラリアを代表するユーカリの花から着想を得ています。多様な色と形を持つユーカリは、多様性豊かでダイナミックなオーストラリアの人々の象徴であり、現代オーストラリア社会の活気を反映しています。パビリオン内では、太陽を追ってオーストラリアを横断する没入型のアドベンチャーが体験でき、来場者はユーカリの森の香りに包まれ、オーストラリア固有の動物の声に耳を傾け、広大な夜空を見上げ、海の世界を探索することができました。さらに、先住民の人々の何万年にもわたる「カントリー(大地)」とのつながり、そしてその古代の知恵が未来社会を築いていく上で大切であることを学ぶことができました。
パビリオンでのNAU製品展示
オーストラリアパビリオンには、NAUの代表的かつ革新的な家具が数多く展示されました。これらの家具は、オーストラリアデザインの創造性とクラフトマンシップを際立たせるために厳選されたものです。
パビリオンのエントランスとロビーでは、Paラウンジが来場者を迎えます。多用途かつ快適なデザイン、洗練されたラインと招き入れるようなフォルムは、現代的な優雅さを体現しています。特別イベントラウンジでは、Billoソファの快適性と美しい魅力が、Jollyダブルペンダントの洗練された照明とMega Tulipアームチェアの印象的なデザインによって引き立てられていました。Jollyダブルペンダントのデザイナー、ケイト・ストークス(Kate Stokes)は、「このイベントでオーストラリアの家具や照明デザインを祝えるのは本当に素晴らしいことです。オーストラリアには、革新性とローカルなものづくりの伝統があり、それが世界に向けて紹介されることにとてもワクワクしています。私たちのデザインが大阪で紹介されるのは大きな喜びで、展示終了後はオーストラリアに戻され、有意義な形で再利用されることを嬉しく思っています。」と語っています。
ゲストラウンジには、NamiラウンジとNamiサイドテーブルが設置され、継ぎ目のない美しいデザインとクラフトマンシップが融合した統一感のある空間が創出されていました。そこには、スタイリッシュで快適なPlumチェアも配置されていました。ファンクションルームにはMolloyチェアが設置され、様々なイベントにふさわしい美しく仕立てられたシーティングスペースを提供していました。ボードルームでは、Namiダイニングテーブルにアダム・グッドラムによる新作のArchチェアを組み合わせ、最先端のオーストラリアデザインによる優雅な空間が演出されていました。
テラスエリアには、Terraceチェアとスツールが設置され、耐久性と現代的なデザインを兼ね備えた構成で、屋外空間でのひとときを快適に演出していました。StrandビストロテーブルとHarbourアウトドアアームチェアは、スタイルと機能性を兼ね備えた空間を形づくり、開かれたダイニングとリラクゼーションの場を演出していました。これらの家具は、オーストラリアパビリオンの美しい装飾となるだけでなく、オーストラリアデザインの卓越性、革新性、そして持続可能性というストーリーを語っていました。
Namiコレクションのデザイナーであるトム・フェレデイ(Tom Fereday)は、「2025年大阪・関西万博において、オーストラリアパビリオンで私たちの作品が他の素晴らしいデザイナーたちの作品と共にNAU Designの協力のもと展示されることを、大変光栄に思います。オーストラリアデザインが持つ独自の個性やアイデンティティを世界に発信できるこの機会は非常に意義深く、世界中でオーストラリアのデザインが評価されつつある動きの中で、大きな前進となると感じています。」と述べています。
サステナビリティへの取り組み
優れたデザインの展示に加え、NAUはサステナビリティにも強く取り組んでいます。万博終了後、NAUのサステナビリティ・イニシアチブである「Cultivated(カルティベイテッド)」がすべての家具の回収と再利用を担いました。Cultivatedは、展示後も家具が役割を果たし続けることを保証し、廃棄物削減と循環型経済の推進というNAUの使命に沿った取り組みです。家具を修復し再販売することで、そのライフサイクルを延ばし、環境への責任を果たす姿勢を強化しています。
NAU創業者からのメッセージ
NAU創業者兼マネージングディレクターのリチャード・ムナオは、「NAUのビジョンであるコンテンポラリーなオーストラリアデザインを、EXPO 2025大阪・関西万博という国際舞台で紹介できることを、大変光栄に思います。今回の出展は、コンテンポラリーなオーストラリアデザインの可能性を押し広げ、世界中の人々に向けて発信するというNAUの信念を体現するものです。私たちの革新的な家具が、オーストラリアパビリオンにおける来場者の体験をより豊かなものにし、オーストラリアデザインの魅力を伝えることを心より願っています。そして、Cultivatedを通じて、展示後もその価値が持続することを確実にし、サステナブルで責任あるデザインに対する私たちの姿勢を示していきます。」とコメントしています。
NAUについて
NAUは、ローカルのクラフトマンシップと持続可能な素材を大切にする、オーストラリアの家具ブランドです。革新的なデザインと品質に重点を置き、機能性と美しさを兼ね備えた家具や照明を展開しています。NAUは、Cultivatedの取り組みを通じて、オーストラリアデザインを世界に広め、サステナブルな未来を育むことに尽力しています。
株式会社KIGENZENはNAUの日本展開をサポートしており、5月27日と28日には、会場にてNAUの創業者とアジア代表、KIGENZENが現地でブランド紹介を行いました。


