大阪・関西万博のBLUE OCEAN DOME「対馬ウィーク」で世界とつながる – 2025年6月開催
2025年6月16日から22日にかけて、大阪・関西万博のブルーオーシャン・ドームにおいて、「対馬ウィーク」が開催されます。このイベントは、長崎県対馬市の豊かな自然と文化、そして島が直面する地球規模の環境課題を世界に発信する機会となります。
未来と海をつなぐ波絵馬:対馬から世界へ
対馬ウィークの中心となる展示物は、対馬の島民が制作した「波絵馬」です。2025年4月13日、対馬市交流センターにて開催された「波絵馬づくりワークショップ」では、約80名の島民が参加し、対馬の海への想いを込めたオリジナルの波絵馬を制作しました。
このワークショップは、対馬市、SARAYA株式会社、NPO法人ZERI JAPAN、Precious Plastic唐津の協力のもと開催されました。波絵馬に使用された素材は、対馬の海岸や生活から回収されたペットボトルキャップをアップサイクルしたもので、デザインは金沢美術工芸大学が手掛けました。
完成した波絵馬は、対馬の海洋課題と未来への願いを世界に向けて発信する重要な役割を担います。万博会場で展示されることで、多くの来場者に対馬の現状と島民の想いが伝わるでしょう。
対馬が直面する地球規模の課題:海洋汚染と磯焼け
対馬は、国境の島として豊かな自然と独自の文化を持つ一方で、近年、漂着ごみや海洋温暖化による磯焼け(海藻・アワビの減少)といった地球規模の環境課題に直面しています。
これらの課題は、対馬の生態系や文化に深刻な影響を与えています。対馬ウィークでは、これらの現状を世界に伝え、未来へのアクションを呼びかけることが重要な目的となっています。島民一人ひとりの「海を守りたい」という想いが、波絵馬という形を通して世界に発信されます。
「海の神おとーしゃ」の物語:願いを込めた波絵馬
対馬の海には、古くから海の神「おとーしゃ」が宿ると伝えられています。しかし、海洋汚染や温暖化の影響により、おとーしゃは弱々しい姿になってしまったとされています。
今回制作された波絵馬には、海の仲間たちとともに美しい海を取り戻してほしいという願いが、一枚一枚に込められています。「おとーしゃ」の物語を通して、対馬の海の現状と未来への希望が、より深く来場者に伝わることが期待されます。
イベント概要:ワークショップと万博展示
波絵馬づくりワークショップ
- 開催日:2025年4月13日(日)
- 場所:対馬市交流センター
- 開催主体:対馬市、SARAYA株式会社、NPO法人ZERI JAPAN、Precious Plastic唐津
対馬ウィーク展示
- 期間:2025年6月16日~22日
- 場所:大阪・関西万博「ブルーオーシャン・ドーム」内
対馬ウィークは、対馬市の自然環境保護への取り組みと、持続可能な未来への希望を示す重要なイベントです。多くの来場者にとって、対馬の現状と未来への課題を考えるきっかけとなるでしょう。
関連団体について
本イベントは、対馬市をはじめ、SARAYA株式会社、NPO法人ZERI JAPAN、Precious Plastic唐津の協力によって実現しました。これらの団体は、それぞれ独自の専門性と資源を活かし、対馬ウィークの成功に貢献しています。
まとめ
2025年6月、大阪・関西万博のブルーオーシャン・ドームで開催される「対馬ウィーク」は、対馬の豊かな自然と文化、そして島が直面する環境課題を世界に発信する重要な機会となります。島民の手によって作られた波絵馬は、対馬の海への想いと未来への願いを象徴し、多くの来場者に感動と共感を呼び起こすでしょう。
