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大阪万博2025:東京子どもアンサンブルがカナダ国立管弦楽団と奇跡の共演!

2025年6月6日、東京子どもアンサンブルが大阪・関西万博でカナダ国立芸術センター管弦楽団と共演

2025年6月6日(金)、一般社団法人エル・システマジャパンが運営する東京子どもアンサンブルが、大阪・関西万博の特別コンサートに出演し、カナダ国立芸術センター管弦楽団(国立カナダナショナル管弦楽団)と共演しました。

この共演は、在日カナダ大使館およびカナダ国立芸術センター管弦楽団の招待により実現したものです。大阪・関西万博の開閉会式場であるEXPOホール「シャインハット」で開催され、カナダ文化プログラムの一環として行われました。

コンサートでは、カナダ国立芸術センター管弦楽団、オスカー・ピーターソン・センテニアル・カルテット、カナダのエル・システマ団体(首都オタワのOrKidstra、ニューブランズウィック州のSistema New Brunswick)の青少年メンバーと東京子どもアンサンブルが共演しました。

演奏された楽曲は、2025年が没後100周年となるカナダ出身の世界的音楽家オスカー・ピーターソンの歴史的名曲「Hymn to Freedom(自由への讃歌)」です。管弦楽、ジャズカルテット、そして東京子どもアンサンブルによる合唱での演奏、そして日本語での歌唱は、共に世界初演となりました。

さらに、東京子どもアンサンブルは万博のカナダパビリオンでも演奏する機会が予定されていました。

エル・システマジャパンは、運営する各子どもオーケストラ・コーラスを通じて、世界70の国・地域に広がるエル・システマの団体と演奏を通じた国際交流をこれまで数多く行ってきました。しかし、視覚の障害の有無に関わらずインクルーシブな活動を行う東京子どもアンサンブルにとって、コロナ禍を経て6年ぶりの国際交流演奏の機会となり、メンバーのほとんどの子どもたちにとって初めての国際交流演奏体験となりました。

コンサート概要

東京子どもアンサンブルについて

東京子どもアンサンブルは、2017年に「東京ホワイトハンドコーラス」として聴覚に障害のある子どもたちを中心にスタートし、翌年からは視覚障害の子どもたちも迎え入れました。2022年、名称を「東京子どもアンサンブル」に変更し、視覚障害の子どもたちが参加しやすい環境を大事にしながら、インクルーシブな社会づくりに共鳴する子どもたちなら誰でも参加できるコーラス活動を行っています。近年ではヘレン・ケラー記念音楽コンクールの独唱部門で入賞を果たす子どもも生まれるなど、歌唱力を着実に伸ばしています。東京都・公益財団法人東京都歴史文化財団東京芸術劇場と共催、文化庁「令和7年度 障害者等による文化芸術活動推進事業」にも採択されています。

カナダ国立芸術センター管弦楽団について

カナダ国立芸術センター管弦楽団は、演奏の情熱と明快さ、明確なビジョンに基づく学びとエンゲージメントプログラム、そしてカナダの創造性に対する揺るぎない支援で高く評価されています。カナダの首都オタワを拠点に、1969年の創立以来、カナダで最も評価の高いダイナミックなアンサンブルの1つに成長しました。2015年以来、音楽監督アレクサンダー・シェリーのリーダーシップの下、カナダの文化と価値観を反映した包括的なプログラミング、説得力のあるストーリーテリング、革新的なパートナーシップを通じて、全国各地のコミュニティを魅了しています。2024年にはヘンリー・ケネディが初の正指揮者に任命されました。

一般社団法人エル・システマジャパンについて

一般社団法人エル・システマジャパンは、2012年設立。エル・システマの理念に基づいた音楽教育を日本で展開しています。東日本大震災で被災した子どもたちの支援から始まり、現在は福島県相馬市、岩手県大槌町、長野県駒ヶ根市、東京都、大阪府豊中市、京都府舞鶴市などで活動しています。2022年国際交流基金地球市民賞を受賞しています。

交流会

コンサート翌日、大阪市内にて交流会が行われました。

このコンサートは、音楽を通じた国際交流とインクルーシブな社会の実現に向けた重要な一歩となりました。 東京子どもアンサンブルの今後の活躍に期待が高まります。

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