大阪・関西万博の膜構造物!太陽工業の技術で世界トップクラスの舞台裏

未分類

大型膜構造物のシェアで世界トップクラス!「大阪・関西万博」で大屋根リングや数々のパビリオンを支えた『膜』技術の最前線!

2025年4月に開幕した「大阪・関西万博」では、数々のパビリオンの独創的なデザインに『膜』技術が大きく貢献しました。本記事では、万博における大屋根リングや数々のパビリオンの誕生を支えた、大型膜構造物のシェアで世界トップクラスを誇る『太陽工業株式会社』とその技術に焦点を当てます。

テレビ大阪「関西リーダー列伝」2025年5月25日放送

本記事の内容は、テレビ大阪株式会社が2025年5月25日(日)午後2時~3時に放送した「関西リーダー列伝」の内容に基づいています。番組では、太陽工業株式会社代表取締役社長の能村祐己氏がリーダーとして紹介され、同社の歴史や万博への貢献、そして独自の膜技術について語られました。司会は福澤朗氏、コメンテーターは羽野晶紀氏と門倉貴史氏が務めました。番組ホームページはhttps://www.tv-osaka.co.jp/ip4/kansai_leader/ 、TVerでの配信はhttps://tver.jp/series/sr774pftbi で行われました。

大屋根リングや数々のパビリオンを支える『膜』の力

大阪・関西万博では、パビリオンのデザインに『膜』が重要な役割を果たしました。太陽工業は、その中核を担う企業として、大屋根リングをはじめ、多くのパビリオンの建設を支えました。

万博と共に成長した『太陽工業』

太陽工業の歴史は、1922年に能村祐己社長の曾祖父が創業した「能村テント商会」にまで遡ります。当時、自転車用チューブの空気で膨らむ支柱に綿の布を覆った「モダンテント」は革新的な製品として注目されました。第二次世界大戦の影響で一時廃業しましたが、戦後再開し、リュックサックや船舶用シートの製造を経て、太陽工業として本格的に事業を拡大。室内装飾、劇場・映画館の膜、カーテンなど、多様な分野へ事業を展開しました。1967年のモントリオール万博(カナダ)でドイツパビリオンに感銘を受けたことが、巨大な膜面構造建築物の研究開発を加速させるきっかけとなりました。そして、1970年の大阪万博では、膜を使ったテント構造物の9割を手掛け、飛躍の礎を築きました。

能村祐己社長の歩み:小学生の留学から万博への挑戦

能村祐己社長は、1983年生まれ。4人兄弟の末っ子として、厳しくも充実した教育を受け、小学6年生で単身イギリスに留学しました。帰国後は甲南大学に入学し、起業家研究会に参加。インターネットサービスの運営に挑戦するも、収益確保に課題を抱え終了。その後、父親の勧めで上場企業に入社し、そこで社会の厳しさを学びました。

上海万博での大事件

2010年の上海万博では、納期まで2ヶ月という状況下で、膜の破損が相次ぎ、100人規模の大乱闘が発生するなど、大きな困難に見舞われました。能村社長は、この経験を「一番大変だった現場」として語っています。

万博“史上初”!『未来型のサウナ』

大阪・関西万博では、「未来型のサウナ」が注目を集めました。特殊膜を用いたサウナ室は白を基調とした空間で、自然光が差し込み、解放感抜群。水風呂やラウンジも完備し、7種類の香りと音や光の演出で五感を刺激する、極上のリラックス体験を提供しました。MCの福澤朗氏も体験レポートを行いました。

受け継がれる「万博」のDNA

太陽工業は、数々の万博でパビリオンを手掛け、売上高542億円の大企業に成長しました。大阪・関西万博でも30以上の施設に関わりました。落合陽一氏設計の「null2(ヌルヌル)」パビリオンでは新素材「ミラー膜」を採用。金属と樹脂を組み合わせたこの膜は、柔らかいため振動などに応じて映り方が変化する特徴があります。世界最大の木造建築物である大屋根リングの川をイメージした白い部分も、太陽工業の膜で作られています。その他、大型スタジアムや「ふわふわドーム」の制作にも携わりました。

『命を守る』膜技術の最前線

太陽工業は、摩擦耐久試験などを行う技術研究所を擁し、様々な膜材の試験や評価を行い、安全と品質向上に努めています。近年頻発する大災害においても、堤防の仮復旧工事やシェルター型テントとして、太陽工業の膜が活躍しました。新型コロナウイルス感染症対策においても、発熱外来やPCR検査場などで活用されています。

会社概要(簡略版)

太陽工業株式会社は、大型膜構造物の製造・施工を行う企業です。

気になる!万博
プライバシー

このウェブサイトでは、お客様に最高のユーザー体験を提供できるよう、クッキーを使用しています。クッキーの情報は、お客様のブラウザに保存され、お客様が当ウェブサイトに再度訪問された際に、お客様を認識したり、お客様が当ウェブサイトのどのセクションを最も興味深く、有用であると感じるかを当チームが理解するのに役立つなどの機能を果たします。

タイトルとURLをコピーしました