大阪・関西万博ウーマンズパビリオンにて開催された「女性の活躍とインクルーシブな未来への挑戦」シンポジウム
2025年6月1日(日)、大阪・関西万博ウーマンズパビリオン「WA」スペースにて、「女性の活躍とインクルーシブな未来への挑戦-APUでの実践を通じて-」をテーマとしたシンポジウムが開催されました。主催は立命館アジア太平洋大学(APU)インクルーシブリーダーシップセンター(CIL)です。本シンポジウムは、ハイブリッド形式(現地開催+オンライン配信)で、13:00~18:00にわたって行われました。日本語と英語の同時通訳が提供されました。
APUは、誰もが尊重され、多様な価値観が交わる豊かな社会の実現を目指し、ダイバーシティ&インクルージョンの理念に基づいたリーダーシップの研究・育成・実践に取り組んでいます。CILは、社会や組織における課題解決の担い手として、多様なリーダーが生まれる土壌づくりを目指しています。
本シンポジウムでは、多国籍な学生が集まるAPUにおけるD&I(ダイバーシティ&インクルージョン)の教育研究の成果と課題を、様々な視点から議論しました。
シンポジウムの主なプログラム
- オープニング:「APUにおけるD&Iの成果と課題」 米山裕(APU学長)
- 基調講演①:「学術界とその先におけるイスラム女性の役割」 ハナン・アミン助教(エジプト日本科学技術大学)※オンライン開催
- 基調講演②:「次世代の多様性への感受性を育む:教育におけるインクルーシブ・リーダーシップ」 堀江未来(立命館大学グローバル教養学部 学部長)
- パネルディスカッション:「文化の架け橋:女性の影響力」「学生や卒業生からみたダイバーシティ&インクルージョン」 9カ国出身の11名のAPU現役学生と、国内外で活躍する3名のAPU卒業生が参加。
- 事例発表:「言語多様性への取り組み」「インクルーシブな未来を創る多文化協働授業」
- 9カ国出身11名の学生、卒業生によるD&Iに関するプレゼンテーション
登壇者プロフィール
- 米山 裕(よねやま・ひろし) 立命館アジア太平洋大学 学長。文学修士(筑波大学)。専門はアメリカ史、日系移民史。
- ハナン・アミン(Hanan Amin) エジプト日本科学技術大学(E-JUST)国際ビジネス・人文学部 助教(経済学)。エジプト・ヘルワン大学商学・経営学部英語課程経済学科卒業後、同大学大学院にて経済学修士および博士号取得。銀行セクターの発展と経済成長、金融包摂、デジタル経済などを専門とする。
- 堀江未来(ほりえ・みき) 立命館大学 グローバル教養学部 学部長。名古屋大学教育学部卒業後、同大学院修士課程を修了。アメリカ・ミネソタ大学教育政策行政専攻(国際教育)にて博士号取得。
シンポジウムの概要
日時:2025年6月1日(日)13:00~18:00 会場:大阪・関西万博 ウーマンズパビリオン「WA」スペース 言語:日本語・英語(同時通訳あり) 形式:ハイブリッド(現地開催+オンライン配信) 主催:立命館アジア太平洋大学 インクルーシブリーダーシップセンター(CIL)
取材に関する情報
登壇者へのD&Iに関わる個別取材についても受け付けていました。取材申込みフォームが用意され、そこから問い合わせを行うことができました。
立命館アジア太平洋大学について
立命館アジア太平洋大学は、大分県別府市にある大学です。
結論
本シンポジウムは、APUのD&Iに関する取り組みと、多様な背景を持つ人材の活躍が未来社会にどう貢献できるのかを議論する貴重な機会となりました。多様な視点からの発表や議論を通して、インクルーシブな未来社会の実現に向けた示唆に富む内容であったと言えるでしょう。


