2025年大阪万博：水墨画で世界と対話する「水の趣江蘇」

2025年5月20日から22日にかけて、江蘇省文化・観光庁（日本PRセンター）は日本を訪問し、大阪万博において「水の趣江蘇」をテーマとした大規模な文化観光プロモーションを実施しました。中国パビリオン「江蘇ウィーク」の開幕式、大阪文化館での書画作品展、現代文化観光に関する対話など、多様なイベントを通して、江蘇の豊かな文化を世界に発信しました。これらのイベントには、中日両国の文化観光業界関係者、書画界の著名人、メディア関係者など多くの人々が参加しました。

万博開幕式：世界を魅了した「世界が和む、水脈の美文」

5月20日午前、大阪万博中国パビリオン「江蘇ウィーク」が開幕しました。開幕式では、テーマプロモーション「世界が和む、水脈の美文」が披露され、来場者を驚かせました。伝統的な表現と新たな表現を融合させたこのパフォーマンスは、「水の趣江蘇」を凝縮したもので、「和合共生」という東方の知恵を世界に伝えました。

オープニングでは、「水」を脈として、江河湖海、江南園林、無形文化遺産技芸、美食、流行などを織り交ぜ、江蘇の自然と文化の豊かさを没入型で表現しました。昆舞と昆曲を融合させた『水韻昆舞』は、優美な舞いと歌声で来場者を魅了し、世界的名曲『茉莉花』の斬新なアレンジも会場を沸かせました。

無形文化遺産逸品展：「水が咲かせる芳花、イメージング江蘇」

同時に開催された無形文化遺産逸品展「水が咲かせる芳花、イメージング江蘇」も大きな人気を博しました。蘇繍、茶芸、紫砂壺、古琴、評弾など、江蘇を代表する無形文化遺産が展示され、伝統工芸の技巧と江蘇文化の精妙さを表現しました。

単なる展示にとどまらず、「無形文化遺産＋海外出展」「無形文化遺産＋パフォーマンス」「無形文化遺産＋文化クリエイティブ」といった革新的な方法も取り入れられ、蘇繍、茶芸、紫砂壺、古琴、評弾それぞれの魅力を多角的に紹介しました。

大阪文化館でのプロモーションと提携：未来へ向けた協力

5月20日午後には、大阪文化館で江蘇文化・観光（大阪）プロモーションが開催されました。江蘇文化・観光庁の孫士沢二級巡視員は、江蘇省への観光誘致を呼びかけ、中国駐大阪総領事館の魏有美副総領事、大阪観光局の田中嘉一統括官、中国駐大阪観光代表所の馬暁琛主任も出席し、中日間の文化観光交流の重要性を強調しました。

調印式では、江蘇観光（日本）ピーアールセンターと株式会社HIS関西法人事業部が提携し、江蘇インバウンド観光の発展に向けて新たな一歩を踏み出しました。

「水の趣江蘇」書画作品展：墨絵がつむぐ両国の心

「水の趣江蘇」書画作品展では、百点以上の書画作品が展示されました。新金陵画派の伝統を受け継ぎ、江蘇の山水風景、人文景観、生活様式などを表現した作品は、多くの来場者を引きつけました。日本の芸術愛好者からは、江蘇の文化とロマンを感じるとの感想も聞かれました。

盛況のPR活動：インバウンド観光への期待

プロモーションでは、「共鳴する水」「水脈の痕跡」「水が育んだ大地」の三章構成で江蘇の魅力を紹介し、民俗楽器による演奏『水龍吟』や南通文化観光プロモーションなども行われました。インバウンド観光政策と江蘇十大逸品コースのプロモーションも実施され、SNS時代を意識した効果的な情報発信が行われました。会場では、日本・南京の往復航空券とホテル宿泊券が当たる抽選会も行われました。

まとめ：万博から広がる「水の趣江蘇」の波紋

江蘇省は「水」をキーワードに、大阪万博で「文化観光の開封レビュー」を成功させました。「水の趣江蘇」は、静的なシンボルではなく、多くの人々と共感できる鮮明なイメージとして発信されました。この万博での活動が、江蘇と日本、そして世界との間の友好関係をさらに深めることが期待されます。