2025年大阪・関西万博:栃木パビリオン遠隔見学を実現、ローカル5Gとアバターロボット「newme」が拓く未来
2025年6月、大阪・関西万博会場内の栃木パビリオンにおいて、画期的な遠隔見学体験が実現しました。NECネッツエスアイ株式会社、avatarin株式会社、東海大学が協力し、栃木県下の一部の小中学生を対象に、ローカル5Gとアバターロボット「newme」を活用した遠隔見学プログラムが実施されました。 この取り組みは、デジタル技術を活用した栃木県の参加型展示の一環として行われました。
ローカル5Gとアバターロボット「newme」による遠隔見学
本プログラムでは、大阪・関西万博会場内EXPOメッセ「WASSE」に設置された栃木パビリオンに、ローカル5Gネットワークに接続されたアバターロボット「newme」が配置されました。 栃木県壬生町にある壬生町立壬生小学校と壬生町立壬生中学校から、生徒たちが「newme」を遠隔操作し、栃木パビリオンをリアルタイムで体験しました。
実施概要は以下の通りです。
- 日程: 2025年6月27日(金)
- 壬生町立壬生小学校:13:00~13:45
- 壬生町立壬生中学校:15:00~15:50(予定)
- アバター設置場所: 大阪・関西万博会場内 EXPOメッセ「WASSE」(大阪府大阪市)
- アバター操作場所: 壬生町立壬生小学校、壬生町立壬生中学校(栃木県壬生町)
各機関の役割と技術
各機関は、本プログラムにおいて以下の役割を担いました。
- avatarin株式会社: 企画・運営、全体管理、アバター技術の提供(アバターロボット「newme」の開発元)。「newme」は、遠隔地を自由に動き回り、視覚と音声によるコミュニケーションを可能にするロボットです。
- NECネッツエスアイ株式会社: ローカル5Gの整備、運用、管理、実施サポート。ローカル5Gは、アバターロボットによる高画質リアルタイム映像伝送に必要な大容量・低遅延通信を実現する重要なインフラです。
- 東海大学: パビリオンでのガイド(観光学部 佐藤雅明研究室 学生3名)。東海大学の学生が「newme」のナビゲーターとして、生徒たちの遠隔体験をサポートしました。
- 国立大学法人東京大学大学院工学系研究科中尾研究室: ローカル5G基地局の提供等において、avatarin株式会社との共同研究に基づき協力。
栃木パビリオンと遠隔体験の可能性
この取り組みは、地理的な制約を超えた教育機会の提供という点で大きな意義を持ちます。 遠隔地にいる生徒たちが、最新の技術を活用して万博会場を体験することで、学習意欲の向上や国際的な視野の拡大に繋がる可能性があります。 また、ローカル5Gを活用した遠隔操作技術は、今後様々な分野での応用が期待されます。
まとめ
2025年大阪・関西万博における栃木パビリオンの遠隔見学プログラムは、ローカル5Gとアバターロボット「newme」を組み合わせた、革新的な遠隔体験を提供しました。 この成功事例は、教育分野のみならず、様々な分野における遠隔操作技術の可能性を示すものです。 NECネッツエスアイ株式会社、avatarin株式会社、東海大学、そして栃木県の協力によって実現した本プログラムは、未来の技術と教育の融合を示す象徴的な取り組みとなりました。 特に、高画質・低遅延な通信を可能にしたローカル5Gネットワークと、直感的な操作性を備えたアバターロボット「newme」の貢献は特筆すべきでしょう。 今後、同様の技術が、より広範な分野で活用されることが期待されます。