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2025年大阪・関西万博で日蘭パートナーシップ強化へ~未来の医療を大阪で語る~オランダ×日本「再生医療シンポジウム2025」開催

2025年大阪・関西万博で日蘭パートナーシップ強化へ~未来の医療を大阪で語る~オランダ×日本「再生医療シンポジウム2025」開催

2025年6月25日、駐日オランダ王国大使館、在大阪オランダ王国総領事館は、大阪・中之島にある未来医療国際拠点「Nakanoshima Qross」にて、日蘭連携による国際シンポジウム「日蘭再生医療シンポジウム2025」を開催しました。このシンポジウムは、2025年大阪・関西万博のテーマウィーク『健康とウェルビーイング』に連動して実施されました。オランダから来日中のライフサイエンスやスポーツ・バイタリティー分野の視察団が参加し、両国の医療・健康分野における先端技術や知見の共有が行われました。万博のテーマウィークは、地球規模の課題に各国が向き合い、「いのち輝く未来社会」の実現を目指す国際的な対話の場として注目されています。

基調講演では、昨年10月に未来医療の実装に向けた国際的な協力体制の構築を目的に覚書(MoU)を締結した、オランダの官民連携組織「RegMed XB」と日本の未来医療国際拠点「Nakanoshima Qross」の代表が登壇しました。RegMed XBゼネラルディレクターのベルナルド・マルダー氏と、一般社団法人未来医療機構 理事長の澤芳樹氏は、日蘭における再生医療分野での連携強化と今後の展望について語り、両国の持続可能な医療モデルの構築に向けた意欲を共有しました。

澤芳樹氏は、「RegMed XBとの連携を通じて、グローバルエコシステムの始動に確かな手ごたえを感じています。今後は人材交流を軸に、実践的な共創をさらに進めてまいります」と述べました。

ベルナルド・マルダー氏は、「日本の高度な技術開発力と、オランダの優れたプロダクト・ビジネス開発力を組み合わせることで、世界で活用できる革新的なソリューションが生まれると確信しています。人材育成の方法について相互に意見交換を行い、人材交流や人材留職などを活発化させ、両社の連携強化を目指していきたい」と今後の計画を説明し、互いのオフィスに設置するネームプレートを交換しました。

本シンポジウムでは、ロート製薬株式会社、リジェネフロ株式会社、リバスキュラーバイオ株式会社をはじめとする企業が、日本における再生医療およびデジタルヘルス分野の先進的な取り組みを紹介しました。また、クロストークセッションでは、関西およびオランダ・ライデンを代表するバイオクラスターのキーパーソンが登壇し、それぞれの地域が描く未来像や今後の可能性について活発な意見交換が行われました。

RegMed XB (Regenerative Medicine Crossing Borders)

オランダでは、「From Care to Cure」をスローガンに、慢性疾患の対症治療から、予防・治癒を目指すための再生医療ソリューションの創出を目的として、再生医療トップクラスター(ライデン、ユトレヒト、アインホーフェン、マーストリヒト、ベルギーのルーベン)を結び、RegMed XBという官民ネットワークを2016年にスタートしました。複数の医療財団、トップクラスの研究者、企業、政府をメンバーとして、再生医療における野心的な課題に積極的に取り組んでおり、再生医療分野のトップクラスの専門家や企業が結集した強力なインフラが構築されています。

Nakanoshima Qross(未来医療国際拠点)

大阪府と21社の民間企業等で設立した一般財団法人未来医療推進機構(理事長:澤芳樹)が運営する「Nakanoshima Qross(未来医療国際拠点)」。未来医療の「創造」「実践」「共有」を通じて、最先端の未来医療技術の産業化と国内外の患者への未来医療の提供による国際貢献を推進しています。

2025年大阪・関西万博 オランダパビリオン

人々と健全で幸せな社会構築を目指すオランダは、共に分かち合い、新しい価値を生み出すこと『コモングラウンド』をテーマに、2025年大阪・関西万博に参加しています。1つの国では解決できない地球規模の課題に直面している今、それぞれが持つエネルギーや専門知識、そしてアイディアを結集させる事が求められています。

循環型コンセプトで造られるパビリオンの名は、“A New Dawn‐新たな幕開け”。建物の中心には球体があり、持続的に利用可能なクリーンエネルギーと日の出を表現。球体の内部は、360度見渡せるスクリーンとなっており、音と映像の没入体験が待ち受けます。

まとめ

2025年6月25日に開催された「日蘭再生医療シンポジウム2025」は、2025年大阪・関西万博のテーマウィークに合わせた日蘭両国の再生医療分野における連携強化の取り組みを示す重要なイベントとなりました。 オランダのRegMed XBと日本のNakanoshima Qrossの連携強化、そして企業による日本における再生医療およびデジタルヘルスの先進的な取り組みの紹介を通して、未来の医療における国際協力の進展が期待されます。 このシンポジウムは、万博のテーマである「いのち輝く未来社会」の実現に向けて、重要な一歩を踏み出したと言えるでしょう。

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