2025年、大阪・関西万博「伝統文化未来共創Project」における「キモノプロジェクト」の盛況と「凛プロジェクト」への進化

2025年6月3日（火）、大阪・関西万博開催中の「シャインハット」と「ギャラリーEAST」にて、「キモノプロジェクト」による特別イベントが開催されました。このイベントは、大阪・関西万博「伝統文化未来共創Project」の一環として企画されたもので、着物を通じて人と文化、世代や国境を越えたつながりを生み出すことを目的としています。

当日は、万博期間中最多規模となる792名の着物着用来場者と着物着用関係者を含む、総勢1,000名以上が参加。着物という共通の衣装を通じて、日本の伝統文化の魅力と未来への可能性を体感する一日となりました。

イベントの主な実施内容

イベントでは、以下の3つの主要なプログラムが展開されました。

「人生に寄り添う着物ステージ」

レセプション内ステージで行われた「人生に寄り添う着物ステージ」では、七五三、成人式、結婚式といった人生の節目における着物姿が披露され、日本の文化と人生観が表現されました。 来場者参加型の共創企画「きもので高砂を謡おう」も実施されました。このステージは、一般社団法人国際婚礼文化協会の小谷由美子氏を事務局長、一般社団法人HAPPY WOMANの小川孔一氏をプロデューサーに迎え、数多くのスタッフが制作に携わりました。 モデルには、成人式、結婚式、七五三など様々な場面を表現するモデルが起用され、多くの衣裳協力企業や小物協力者によって支えられました。

着付ショー

ギャラリーEAST特設ステージでは、留袖、振袖、花嫁掛下、十二単などの着付が公開で披露されました。約120名の来場者が伝統衣装の美しさに見入りました。

きもので万博参加コンテスト

6月3日から8日にかけて開催された「きもので万博参加コンテスト」では、フォトブースにて来場者が着物姿で自由に撮影できる「フォトフロップス」コーナーが展開されました。SNS投稿を通じて、日本文化の発信力を高める機会となりました。

キモノプロジェクトから凛プロジェクトへ

「キモノプロジェクト」は、その理念と活動を継承し、「凛プロジェクト（RIN PROJECT）」へと進化を遂げました。「伝統を、未来へ。凛として、いまを生きる。」という理念のもと、着物をきっかけに、日本文化と生き方の新しい扉を開くことを目指します。「凛プロジェクト」は、“日本の美と精神を世界へ、未来へ”をテーマに、着物や茶道・華道・書道などの伝統文化と現代のライフスタイルやアート感覚を融合させ、誰もが「自分らしく凛と生きる美しさ」を体感・表現できる文化プログラムを全国で展開していく予定です。

主な年間企画予定として、春には「はじまりの凛」、夏には「凛の祭り」、秋には「凛と歩く文化の秋」、冬には「凛の祝い」などが予定されています。 さらに、SNS連動キャンペーン「#わたしの凛」や、「凛アンバサダー」の任命、オンラインサロンなども計画されています。

伝統文化未来共創Projectの概要

2025年大阪・関西万博を契機として発足した非営利の任意団体である「伝統文化未来共創Project」は、日本の伝統文化を「日本と世界の架け橋」とし、世界と日本、文化と経済、異なるジャンルや世代が一つに繋がる「共創の機会」を創出することを目的に活動しています。 日本経済新聞社が主催、伝統文化未来共創Project運営本部が共催、全日本伝統文化後継者育成支援協会が実行委員会および催事事務局を務めています。

キモノプロジェクト／凛プロジェクト関係者

キモノプロジェクト、そして引き継がれた凛プロジェクトには、多くの関係者が関わっています。 キモノプロジェクトの共創チームリーダーには山岸荘汰氏（学生団体おりがみ代表）、サブリーダーには小谷由美子氏（(一社)国際婚礼文化協会監事）が就任しました。 多くの共創パートナー、事務局・サポーター、サポート員がプロジェクトの成功に貢献しました。 凛プロジェクトに関するお問い合わせは、凛プロジェクト実行委員会（E-mail：rin@happywoman.email、公式サイト：https://happywoman.online/project/rin/）まで。

メディア掲載実績

キモノプロジェクトのイベントは、業界紙「季刊誌」（2025年6月3日掲載）、月刊誌「きもの通信」2025年6月号にも掲載されました。業界紙「人 輝き 通信」への掲載も予定されています。

まとめ

2025年大阪・関西万博において開催された「キモノプロジェクト」は、着物を通して日本の伝統文化の新たな魅力を発信し、大きな成功を収めました。 その活動は「凛プロジェクト」として引き継がれ、更なる発展が期待されます。 多くの関係者による協働と、着物という共通項を通じて、日本文化の未来への可能性を示すイベントとなりました。