- 和泉市久保惣記念美術館「特別展 Over The Waves —南蛮・万博・ジャポニスム—」
大阪・関西万博開催記念 東西文化交流の軌跡を辿る
一般財団法人和泉市文化振興財団が運営する和泉市久保惣記念美術館では、2025年9月7日(日)から11月3日(月・祝)まで、特別展「Over The Waves —南蛮・万博・ジャポニスム—」を開催します。大阪・関西万博の開催を記念し、「東西文化交流」をテーマに、16世紀から20世紀にかけて、日本とヨーロッパがどのように影響し合ってきたかを約120点の美術作品や関連資料で紹介します。(会期中展示替があります)
本展は、新館と本館の2つの会場で構成されています。新館では主に万博関連作品とジャポニスム、本館では南蛮美術を中心に展示され、時代を遡る見方、時代の変遷を感じ取る見方、どちらからも楽しめる構成となっています。
16世紀から20世紀へ、波打つ文化交流の物語
【南蛮】(本館展示)
1543年、ポルトガル人が種子島に上陸したことで始まった南蛮文化の時代。異国の人々や文化を「南蛮」と呼んだ日本人は、西洋文化を取り入れました。本展では、南蛮文化を伝える美術品である南蛮美術の数々を展示します。
東京国立博物館所蔵の「南蛮屏風」をはじめ、西洋における日本の存在を示す13世紀末のマルコ・ポーロの記述や、1528年のベネディット・ボルドーネによる世界地図帳『世界島嶼誌』に描かれた「日本島図」、1582年にイタリアへ派遣された天正遣欧使節を描いた「天正遣欧使節肖像画(Newe Zeyttung auss der Insel Japonien)」など、日本と西洋の関わりを示す貴重な資料を展示します。
鎖国政策下でも、長崎の出島を通じてオランダや中国との交流は続き、「阿蘭陀人之図」などの浮世絵が制作されました。また、西洋の画法を取り入れた秋田蘭画なども展示されます。
【万博】(新館展示)
明治時代に入ると、日本は積極的な開国政策を進め、海外の技術や文化を取り入れ、世界に日本の技術を紹介するため万国博覧会に参加しました。1867年の第2回パリ万博には幕府、薩摩藩、佐賀藩が参加し、葛飾北斎の「北斎漫画」を含む浮世絵や版本などが展示されました。
1872年の湯島の大聖堂で開催された展覧会を描いた「古今珎物集覧」や、1873年のウィーン万博に出展された金の鯱鉾など、日本の工芸品が世界に紹介された様子を伝える資料を展示します。薩摩焼、七宝、漆器など、技巧を凝らした作品が当時のヨーロッパで人気を博した様子もわかります。
【ジャポニスム】(新館展示)
18世紀のシノワズリーに続く流れとして、日本の文化がヨーロッパで注目を集めるようになりました。葛飾北斎の「北斎漫画」は、陶磁器の輸出時の梱包材としてヨーロッパに渡り、多くの芸術家に影響を与えました。
ゴッホが歌川広重の「名所江戸百景」を模写したことは有名ですが、モネも葛飾北斎「冨嶽三十六景 東海道程ヶ谷」から影響を受けた作品を制作しました。本展では、モネの「ヴァランジュヴィルの風景」、ドガ、ロートレックの作品など、ジャポニスムの息吹を感じさせる作品を展示し、日本美術が西洋美術に与えた影響を紹介します。「パリ・イリュストレ46-47号」に掲載された渓斎英泉の「雲龍打掛の花魁」も注目です。
主な展示作品
- 重要文化財 チュニス戦闘図・世界地図屏風 香雪美術館蔵
- 重要文化財 洋人奏楽図屏風 MOA美術館蔵
- 花鳥蒔絵螺鈿洋櫃 堺市博物館蔵
- 富士・藤・孔雀図大花瓶 藪明山 大阪歴史博物館蔵
- 七宝花蝶文瓶 並河靖之 東京国立博物館蔵
- 1867年万国博覧会図解(L’Exposition universelle de 1867 illustrée) 龍谷大学図書館蔵
- ヴァランジュヴィルの風景 クロード・モネ ポーラ美術館蔵
- 踊り子 エドガー・ドガ 和泉市久保惣記念美術館蔵
- 北斎漫画 和泉市久保惣記念美術館蔵
- 冨嶽三十六景 東海道程ヶ谷 和泉市久保惣記念美術館蔵
- 雲龍打掛の花魁 和泉市久保惣記念美術館蔵
- 阿蘭陀人之図 和泉市久保惣記念美術館蔵
展覧会概要
展覧会名: 特別展 Over The Waves —南蛮・万博・ジャポニスム—
会場・会期: 和泉市久保惣記念美術館 2025年9月7日(日)〜11月3日(月・祝)
休館日: 月曜日(ただし9月15日(月・祝)、10月13日(月・祝)、11月3日(月・祝)は開館し、9月16日(火)、10月14日(火)、11月4日(火)は休館)
開館時間: 午前10時〜午後5時(入館は午後4時30分まで)
入館料: 一般1,000円 高・大生800円 中学生以下無料
その他: 10月31日(金)、11月1日(土)は関西文化の日とし、入館料無料。団体(有料入館20名以上)、65歳以上は2割引。各種障がい者手帳等提示で本人と介助者1名無料。キャッシュレス決済可能。
プレス内覧会
2025年9月6日(土)14:00~15:30 和泉市久保惣記念美術館にて開催。事前申込不要。
イベント情報
- 展示解説:9月27日(土)、10月19日(日) 午後1時より。聴講無料(入館料必要)。
- 講演会「北斎漫画とジャポニスム」:9月20日(土)午後2時。講師:浦上満氏(浦上蒼穹堂代表取締役)。
- 久保惣ミュージアムウィーク:9月20日(土)、21日(日)、23日(火・祝)。飲食店出店あり。
- ミュージアムコンサート:9月7日、13日、14日、15日、21日、23日、28日、10月4日、5日、13日、18日、25日、11月1日、2日、3日 午後2時より。
- Ei 愛チャリティーコンサート「生命を謳う Part.IX ~思いをつなぐ 世界をむすぶ~」:10月26日(日)午後2時。
- いずみ万博:10月25日(土)午前10時〜午後7時 桃山学院大学にて開催。
交通案内
- 電車:南海泉北線「和泉中央」駅下車、南海バス①「美術館前」行乗車、「美術館前」下車。
- 車:阪和自動車道「岸和田・和泉」インターより約3分(無料駐車場あり)。
お問い合わせ先
和泉市久保惣記念美術館 〒594−1156 大阪府和泉市内田町3−6−12 TEL:0725−54−0001 HP:https://www.ikm-art.jp
会社概要
一般財団法人和泉市文化振興財団




