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【2025年版】いのち会議:防災キャンパス創り!被災者支援と心の実世界を繋ぐ103のアクション

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  1. 2025年版:【いのち会議】~いのち宣言をつなぐ「103のアクション」~ 第23回「大学キャンパスを活用し、また地域で被災者を支援して、心と実世界を結ぶ防災地域・キャンパスづくりを進めよう」

2025年10月11日、いのち会議は大阪・関西万博会場内にて「いのち宣言」および「アクションプラン集」を発表しました。本記事では、いのちを「まもる」【宣言2-3】普段から災害時を想定した防災のしくみを整えよう、というアクションプランの1つをご紹介します。

大学のキャンパスなどを活用して被災者をまちぐるみで支援し、「心の世界」と「実世界」とをつなぐ防災地域・キャンパスづくり

大阪大学先導的学際研究機構「新たな防災」を軸とした「いのち」を大切にする未来社会研究部門(New-POD)は、「心の世界」と「実世界」との再接続を図り、「いのちの世界」を復活させることを目指しています。

地域・まちづくりとは、人々が良いまちや地域をつくろうと協力し合うことで「心の世界」を共有し、それを社会や空間に具現化することです。しかし、現代では様々な障壁や制約のために「心の世界」を実現することが困難になっています。人々の地域やまちへの無関心さから「心の世界」自体が希薄化するという問題も生じています。「心の世界」は、「社会関係の世界」、「物理的世界」、「自然・生態系の世界」のレイヤーと密接に連携し、統合されることで「いのちの世界」を成立させています。

社会関係の世界、物理的世界、自然・生態系の世界を「実世界」と呼びます。工場、水路、港湾などの建物・インフラからなる物理的世界は、人びとが自然・生態系から暮らしの糧を得るために自然を改変して構築されるものであり、本来は社会関係の世界と自然・生態系の世界を結びつける役割を担ってきました。しかし、戦後に建設された構造物が過度に巨大化・硬質化することにより、両者の関係が断絶されました。

New-POD は、文理を越えた研究者と関西の自治体関係者が協働し、地域・まちづくりの構想と実践を進めてきました。北摂地域と泉州地域は、地震、津波、豪雨等の自然災害の影響が軽度になる可能性が高く、広域災害の復興支援の役割を果たすための素養があることを見いだしています。

北摂地域では空き店舗の利活用やハザードマップづくりなどの活動を継続するとともに、2024年には千里祭りにDAO(分散型自律組織)を導入し、防災を核とした新たな地域組織形成に着手しました。仮想世界を構築し、心の世界と実世界とを接続しようとしています。泉州地域では、貝塚市の公営住宅や中学校跡地活用のまちづくりに加え、2024年より市町を越えた公共施設マネジメントと群インフラマネジメントに参画しています。巨大化・硬質化された物理的世界を柔軟に再編することで、他のレイヤーとの接続を取り戻そうとしています。

New-POD は、紛争や貧困も含めた広義の災害を乗り越える地域・まちづくりにも取り組んでいます。アフリカでは、ガーナとシェラレオネの貧困地域において、小学校におけるまちづくり授業を地域組織との協働により実践し、こどもも含めた多世代の人びとが地域に対する誇りや愛着を回復する活動を継続しています。

今後は上記の活動を発展させるとともに、コアの活動として、北摂地域における防災地域・キャンパスづくりを実践します。大阪大学吹田、豊中、箕面の3キャンパスは北摂地域の防災拠点にふさわしい立地と機能を有しています。市民、NPO、事業者、自治体とともに、キャンパスの活用方法を計画するとともに、公共・民間の施設、オープンスペース、駐車場等と一体的に機能させることで、被災者を広域的に受け入れるための対策や、広域的な支援拠点を構築するための体制づくりを推進します。

この活動を通して、利他の心を軸とした心の世界が再形成されるとともに、皆が地域の施設や空間の利活用を実践することで、実世界との再接続が期待できます。いのち会議は、国内外の協力者との連携をさらに進め、New-POD が示す「いのちの世界」を復活するための地域・まちづくりの活動を推進します。

問い合わせ先

いのち会議 事務局、大阪大学 社会ソリューションイニシアティブ(SSI)特任助教(常勤) 宮﨑 貴芳、教授 伊藤 武志 TEL: 06-6105-6183 E-mail: ssi2@ml.office.osaka-u.ac.jp ※取材の申し込みにつきましてはお気軽にご連絡ください。

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