2025年大阪・関西万博パナソニックグループパビリオン「ノモの国」竣工

2025年2月14日、パナソニックホールディングス株式会社（以下、パナソニックHD）は、2025年日本国際博覧会（大阪・関西万博）のパナソニックグループパビリオン「ノモの国」の竣工を発表しました。同日、竣工式が開催され、来場できない方に向けた「ノモの国」の世界観を紹介するオリジナルアニメのティザー映像も公開されました。

「ノモの国」は、2023年7月に着工。使用済みの家電から回収したリサイクル鉄（約97.1トン）、リサイクル銅（約1.2トン）、リサイクルガラス（ドラム式洗濯乾燥機約9,200台分）などを活用して建設が進められました。2024年8月にはファサード膜を除く建屋の工事が完了し、その後内装・展示工事が行われました。2025年1月末までに、1,404個あるファサードフレームのうち730個にファサード膜が施工され、パビリオンの外観が完成しました。

屋外には、株式会社ヘラルボニーとのコラボレーション作品として、作家・輪島楓さんがデザインした「ガラス型ペロブスカイト太陽電池」のプロトタイプが展示されています。株式会社ヘラルボニーは、障がいのある作家が描くアート作品で街を彩るプロジェクトを数多く手がけている企業です。内装・展示、各種コンテンツのインストールは2025年2月上旬に完了し、すべての工事が終了しました。

「ノモの国」は、パナソニックグループが長年培ってきた「ひとの理解」研究に基づく技術を活用した、子どもたちの想像力を解き放つ体験型パビリオンです。約30分の非日常体験を通して、子どもたちが常識や思い込みから解放され、自身の可能性を発見できることを目指しています。

パビリオンは、「Unlock体験エリア（922平方メートル）」と「大地（165平方メートル）」の2つのエリアで構成されています。「Unlock体験エリア」では、立体音響システム、360°映像システム、振動や風によるハプティクスなど、光・映像・音・空気を用いた没入型の体験を提供します。幅7m×高さ3.5mの「滝＝ミストウォール」を潜り抜ける体験や、直径1.3mの映像が天井から降り注ぐ「ボルテックスリング」による幻想的なミスト演出など、子どもたちの五感を刺激する空間が実現しています。

さらに、無線タグ（RFID）やカメラによる行動データ、表情データに基づいた感情分析を行い、独自開発の感性モデルで一人ひとりの秘めた力や可能性を「蝶」のモチーフと共にストーリーとして描き出します。「蝶」は、「性格的な強み4パターン」と「強みを発揮する環境8パターン」に分類し、表情分析を組み合わせることで一人ひとりに合わせて描かれるものです。

「大地」エリアは、未来社会のアイデアを具現化した展示エリアです。研究開発中の技術を用いて、人と自然の営みが循環する未来社会のアイデアが展示されています。（詳細情報は、2024年8月26日発表のプレスリリースをご参照ください。）

「ノモの国」では、歌手の大原櫻子さんがテーマソング「夢は翼」を歌うオリジナルアニメも制作されました。このアニメは、2025年3月20日にオンラインで公開予定です。さらに、閉幕後も子どもたちとつながり続けるための「（仮称）オンライン次世代共創プラットフォーム」も、2025年4月13日に公開予定です。

パナソニックグループは、「ノモの国」をはじめとする様々な取り組みを通じて、子どもたちがソウゾウする力を「Unlock」できる機会を提供し続けていきます。

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