
横浜・上瀬谷で開かれるGREEN×EXPO 2027(2027年国際園芸博覧会、いわゆる花博)について、「フィリピンが参加契約に署名した」という情報を調べました。
結論から言うと、2026年5月29日夜の確認時点では、GREEN×EXPO 2027公式サイトの新着情報で「フィリピンと公式参加契約を調印」という発表は確認できませんでした。
一方で、フィリピン政府側では参加準備が進んでいます。2026年2月4日付のAdministrative Order No. 41で、フィリピンのGREEN EXPO 2027参加を進めるための組織が設けられています。さらに、フィリピン農業省は2026年5月に、横浜でのフィリピン参加に向けたターンキーベンダーの公募情報を出しています。
つまり、現時点で読者が押さえるべきなのは「日本側で署名発表はまだ見当たらないが、フィリピン側の参加準備は公的資料で確認できる」という点です。
GREEN×EXPO 2027公式サイトでは、5月29日に別の国の契約が出ている
GREEN×EXPO 2027公式サイトの新着情報を見ると、2026年5月29日付で「ベナンと公式参加契約を調印」「大韓民国と公式参加契約を調印」というお知らせが掲載されています。
同じ日の新着情報の中に、フィリピンの公式参加契約に関する見出しは確認できませんでした。
ここは大事です。花博の「公式参加契約」は、国や国際機関が出展へ進むうえで重要な発表です。公式サイトでは国名ごとに「公式参加契約を調印」として出ることが多いため、フィリピンについても同じ形式の発表があるかを確認する必要があります。
2026年5月29日時点では、少なくとも公式サイトの新着一覧からは、フィリピンの契約署名発表は見つけられませんでした。
参考情報:
ただし、フィリピン政府は参加準備の組織を作っている

フィリピン側の公的資料では、参加に向けた準備が確認できます。
フィリピンのSupreme Court E-Libraryに掲載されているAdministrative Order No. 41は、2026年2月4日付で「GREEN EXPO 2027のためのPhilippine Organizing Committee(POC)を設ける」としています。
この文書では、GREEN EXPO 2027が横浜で2027年3月から9月まで開かれる国際園芸博覧会であること、フィリピンの参加を計画・管理・調整するために委員会が必要であることが書かれています。
POCの構成も示されています。議長はフィリピン農業省、 副議長は観光省。外務省、貿易産業省、科学技術省、国家文化芸術委員会、CITEMもメンバーに入っています。
この時点で、フィリピン政府が「参加に向けた国内の準備体制」を作っていることは確認できます。
参考情報:
フィリピン農業省は、参加に向けた業者公募も出している
フィリピン農業省の公式サイトには、2026年5月21日公開、5月22日更新の入札・調達情報として、横浜のInternational Horticultural Expo 2027(Green Expo)におけるフィリピン参加のためのターンキーベンダー公募が掲載されています。
ターンキーベンダーとは、設計、準備、運営などをまとめて担う事業者を指す言葉です。公募の詳しい仕様は添付資料の確認が必要ですが、少なくとも農業省が「フィリピン参加」の実務に関わる調達を動かしていることは分かります。
これは、単なる関心表明より一歩進んだ準備です。
ただし、これだけで「日本側の公式参加契約が署名済み」とは言えません。国内準備と、GREEN×EXPO協会との公式参加契約の公表は、分けて読む必要があります。
参考情報:
フィリピン展示で何が見られるかは、まだ断定しないほうがよい

フィリピンと聞くと、熱帯植物、ラン、果樹、農業、観光、海や島の文化を思い浮かべる人も多いと思います。
Administrative Order No. 41にも、生物多様性、持続可能な農業、イノベーション、文化遺産を紹介する機会という趣旨が書かれています。フィリピンの参加準備がこの方向に沿って進む可能性はあります。
ただし、展示の具体的な中身は、まだ確認できる情報が限られています。
たとえば、フィリピン館の場所、庭園デザイン、展示テーマ、使われる植物、イベント日程、物販や飲食の有無などは、公式発表を待つ必要があります。
ここで先走って「フィリピン館ではこういう展示が見られる」と書くと、読者に誤解を与えます。現時点では「参加準備は進んでいるが、展示内容は未発表部分が多い」と見るのが自然です。
花博そのものは、2027年3月19日から横浜・上瀬谷で開催
GREEN×EXPO 2027は、2027年3月19日(金)から9月26日(日)まで開かれます。会場は横浜市の旧上瀬谷通信施設です。
公式サイトの開催概要では、博覧会区域は約100ヘクタール、そのうち会場区域は80ヘクタールとされています。AIPH承認、BIE認定のA1クラスの国際園芸博覧会です。
フィリピンのような海外参加国の情報は、会場の国際色を知るうえで重要です。ただ、来場者にとって本当に使える情報になるのは、参加契約だけでなく、実際の展示場所、見どころ、会期中のイベントが分かってからです。
今後、フィリピンについてGREEN×EXPO 2027公式サイトで参加契約の発表が出た場合は、署名日、署名者、展示方針をあらためて確認したいところです。
参考情報:
いま分かること、まだ分からないこと
いま分かることは、次の3つです。
- 2026年5月29日時点で、GREEN×EXPO 2027公式サイトの新着一覧にフィリピンの公式参加契約発表は見当たらない
- フィリピン政府は2026年2月に、GREEN EXPO 2027参加のための組織を設けている
- フィリピン農業省は2026年5月に、横浜でのフィリピン参加に向けた業者公募を出している
まだ分からないことは、次の点です。
- GREEN×EXPO協会とフィリピンの公式参加契約が、いつ公表されるのか
- フィリピンの展示場所やパビリオンの形
- 会場で紹介される植物、農業技術、文化プログラムの具体的な内容
「フィリピンが花博に出るのか」という問いには、フィリピン側の資料を見る限り、参加準備は進んでいると答えられます。
ただし、「公式参加契約に署名したのか」という問いには、2026年5月29日時点で日本側の公式発表を確認できていないため、断定は避けるべきです。
まとめ
フィリピンのGREEN×EXPO 2027参加については、国内準備の動きがはっきり見えてきました。大統領令にあたるAdministrative Order No. 41で参加準備委員会が作られ、農業省の調達情報も出ています。
一方で、GREEN×EXPO 2027公式サイトでは、2026年5月29日時点でフィリピンとの公式参加契約調印発表は確認できませんでした。
花博に行く予定の人は、フィリピンの展示が出る可能性を楽しみにしつつ、公式参加契約の発表、パビリオン情報、展示内容の続報を待つのがよさそうです。
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