大阪・関西万博で発売予定！泉州タオルとRFID技術が融合した「思い出を紡ぐピエクレックスRFIDタオル」

2025年、大阪・関西万博の開催を目前に控え、株式会社ピエクレックスは、同万博会場で「思い出を紡ぐピエクレックスRFIDタオル」の発売を予定していると発表しました。2月12日開催の「第1回ピエクレックスカンファレンス」（@時事通信ホール）にて発表されたこの製品は、大阪府泉南市の泉州タオルメーカーが製造した高品質な純国産タオルに、RFIDタグを埋め込んだ革新的なアイテムです。

デジタル技術と伝統産業の融合：持続可能な社会への貢献

株式会社ピエクレックスは、村田製作所の完全子会社として、「“でんき（電気）のせんい（繊維）”で世界を変える」という企業ビジョンを掲げています。今回発表された「思い出を紡ぐピエクレックスRFIDタオル」は、このビジョンを体現する製品と言えるでしょう。 親会社である村田製作所のRFID技術と、ピエクレックス独自の循環インフラ「P-FACTS」を融合させた本製品は、「楽しみながら気軽に環境貢献」できることをコンセプトに開発されました。大阪・関西万博という未来志向のイベントを舞台に、デジタル技術と環境貢献の融合、そして持続可能な社会の実現に向けた取り組みを本格化させることを目指しています。

RFID技術による新たなデジタルエンゲージメント体験

繊維製品市場において、RFID技術は在庫管理やセルフレジなどで既に活用されていますが、「思い出を紡ぐピエクレックスRFIDタオル」は、消費者向けの新たなデジタルエンゲージメント体験を提供することを目指しています。タオルに縫い付けられたブランドタグに内蔵されたNFC対応RFIDタグにスマートフォンをかざすことで、特別な情報やプレゼントキャンペーンなどにアクセスできます。カンファレンスでは、この機能の実演が行われ、参加者はその利便性を体感しました。

アパレル業界への貢献：サステナビリティ推進の支援

本製品に搭載されたRFIDタグは、繊維製品の回収状況をリアルタイムで把握することを可能にします。このデータは、環境意識の高い企業のサステナビリティ推進に役立ち、アパレル業界全体の持続可能性向上に貢献する可能性を秘めています。

高品質な泉州タオル：伝統と技術の融合

「思い出を紡ぐピエクレックスRFIDタオル」には、130年以上の歴史を誇る泉州タオルが採用されています。泉州タオルは、愛媛県の今治タオル、三重県の高級タオル産地と並ぶ、日本三大タオル産地のひとつとして知られ、「後晒（あとざらし）製法」による優れた吸水性と清潔さが特徴です。 本製品は、この伝統的な高品質なタオルにデジタル技術を融合することで、新たな価値を創造しています。

「P-FACTS」による循環型社会の実現

ピエクレックスは、植物由来のポリ乳酸素材「電気の繊維」ピエクレックスを使用した製品の回収から堆肥化までを一貫して行う循環インフラ「P-FACTS」（ピーファクツ：PIECLEX FAbrics Composting Technology Solution）を運用しています。多くのパートナー企業、自治体、福祉施設、学校法人などとの連携により、地域で使用された製品を地域で再利用する「地着地消地循」の考えに基づき、消費者が簡単に参加できる持続可能なファッション社会の実現を目指しています。「P-FACTS」に対応する製品には、環境配慮を示すP-FACTS認証マークが付与されています。

「電気の繊維」ピエクレックス：テクノロジーと環境貢献の両立

「電気の繊維」ピエクレックスは、村田製作所の圧電技術と帝人フロンティアの合成繊維技術を融合して誕生した新素材です。人の動きにより微弱な電気を発生させ、抗菌効果を発揮します。さらに、植物由来のバイオプラスチックであるポリ乳酸を原料とし、生分解性も備えています。「P-FACTS」による回収システムと連携することで、着用するだけでテクノロジー体感と環境貢献を両立させることができます。

株式会社ピエクレックス：革新と持続可能性への取り組み

株式会社ピエクレックスは、村田製作所と帝人フロンティアの共同出資によって設立された企業です。 「電気の繊維」ピエクレックスを用いた製品開発と、循環インフラ「P-FACTS」の社会実装を通じて、アパレル、ヘルスケア、一般消費財、産業分野など、幅広い分野で持続可能な社会の実現に貢献することを目指しています。

まとめ

「思い出を紡ぐピエクレックスRFIDタオル」は、伝統的な泉州タオルの品質と、革新的なRFID技術、そして環境に配慮した循環システム「P-FACTS」を融合させた、まさに2025年らしい製品と言えるでしょう。大阪・関西万博という舞台で、その魅力が広く発信されることが期待されます。