コシノジュンコ氏デザインの性別・年齢問わない万博ユニフォーム、2025年大阪・関西万博で初披露
2025年3月7日、タカラベルモント株式会社は「OSAKA WOMAN TALK PROJECT」の一環として、コシノジュンコ氏デザインの大阪・関西万博展示ブーススタッフ用ユニフォームを発表しました。 国際女性デー前日の開催となったこのイベントでは、ユニフォームはファッションショー形式で披露され、実際にブース勤務を行う同社従業員がモデルとして登場しました。
未来を見据えたユニフォームデザイン
コシノ氏デザインのユニフォームは、2050年宇宙時代、性別や年齢を問わないファッションの到来を見据えたデザインとなっています。 コシノ氏はデザインのポイントについて、「ブースの多面的な美のイメージをオマージュし、ブースに立った時に一体感が出るデザイン。万博というのは未来への挑戦。シルバーは未来への光としてデザインした」と説明しました。 性別や年齢を問わない1スタイルという点が最大の特徴です。 ブース「量子飛躍する美の世界」の立体造形をモチーフとしたデザインは、展示とユニフォームが一体となることで、展示全体の完成度を高めています。「万博の主役は人間」という考えのもと、未来を感じさせるシルバーと白を基調としたデザインは、展示から放たれる光と融合しながらも、着用者の存在感を際立たせています。
1970年大阪万博から続くコシノ氏の万博への関わり
コシノ氏は自身のコメントの中で、「1970年大阪万博に続き、タカラベルモントの万博ユニフォームをデザインできたことは、本当に嬉しい限りです。1970年大阪万博のデザインは、私にとって『挑戦』でした。あれから、今に至るまで多くの流行が生まれ、様々なネーミングがつけられては消えていきました。そして、2025年大阪関西万博。今回のタカラベルモントのデザインは『実験』です。性別、年齢問わないデザインに、敢えてネーミングをつける必要はないのではないでしょうか。未来は、デザインそのものの存在が重要なのではないかと思います。」と述べています。
デザインは東京都内のコシノジュンコ邸で生まれ、ヘアスタイルからスケッチが始められました。アシンメトリーで立体的な帽子からデザインが始まったことが特徴の一つです。 完成までの過程は、まるでオートクチュールのように、デザインスケッチ完成後、コシノジュンコ氏のアトリエの多くのスタッフによる試作が重ねられました。
「OSAKA WOMAN TALK PROJECT」とトークショー
本イベントは「女性のエンパワーメント推進と社会活性化」及び「SDGs(持続可能な開発目標)推進」を目的とした「OSAKA WOMAN TALK PROJECT」の一環として開催されました。 2025年日本国際博覧会(大阪・関西万博)開幕約1ヶ月前というタイミングを捉え、「万博×女性」をテーマにしたトークショーも実施されました。
トークショーには、コシノ氏の他に、タカラベルモントのブース設計・デザインを担当した立命館大学政策科学部准教授の山出美弥氏、乃村工藝社で博覧会資料担当を務める石川敦子氏が登壇しました。 3名は過去の万博を契機に女性の生き方がどう変化してきたかを振り返り、大阪・関西万博を経た未来での女性や社会の在り方への思いを語りました。 石川氏は「性別や宗教に関係なく、幸せな未来の希望を持てるような時代になっていってほしい」、山出氏は「女性は社会に対してまだ遠慮しているところもあると思うが、自由に活躍できる社会にしていきたい」と述べ、コシノ氏は「未来は見えない、答えがないからこそ、自由に想像していい。現実的であり、創造性が豊かで欲張りでもあるのが女性だと思うので、前向きに様々なことを形にしてほしい」とコメントしました。
タカラベルモントの大阪・関西万博への取り組み
タカラベルモントは、大阪・関西万博を通じて、来場者と宇宙時代の「真の美」について考え、将来に亘って「美しい人生を、かなえる」企業となることを目指しています。同社は大阪・関西万博「大阪ヘルスケアパビリオン」のプレミアムパートナーでもあります。
タカラベルモント株式会社について
タカラベルモント株式会社は、理美容・化粧品事業・デンタル・メディカル事業を展開する企業です。2021年10月5日に創業100周年を迎え、「美しい人生を、かなえよう。」というパーパスを掲げ、持続可能な社会を目指して事業活動を行っています。
まとめ
2025年3月7日に行われた「OSAKA WOMAN TALK PROJECT」において、コシノジュンコ氏デザインの、性別や年齢を問わない斬新なデザインの万博ユニフォームが発表されました。未来社会を見据えたユニフォームは、万博のテーマと、女性のエンパワーメントという重要なメッセージを体現しています。 このユニフォームは、大阪・関西万博の開催を盛り上げるだけでなく、未来の社会における多様性と個性を象徴する存在となるでしょう。


