大阪万博技術!CO₂回収植物工場Farmariumが弁天町駅に登場

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大阪・関西万博の展示がJR弁天町駅に出現! 「空気中のCO₂を回収しながら野菜を育てる」植物工場「Farmarium」を設置

2025年3月22日より、JR弁天町駅新駅舎内「2階内回り口改札」付近のデッキに、植物工場「Farmarium(ファーマリウム)」が設置されました。これは、スパイスキューブ株式会社、Carbon Xtract株式会社、西日本旅客鉄道株式会社の共同プロジェクトによる実証実験の一環です。

Farmariumは、空気中のCO₂を回収し、そのCO₂を用いて野菜を育てる小型の植物工場です。大阪・関西万博の展示として設置された本装置は、夢洲へ向かう多くの利用者が乗り換える弁天町駅という主要な交通拠点に設置されることで、「未来の農業」をより身近に感じてもらうことを目指しています。

Farmarium:環境と農業をつなぐ最新技術

Farmariumは、Carbon Xtract社が開発したm-DAC®技術(membrane-based Direct Air Capture:空気中のCO₂を分離ナノ膜で選択的に回収する装置)を搭載しています。回収したCO₂は、野菜の成長促進に直接活用されます。

コンセプトは、垂直農法(Vertical Farming)の進化形です。単に野菜を効率的に生産するだけでなく、野菜が生き生きと育つ環境を追求しています。革新的な超薄膜技術によるCO₂回収と、野菜の生育に最適な環境デザインにより、人々が日常的に、気軽に野菜の生育を観察できる機会を提供します。大型施設ではなく、小型で分散型の設置を可能にすることで、日常に溶け込む「野菜の水族館」のような体験を目指しています。

JR弁天町駅構内設置の理由

JR弁天町駅は、大阪・関西万博の会場である夢洲へのアクセス拠点です。万博の展示を先行して設置することで、来場者に「未来の農業」を体験してもらう機会を提供します。また、駅という都市の中心に植物工場を設置することで、持続可能な都市型農業の新たなモデルケースを示す狙いもあります。

万博を超えた未来の都市型農業へ

Farmariumの設置は、万博の展示にとどまらない、都市農業社会実装の第一歩です。万博終了後も、駅やオフィス、商業施設などへの展開を目指し、持続可能な食料生産の実現を目指します。スパイスキューブ株式会社代表取締役の須貝翼氏は、「JR弁天町駅構内での設置は、大阪・関西万博の展示をいち早く都市空間に実現する試みです。未来の技術を万博という特別な場所だけでなく、日常の中で感じてもらうことで、新しい農業の形が当たり前になっていく。今回の設置は、そのきっかけになればと考えています。」と述べています。

設置概要

  • 設置場所: JR弁天町駅構内(「2階内回り口改札」付近のデッキ)
  • 設置期間: 2025年3月22日〜

関連企業

スパイスキューブ株式会社: 植物工場に特化したアグリテック系のスタートアップ企業。植物工場の建設から野菜の生産、流通販売まで一貫して支援しています。

Carbon Xtract株式会社: 革新的な分離ナノ膜技術を用いて空気中からCO₂を回収するm-DAC®技術を開発している企業。

西日本旅客鉄道株式会社: 西日本エリアを中心に鉄道輸送事業を展開する企業。近年は駅ナカ開発や地域活性化にも注力しています。

本プロジェクトは、最新の技術を活用した持続可能な都市型農業の実現に向けた重要な取り組みです。Farmariumの実証実験を通じて得られた知見は、今後の都市農業の発展に大きく貢献すると期待されています。

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