2025年大阪・関西万博:チリパビリオン、20のテーマウィークで多彩な魅力を発信
2025年4月13日から10月13日まで開催される2025年大阪・関西万博において、チリパビリオンは、万博期間中独自に20のテーマウィークを実施することを発表しました。チリ貿易振興局日本オフィスが発表した情報によると、この取り組みは、チリの豊かな文化、革新的な技術、持続可能性への取り組みを世界に発信する機会として位置づけられています。
主要イベント:チリ文化に触れる機会
5月12日には「チリのナショナルデー」として、チリの文化の豊かさを示す特別なイベントやプレゼンテーションが開催されます。5月13日には、一般来場者も参加できる音楽・ダンス・文化体験イベント「チリ・フェスト」が夢洲の「フェスティバルステーション」で開催される予定です。さらに、6月14日から18日には、チリ海軍の練習帆船「エスメラルダ号」が大阪港に寄港し、日本との海洋における強固な関係を象徴するイベントとなります。5月からは、チリ名産のワイン、ピスコなどのアルコール類の試飲体験が毎日午後1時間限定で開催予定です。
20のテーマウィーク:多様なチリの魅力を体験
184日間にわたる万博期間中、チリパビリオンでは80を超える業界団体および25以上の政府省庁・機関が参加し、20のテーマウィークが展開されます。これらのテーマウィークでは、チリから代表団が来日し、農業食品、天文学、物流・港湾、スポーツ、鉱業、防災レジリエンス、テクノロジーとイノベーション、先住民族、エネルギー、生物多様性、観光、女性活躍、クリエイティブエコノミーなど、幅広い分野の魅力が紹介されます。
パビリオンの設計理念:「マクン(Makün):人々を包むチリの織物」
チリパビリオンは、表面積242平方メートルの巨大な手織物のインスタレーション「マクン(Makün):人々を包むチリの織物」を特徴としています。「マクン」はマプチェ語で「マント」や「保護する衣」を意味し、チリの先住民族の伝統的な織物文化を象徴しています。CLT材(直交集成材)を用いた持続可能な建築技術と伝統が融合した、組み立て・分解・再利用可能なエコで「ノマド」な建造物となっています。パビリオン内には40メートル以上のスクリーンが設置され、没入的でインタラクティブな映像体験を提供します。
各テーマウィークの概要
以下に、20のテーマウィークの概要を簡単に紹介します。各テーマウィークでは、展示、体験、試食、文化イベントなどが展開されます。
- 5月5日~11日:チリ:持続可能な農産物輸出大国(生鮮・ドライフルーツなど)
- 5月19日~25日:無限のイノベーション:宇宙と創造性の果てを探る旅(天文学など)
- 5月26日~31日:持続可能な農業分野:食肉・乳製品
- 6月3日~7日:海のウィーク(水産物、養殖業など)
- 6月9日~14日:動き続けるチリ:物流サービスがつなぐ未来(港湾・物流)
- 6月14日~18日:未来のための鉱業(銅の輸出、エネルギー転換など)
- 6月23日~29日:観光:無限の旅へ #DISCOVERCHILE(イースター島、アタカマ砂漠など)
- 6月30日~7月6日:スポーツ・ウィーク(オリンピック、スペシャルオリンピックスなど)
- 7月7日~12日:チリ:世界と共有するレジリエントな防災エコシステム(地震対策など)
- 7月14日~20日:イノベーション・ウィーク(研究開発、革新技術)
- 7月16日~20日:学びと遊び:遊びの創造(MIMプロジェクト)(日智共同プロジェクト)
- 7月22日~26日:先住民族の豊かな文化ウィーク(文化、工芸品、観光など)
- 7月28日~8月3日:食の遺産ウィーク(養蜂、小規模農業、食品イノベーションなど)
- 8月4日~10日:ガブリエラ・ミストラル ノーベル賞受賞80周年(詩人、教育者など)
- 8月25日~29日:クリーンエネルギーとH2Vウィーク(再生可能エネルギー、グリーン水素など)
- 9月1日~6日:女性の国、チリ(フェミニスト外交政策、女性主導の輸出など)
- 9月15日~26日:チリワインウィーク(ワイン、国際プロモーションキャンペーン)
- 9月22日~26日:地球と生物多様性の未来:生物多様性ウィーク(生物多様性保全)
- 9月29日~10月5日:クリエイティブ産業ウィーク(ビデオゲーム、音楽など)
- 10月6日~10日:国際協力ウィーク(チリ国際協力開発庁、日智パートナーシッププログラム) 10月13日:チリパビリオン クロージング
万博公式テーマウィークとの連携
いくつかのチリテーマウィークは、万博の公式テーマウィークと連動しています。「学びと遊び」週間(7月17~28日)には日智共同プロジェクト、「地球と生物多様性の未来」週間(9月17~28日)にはパタゴニアで活動する生物多様性保全団体が参加します。
チリパビリオン参加総代表コメント
チリパビリオン万博参加総代表、パウリナ・ナザル氏は、「大阪・関西万博の開幕が迫る中、チリの精神を世界に届ける準備が整いつつあります。私たちのパビリオンは単なる建物ではなく、チリの創造性、文化、持続可能な未来への取り組みを象徴する空間です。万博を通じて日本の皆様との有意義なつながりを築けることを楽しみにしています。」とコメントしています。
チリ貿易振興局日本オフィスについて
本リリースは、チリ貿易振興局日本オフィスから発表されました。
まとめ
2025年大阪・関西万博のチリパビリオンは、20のテーマウィークを通じて、チリの多様な魅力を発信します。文化、イノベーション、持続可能性といった様々な側面からチリを紹介することで、来場者にユニークで印象的な体験を提供することを目指しています。 万博公式テーマウィークとの連携も図られており、国際交流の促進にも貢献する予定です。