大阪・関西万博「未来の都市」パビリオン：関西電力送配電のスマートポールに特許技術提供

2025年4月13日～10月13日開催の大阪・関西万博において、株式会社アクアビットスパイラルズは、関西電力送配電株式会社が「未来の都市」パビリオン内に設置する「スマートポール」に特許技術「ダイナピック（特許 第5867635号）」を提供しました。

関西電力送配電は、「未来の都市」パビリオン内個社展示プレイスにデジタルサイネージを搭載した未来社会の情報・多機能ステーション「スマートポール」を設置。アクアビットスパイラルズは、このスマートポールにNFCタグ内蔵の情報配信プレート「スマートプレート」を設置し、ディスプレイと連動する情報をNFCタグから動的に配信する「ダイナピック」技術を提供しました。

これにより、来場者はスマートフォンをスマートポールのデジタルサイネージに近づけるだけで、表示されている情報に関連するコンテンツを瞬時に取得できます。スマートプレートは電源不要のICチップとアンテナを内蔵し、NFC（近距離無線通信）技術で動作します。本展示では、スマートポールのディスプレイ表示部とダイナピック技術が連動し、AR体験コンテンツなどを動的に配信します。

ダイナピック技術について

ダイナピックは、安価なNFCタグから配信されるコンテンツを、ディスプレイの表示情報やタッチパネル操作と連動させて動的に変化させる特許取得済み技術です。例えば、5種類の商品情報を順次表示するデジタルサイネージと組み合わせることで、その時画面に表示されている商品の情報を単一のNFCタグから配信できます。タッチパネル式デジタルサイネージと組み合わせれば、利用者が画面上で選択したコンテンツを1つのNFCタグから配信することも可能です。

NFCタグは電源不要で、本技術ではNFCタグがサイネージ端末と直接通信しないため、NFCタグを離れた場所に複数設置することも可能です。例えば、イベント会場の座席やテーブルにNFCタグを設置し、会場内のモニタやサイネージの情報と連動させたり、インフォメーションカウンターに設置してディスプレイ上の案内コンテンツを来場者のスマートフォンに配信するといった応用も可能です（特許第6999987号）。

スマートポールについて

スマートポールは、通信基地局、公衆Wi-Fi、AIカメラ、街路灯、デジタルサイネージ、ドローンポートなどを搭載した多機能ポールの総称です。関西電力送配電が大阪・関西万博「未来の都市」パビリオンエントランス前および個社展示プレイスに設置するスマートポールでは、風力や太陽光発電、スマホ充電、湾曲型ディスプレイによる情報掲出、AIカメラによる人流解析・迷子探査などの性能評価を実施します。将来的には自動運転車のサポートやドローンを使った見守り機能など、都市に新たな機能を提供するプラットフォームとなることを目指しています。

スマートポールは「未来の都市」パビリオン建屋エントランス前と、パビリオン内の関西電力送配電展示プレイス「ミライスコープ」内に設置され、スマートプレートが設置されるのは「ミライスコープ」内のスマートポールです。展示期間は2025年4月13日（日）から10月13日（月）までです。

スマートプレートについて

スマートプレートは、スマートフォンをかざすだけで様々なデジタルコンテンツをダイレクトに配信し、モノや場所をオンラインサービスと直結する「Hyperlink of Things®（HoT）」です。特許取得済みの技術によってクラウドから動的にコントロールできるNFCタグを内蔵し、SaaS型のプラットフォームと組み合わせて提供されます。特別なアプリは不要で、バッテリーも不要です。Web型コンテンツだけでなく、アプリ型サービスの起動トリガーとしても活用でき、Apple PayやGoogle Pay、PayPay等によるNFCタグ決済（対面Web決済®）にも対応しています。

アクアビットスパイラルズについて

株式会社アクアビットスパイラルズは、「かざしてつながる文化を創る」というビジョンのもと、モノや場所がデジタル情報と直接つながる社会の実現と、情報社会の新しいインフラ整備に貢献しています。

まとめ

アクアビットスパイラルズの特許技術「ダイナピック」を搭載したスマートプレートは、関西電力送配電の大阪・関西万博「未来の都市」パビリオン内展示「ミライスコープ」におけるスマートポールに設置され、来場者へ革新的な情報体験を提供します。NFC技術とダイナミックなコンテンツ配信を組み合わせたこのシステムは、未来のスマートシティにおける情報インフラの可能性を示唆しています。