アルタガンマ、2025年大阪・関西万博でイタリアの卓越したクラフトマンシップを披露
2025年4月、イタリアのハイエンドブランドを代表する組織、アルタガンマ(Altagamma)は、2025年日本国際博覧会(大阪・関西万博)への参加を発表しました。イタリア館のパートナーとして、アルタガンマはイタリアの職人技と「美しく、良質で、ウェルメイド」な価値を世界に発信します。
アルタガンマ・アイカサヒドゥラン:イタリアの職人技の象徴
アルタガンマは、イタリア館内に常設展示として「アルタガンマ・アイカサヒドゥラン(正二十面体)」を設置します。Rampello & Partnersが監修し、Eurostands by Mitograffが制作したこのインスタレーションは、ウォールナット材で作られた幾何学的な構造物です。レオナルド・ダ・ヴィンチがデザインし、ルカ・パチョーリが描いた多面体から着想を得たアイカサヒドゥランは、20個の三角形で構成されています。6つの面には、アルタガンマに加盟する120ブランドの映像が投影され、イタリア製造業の多様性と、クラフトマンシップとホスピタリティアートが産業の成功モデルに貢献してきた様子が紹介されます。
「National Made in Italy Day」記念カンファレンス:イタリアと日本の対話
4月15日には、「National Made in Italy Day(メイド・イン・イタリーの日)」を記念して、アルタガンマとイタリア館はConfartigianatoとの協力のもと、カンファレンス「創造性とデザイン、クラフトマンシップとイノベーション:イタリアと日本の対話」を開催しました。
このカンファレンスでは、アルタガンマ会長のマッテオ・ルネッリ氏をはじめ、2025年大阪・関西万博イタリアパビリオン政府代表のマリオ・ヴァッターニ氏、駐日イタリア大使のジャンルイジ・ベネデッティ氏、下院文化委員会委員長のフェデリコ・モリコーネ氏、Confartigianato会長のマルコ・グラネッリ氏、ミラノサローネ会長のマリア・ポーロ氏らが挨拶を行いました。また、アルタガンマ・アイカサヒドゥランのキュレーター、ダヴィデ・ランペッロ氏がインスタレーションを紹介しました。
続くパネルディスカッションには、デザイナーのファブリツィオ・ジウジアーロ氏、原研哉氏、奥山清行氏、シェフのルカ・ファンティン氏、高木慎一朗氏、ポメラートCEO兼アルタガンマ副社長のサビーナ・ベッリ氏、三越伊勢丹グループ マーチャンダイジング部長の宍戸賢太郎氏が参加し、創造性、デザイン、クラフトマンシップ、イノベーションに関する活発な議論が交わされました。
アルタガンマ会長マッテオ・ルネッリ氏のコメント
アルタガンマ会長のマッテオ・ルネッリ氏は、次のように述べています。「アルタガンマは、National Made in Italy Dayに合わせて、イタリアの卓越したものづくりを2025 大阪・関西万博で紹介します。これはイタリア館の入り口近くに設置され、来場者を歓迎する巨大なレオナルド・ダ・ヴィンチがデザインしたアイカサヒドゥラン(正二十面体)によって象徴的に示されています。これはアイコン的なインスタレーションで、地方で生まれ、創造性とイノベーション、アートとサイエンスが融合する独自のエコシステムへと次第に変化し、作られたものに美を添え、企業に成功をもたらす、そのようなイタリアの職人の技を動画を通じて紹介します。美意識とクラフトマンシップを共に高く評価するイタリアと日本は、私たちが定義する”美の経済”のキーとなる存在です。“美の経済”はイタリアのGDPの7.4%を占め、その主なターゲットは国際市場です。日本はハイエンドのメイド・イン・イタリー製品にとって戦略的な市場です。2025 大阪・関西万博が、私たちの文化と国を結びつけている強い絆をさらに強めることを願っています。」
カンファレンスの概要と登壇者からのコメント
カンファレンス「創造性とデザイン、クラフトマンシップとイノベーション:イタリアと日本の対話」では、イタリアと日本の関係者から、Made in Italyの重要性や両国の文化交流について多くのコメントが寄せられました。
マリオ・ヴァッターニ氏(2025年大阪万博イタリア政府代表)は、Made in Italy Dayの意義とイタリア館が発信するメッセージを強調しました。ジャンルイジ・ベネデッティ氏(駐日イタリア大使)は、日本とイタリアのモノづくりに対する共通点と戦略的パートナーシップの重要性を述べました。フェデリコ・モリコーネ氏(下院文化委員会委員長)は、Made in Italy Dayの目的と日本市場の重要性を指摘しました。マルコ・グラネッリ氏(コンファルティジャーナート会長)は、両国のものづくりに対する共通点とクラフトマンシップの重要性を語りました。マリア・ポーロ氏(ミラノサローネ会長)は、ミラノサローネでの日伊間の交流について述べました。マッテオ・ルネッリ氏(アルタガンマ会長)は、アルタガンマの活動と日本市場への期待を表明しました。
パネルセッションでは、イタリアと日本のデザイナー、シェフらが、両国の文化やデザイン、食文化に関する活発な議論を展開しました。
アルタガンマについて
アルタガンマは、ファッション、デザイン、ジュエリー、食品、ホスピタリティ、自動車、ヨットの7部門にわたる120社のイタリア企業からなる組織です。メイド・イン・イタリーの最高峰であるこれらの企業は、イタリアのGDPの7.4%を占め、輸出収入の70%以上を生み出しています。また、直接・間接合わせて192万2,000人の雇用を創出しており、イタリアの総雇用者の8.2%に相当します。
まとめ
2025年大阪・関西万博において、アルタガンマはイタリア館内に「アルタガンマ・アイカサヒドゥラン」を設置し、National Made in Italy Day記念カンファレンスを開催することで、イタリアの卓越したクラフトマンシップと文化を世界に発信しました。このイベントは、イタリアと日本の文化交流を深める上で重要な役割を果たしました。