YOUON JAPANの水素アシスト自転車と水素生成機、2025年大阪・関西万博で活躍
2025年4月13日より開催された大阪・関西万博において、YOUON JAPAN株式会社は、水素燃料電池アシスト自転車および水素生成・充填一体機を会場運営スタッフの移動用モビリティとして提供しました。 すでに納入は完了しており、会場内での運用が始まっています。これは、日本国内における水素モビリティの実用化に向けた重要な第一歩であり、万博が掲げる「いのち輝く未来社会のデザイン」に沿った取り組みとして注目を集めています。
万博における水素モビリティの活用:持続可能な未来社会への貢献
大阪・関西万博は、カーボンニュートラルやSDGs達成を目指す国際的なイベントです。未来社会の姿を具体的に提示する場として位置づけられており、YOUON JAPANの水素アシスト自転車と水素生成・充填一体機は、その実現に貢献する重要な要素となっています。これらの製品は、再生可能エネルギー由来の電力によって水から水素を生成し、その水素で走行を支援する次世代モビリティです。
YOUON JAPANは、「いのち輝く未来社会へ」「SDGs達成とその先へ」「Society 5.0実現に向けた実証」「日本の飛躍の契機」といった万博の開催意義に賛同し、未来社会ショーケース事業「スマートモビリティ万博」関係者モビリティの一環として、会場スタッフの移動手段を支える協賛を行いました。導入に際しては主催者と連携し、環境負荷の低減と移動効率の両立を図り、実運用を通じた有効性の検証も行われています。
採用製品の概要:H2 BikeシリーズとH2充填機
YOUON JAPANが万博会場に提供した製品は、以下のとおりです。
水素アシスト自転車:
- H2 Bike Y800
- H2 Bike Y900
- H2 Bike S100
これらの自転車は、以下の特徴を備えています。
- 走行距離:水素1本(約200L)で約50〜60km
- 速度:最大24km/h
- 水素カートリッジ:水素吸蔵合金を使用、低圧設計(1MPa以下)で高圧ガス保安法の適用外
- 交換性:工具不要、約5秒でカートリッジ交換可能
- 安全性:衝撃・落下・火災など各種安全試験をクリア
水素と酸素の電気化学反応により発電し、環境負荷ゼロで走行をアシストする次世代型モビリティです。
水素生成・充填一体機:
この一体型装置は、以下の特徴を持っています。
- 生成能力:最大250L/h、純度99.99%以上
- 電源:太陽光パネルによる自家発電に対応、電源が限られる地域でも稼働可能
- 特徴:水の電気分解によって水素を現地生成・充填できる一体型装置
自転車と併用することで、水素の入手や運搬にかかる手間・コストを削減し、現場でのクリーンエネルギー活用を実現します。
製品の主な特長:安全性、走行性能、簡便性、そして再生可能エネルギー活用
YOUON JAPANの製品は、以下の特長を備えています。
- 安全性: 低圧カートリッジ・固体水素・発火リスクの低い設計により、安心・安全な運用が可能
- 走行性能: フル充填で50〜60kmの走行が可能。広大な万博会場内の移動ニーズをカバー
- 簡便性: 生成機は1時間あたり最大250Lの水素を生成し、ワンタッチ充填で運用負荷を軽減
- 再生可能エネルギー活用: 太陽光など再生可能エネルギーを活用し、水からクリーン水素を現地生成
- 多用途性: 充填済みカートリッジは自転車のほか、水素ガスコンロや小型水素発電機などにも利用可能
社会的インパクト:SDGs、脱炭素、Society 5.0への貢献
この取り組みは、以下の様な社会的インパクトが期待されています。
- SDGs・脱炭素貢献: CO₂・騒音・大気汚染の削減に寄与
- Society 5.0実装モデル: スマート運用との連携により、超スマート社会の実証例に
- 循環型経済への貢献: 現地生成・現地利用による水素サイクルで、廃棄物削減と資源活用を両立
- 地域活性化と展開性: 万博を起点に、他都市や観光地での導入モデルとしての波及が期待される
今後の展望と展開:水素モビリティ社会の実現に向けて
YOUON JAPANは、今回の万博での採用を契機に、水素モビリティおよびインフラの社会実装を加速させます。万博での実証データを活用し、自治体・企業との連携を深めながら、水素ステーションの整備やシェアサイクル事業への展開を進めていく予定です。さらに、次世代モデルや新技術の研究開発にも注力し、再生可能エネルギー由来の水素社会の実現に向けて、脱炭素で持続可能な未来の構築に貢献していきます。
YOUON JAPAN株式会社について
YOUON JAPAN株式会社は、中国で水素自転車のシェアサイクル事業などを展開するYouon Technologyの日本法人です。東京都新宿区に本社を置く企業であり、持続可能な未来を目指し、革新的なグリーンシェアモビリティシステムと水素エネルギー技術に特化しています。


