大阪・関西万博来場者体験分析:日本人と外国人1002件の口コミ比較

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インタセクト・コミュニケーションズ、2025年大阪・関西万博の日本人と外国人来場者の体験を比較分析

2025年大阪・関西万博の開催を受け、インタセクト・コミュニケーションズ株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:譚 玉峰)は、来場者によるオンライン上のクチコミ(体験評価)1,002件を対象とした独自分析を実施しました。本調査では、日本人と外国人の評価軸や関心領域の差に着目し、それぞれの視点から万博体験を分析することで、インバウンド対応における改善策を検討することを目的としています。

本分析は、インタセクトが中国生活者のリアルな声を捉えるために展開してきた「現地調査」の一環として行われ、蓄積されたクチコミデータが用いられました。分析の結果、言語別による評価の違いに加え、来場時期・会場別における体験満足度の推移が明らかとなりました。外国人レビューでは「建築デザイン」や「未来技術などの展示内容」に対する高評価が目立つ一方、「多言語対応」や「案内表示の分かりやすさ」に関する改善ニーズが浮き彫りになりました。

調査概要

本調査は、Googleマップ上に掲載された大阪・関西万博関連施設に関するレビューを抽出・分析したものです。レビュー言語、投稿時期、評価内容の多角的な分析を実施し、日本人と外国人の評価の違いを把握しました。

  • 調査期間: 2025年3月1日~4月27日
  • レビュー対象総数: 1,002件(日本語、英語、繁体字、スペイン語、ドイツ語など)
  • レビュー対象施設と件数内訳:
    • 2025年日本国際博覧会会場(624件 内訳:日本語レビュー457件、外国語レビュー167件)
    • 大阪・関西万博 東ゲート(135件 内訳:日本語レビュー106件、外国語レビュー29件)
    • 大屋根リング(130件 内訳:日本語レビュー91件、外国語レビュー39件)
    • 夢洲駅(113件 内訳:日本語レビュー92件、外国語レビュー21件)

外国人レビュー:約25%、辛口傾向?

レビュー全体の約25%が外国語によるものでした。これらのレビューには、在日外国人だけでなく訪日外国人による投稿も含まれていると推察されます。外国語レビューの使用言語は、Googleマップの主要な利用者層を反映し、英語が最も多く、繁体字、スペイン語、ドイツ語の順に続きます。

日本語レビューの平均評価点は4.16点と比較的高い水準でしたが、「5点満点」の割合は6割強にとどまり、3点から4点の中間的な評価も一定数存在しました。一方、外国語レビューでは平均評価点が日本語レビューよりやや低い傾向にあるものの、「5点」の比率は日本語レビューより高く、評価が極端に高いまたは低い方向に振れる傾向が見られました。特に繁体字圏からのレビューは平均点が相対的に低く、言語対応、案内表示の対応といった課題が評価に影響している可能性が示唆されました。

テストラン前のレビューでは、外国語による評価が平均4.67点と非常に高く、日本語レビュー(平均4.16点)を大きく上回っていました。しかし、テストラン期間(4月4日~6日)および開幕前日(4月12日)には、両言語ともにレビュー評価が一時的に低下しました。特に外国語レビューでは平均点が3.83点まで急落し、その後、本格的な開催期間(4月13日以降)に評価が回復しました。

各施設のレビュー

  • 2025年日本国際博覧会会場: 展示規模、未来技術の体験、国際色豊かな雰囲気などは高評価でしたが、外国語レビューでは「言語表記の不足」や混雑に対する不満が多く見られました。
  • 東ゲート: 外国語レビューの評価が全会場中で最も低く、「外国語スタッフの不足」「多言語案内表示の不備」などが課題として挙げられました。
  • 大屋根リング: 外国語レビューで日本語レビューを上回る評価を獲得。「建築デザイン」「写真映え」が高く評価されました。
  • 夢洲駅: 外国語レビューの割合は最も低く、「外国人向けの案内窓口が少ない」などの声が挙がりました。

分析からのインバウンドに関する提言

  • 大屋根リングはインバウンド対応の成功モデル: 象徴的な建築デザインが高く評価され、視覚的インパクトが国籍を問わず満足度を高める要因となりました。
  • 言語別にカスタマイズされたコミュニケーション戦略が必要: 繁体字圏からの評価が低く、単なる翻訳にとどまらない文化的理解とUX設計に基づく対応が求められます。
  • 「第一印象=入口の体験」が重要: 東ゲートの低評価から、多言語対応や案内導線の改善が不可欠であることが示唆されました。テストラン期間中の評価急落からは、外国人来場者が体験と期待値のギャップに敏感であることが分かりました。

インタセクトでは、今後も「生活者のリアルな声」に基づく調査を通じて、持続可能なインバウンド受入環境の構築を支援していきます。

インタセクト・コミュニケーションズ株式会社について

2000年設立。中国本土・台湾を主軸とした海外プロモーション・インバウンド支援、中国向け越境EC、アフィリエイト運用代行など幅広い事業を展開しています。2025年現在、国内・中国本土あわせて10拠点以上、グループ全体の従業員数は約1,000名です。

(本リリースに関するお問い合わせ)

インタセクト・コミュニケーションズ株式会社 東京本社 海外広告推進グループ

電話:03-3233-3527 (営業時間:平日9:00~18:00)

お問い合わせ:https://www.intasect.com/contact/

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