落合陽一×日本フィルプロジェクト VOL.9 《null²する音楽会》 2025年8月東京公演&大阪・関西万博シグネチャーイベント開催
公益財団法人日本フィルハーモニー交響楽団は、2025年8月21日(木)に「落合陽一×日本フィルハーモニー交響楽団プロジェクトVOL.9《null²する音楽会》」をサントリーホールにて開催します。また、8月30日(土)には、大阪・関西万博会場内EXPOホール「シャインハット」にて、大阪・関西万博シグネチャーイベントとして同公演を行います。
東京公演:五感を揺さぶるイマーシブな音楽体験
東京公演《null²する音楽会》は、2025年8月21日(木)19:00からサントリーホールで開催されます。 一般チケット発売日は5月30日(金)10:00からで、チケット購入先は日本フィルほか各プレイガイドとなります。 チケット料金は、S席大人8,000円、子供2,500円、A席大人6,500円、子供1,000円、Ys席(25歳以下)・ダイバーシティ席(障害者手帳保持者)2,000円(全て税込、全席指定)です。 未就学児は入場できません。Ys席は25歳以下の方対象、A席が子供料金の対象となります。
サントリーホール公演では、能楽ワークショップ、聴覚保障デバイス展示、ポスター展などを計画しています。
万博公演:未来社会を描くシグネチャーイベント
万博公演《null²する音楽会 supported by ローム ミュージック ファンデーション》は、2025年8月30日(土)14:30開場/15:00開演で、大阪・関西万博会場内EXPOホール「シャインハット」にて開催されます。本公演は、大阪・関西万博のテーマ事業「シグネチャープロジェクト」の一環として実施されるシグネチャーイベントです。 チケットは無料ですが、要予約で、詳細は大阪・関西万博サイトにてご確認ください。
新時代の音楽体験:テクノロジーと伝統の融合
「落合陽一×日本フィルハーモニー交響楽団」プロジェクトは、2018年の初回公演「耳で聴かない音楽会®」以来、最新テクノロジーを活用した「五感で感じる、身体で聴く音楽」を追求しています。 年齢や障がいの有無に関わらず、誰もが音楽を楽しめる「全身体験としての音楽体験」を目指し、AI技術を用いたライブ映像演出や、日本の伝統文化とのコラボレーションにも取り組んでいます。
2023年からは作曲家・藤倉大氏と協力し、「承前啓後継往開来(伝統を受け継ぎながら新しい道を切り開く)」をテーマに、日本の伝統音楽や伝統芸能とのコラボレーションを展開。 今回のVOL.9公演では、東京公演に加え、大阪・関西万博での開催を通して、その成果が結実します。
VOL.9公演:null²の世界観を表現
VOL.9公演では、日本を代表する指揮者・広上淳一氏(フレンド・オブ・JPO(芸術顧問))や多くの能楽師との共演により、「null²(ヌルヌル)」という新しい世界観を表現します。 プログラムには、生成AIを用いた演出と、自然と計算機、人間と生成AI、聴覚と視覚の融合を表現した選曲が含まれています。
「承前啓後継往開来」シリーズ第3弾:能楽とのコラボレーション
藤倉大氏への新作委嘱第3弾では、「水」をテーマとした狂言「田植」と「鏡」をテーマとした能「野守」の抜粋を、オーケストラのサウンドと映像で再解釈した新作が初演されます。 能楽シテ方、狂言方、囃子方、地謡の出演者も発表されています。
アクセシビリティへの取り組み
東京公演では、聴覚障害のある方への振動を用いたデバイス席、子供料金、ダイバーシティ割(障害者手帳保持者割引)、託児サービスなどを用意しています。
クラウドファンディング:サポーター募集
公演を支援するクラウドファンディングが、6月2日より開始され、8月31日(日)23:00まで実施予定です。 詳細はウェブサイトをご確認ください。
主なキャスト・スタッフ
- 演出: 落合陽一
- 指揮: 広上淳一
- 「映像の奏者」: WOW
- ゲスト: 馬野正基(観世流シテ方能楽師)、野村万蔵、野村万之丞、野村拳之介、野村眞之介(狂言方)、囃子方、地謡
- 進行アシスタント: 江原陽子
- 管弦楽: 日本フィルハーモニー交響楽団
- 作曲: 藤倉大
公演プログラム(映像演出付)
- 團伊玖磨:祝典行進曲
- 武満徹:訓練と休息の音楽 −『ホゼー・トレス』より−
- 林光:国盗り物語
- 菅野祐悟:軍師官兵衛
- 坂本龍一:THE LAST EMPEROR
- 藤倉大:「Water Mirror」 [承前啓後継往開来シリーズIII、委嘱世界初演]
- レスピーギ:ローマの松 他
落合陽一ステートメント抜粋
日本の芸術は古来、「見えざるもの」との交感を繰り返し、その痕跡を媒体に写し取ってきた。自然とは根本的に楽譜化できないものであり、その「掴めなさ」や流動性は常に人間の表現を超えた地点でゆらぎ続けている。この音楽会は、「null²(ヌルヌル)」という思想が象徴するように、人間が記号や言語という境界を超え、自然(ヌル)へと再び回帰する儀式である。テクノロジーとは、私たちが失いかけた自然との関係を再び結び直し、再統合を図るための媒体に他ならない。
主催・企画・制作など
- 主催・企画・制作:公益財団法人日本フィルハーモニー交響楽団
- 協力:ジセカイ株式会社、WOW inc.、raw、TBWA_HAKUHODO、サントリーホール、ほか
- 機材協賛:株式会社プリズム
お問い合わせ
日本フィル・サービスセンター TEL 03-5378-5911(平日10時~17時)/FAX 03-5378-6161(24時間) https://eticket.japanphil.or.jp
過去の公演
- VOL.1《耳で聴かない音楽会》
- VOL.2《変態する音楽会》
- VOL.3 Part1《耳で聴かない音楽会2019》
- VOL.3 Part2 《交錯する音楽会》
- VOL.4《__(双生)する音楽会》
- VOL.5《醸化する音楽会》
- VOL.6《遍在する音楽会》
- VOL.7《帰納する音楽会》
- VOL.8《変幻する音楽会》
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